くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

スカーレット それぞれの道へ歩みを進める

 

どうやら、大阪の荒木荘への挨拶も無事済ますことができて、信楽へ戻ることになった喜美ちゃん。

物語を見ていると、何の迷いもなく決められたことではなかったみたい。

今まで通り、荒木荘で女中をしながら美術学校へ通う道と、信楽に思い切って帰る道。

この2つに1つはどちらを選んでも喜美ちゃんが選んだ未来。

スカーレットでは信楽に帰って陶芸家の道が開ける、そんな物語に続いていくのだ。

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目次

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“大久保さん曰く、女中の仕事に終わりはないんやで”

荒木荘での挨拶

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“この景色ともお別れ”
荒木荘のみんなは喜美ちゃんが戻ってくるものとは、全く思っていなく。

しかし、大人になった喜美ちゃんは事情をきちんと説明すべく、信楽から一旦戻ってきたのだ。

今回の騒動は、家の中のことが始末に負えなくなったお父さんがどうしようもなくなってついてしまった嘘から。

その嘘は簡単にばれてしまって、別な意味で川原家の台所事情がまるで火の車なことが露呈することに。

喜美ちゃんが放っておけないと感じたのは、このまま信楽の家族だけで何とかできるレベルではないなと痛烈に感じたから。

悩んだ挙句、出した結論は、自分も信楽へ戻って、家族の世話をしながら、自分も働いて家計の足しにすること。

そのことを荒木荘の住人たちに説明。

荒木さださん、大久保さん、田中雄太郎さんの前できちんと説明をするのだ。

そして、その説明の中で春から行くつもりだった“ジョージ富士川”の美術学校もすっぱりあきらめると告白した。

家族にこんな問題さえ起こらなければ、今までと同じように思い通りに荒木荘で女中をしながら美術学校に通えたはず。

しかし、喜美ちゃんはそこのところをぐっと堪えて、自分の道を諦めて家族と共に信楽で暮らす決心をしたのだ。

喜美ちゃんの言葉に大いに納得する荒木荘の面々。

特に、さださんや雄太郎さんは涙を流して辛い報告を聞いてくれた。

大久保さんは、厳しいことを言いつつも、荒木荘で喜美ちゃんが 働き始めた頃からその根性と努力を認めていたとのこと。

『これからもがんばりや』

大久保さんからのはなむけの言葉。 

雄太郎さんからの花向け

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“雄太郎さん いい人や〜”

 

最後まで涙ぐんでいた雄太郎さんだったが、色々な意味で喜美ちゃんの味方になってくれていた。

様々な情報を流してくれたり、また連絡係りなども務めてくれていたのだ。

ほかならぬ会えなかったちや子さんのことも、雄太郎さんから事情を教えてもらった。

この当時は、高度成長期に差し掛かるちょい手前の時代。

様々な社会的な基盤で淘汰が進み、つぶれてしまう会社、飛躍的に業績を伸ばす会社など、2極化が進んだのだ。

それはあらゆる業種において起こったと言える。

新聞社や出版社もご多分にもれずで、売り上げの伸び悩んだ会社はそれなりに消えていったのだ。

そういったことに基づいて、人の流れも激しかったと言える。

また出稼ぎ労働者たちの行方不明者もかなりの数に上っていたようだ。

このような地方からのたくさんの人の流れが都会の発展の礎になった事は言うまでもない。

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ちや子さんへのメッセージ

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“ちや子さんへ置き手紙を”

最後まで会えず仕舞いだったちや子さん。

喫茶さえずりで、ちや子さんが新聞社を辞めたことを知らされる。

彼女は自分の師匠と仰ぐ平田さんがいなくなったことで、仕事を続ける上でのモチベーションを失ってしまっていた。

実はこういった事情を教えてくれたのは雄太郎さん。

したたかに飲んで帰ってきたちや子さんを介抱したのも雄太郎さんとさださん。

喜美ちゃんのちや子さんへの手紙には、

『私のとるべき道は2つありました。』

『今まで荒木荘で過ごしたように女中を続けること。そうすれば美術学校へも通える。』

『もう一つは信楽へ帰って家族を助けること。』

『いいか悪いかで考えたなら、はっきりって自分にもわからないけど、自分が今選んだ道が間違いとは思えない。』

『精一杯頑張って信楽の暮らしを築きあげたい。』

そして便箋にはもう1枚。

『ちや子さん用のお茶漬けの作り方レシピ』

そのレシピを見ながら自分でお茶漬けを作るちや子さん。

涙をポロポロ流しながら食べるお茶漬けは一体どんな味だったんだろう?

おいしかったのか、それとも…。 

信楽での新たな生活

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“妹たちのお世話はこれから喜美ちゃんが”

物語の終わりの方では、信楽での生活の様子がチラリと。

妹たちに弁当を持たせて家から送り出した後、荒木荘でやっていたように掃除を始める喜美ちゃん。

荒木荘で仕事をした3年間は喜美ちゃんにとって、大変な進歩を遂げた時代だったようだ。

仕事の手際の良さ、また家計のやりくりなど。

どれも一流の仕事人の腕前でこなせるように。

この新たな武器をひっさげて信楽での新しい暮らしが始まるのだ。

喜美ちゃんにとっては、身の引き締まる毎日が続くとは思うが、ほかならぬ家族と一緒。

この気心の知れた家族と過ごす時間は、何にも増して“癒し”を与えてくれる。

スカーレットはこれから本格的に信楽焼の女流陶芸家としての喜美ちゃんの人生が始まるのだ。

【BROOK'S かんたん ぬか美人】