テレビのニュースで毎日確認しているが、今回 襲ってきた台風19号。
今までも散々凄い台風は来たことがあるが、今回の台風は少し規模が違ったような。
いまだに正確な数字は確認できていない状況。
死亡者がこのブログをアップしている段階で、73名の方が亡くなっている。
行方不明者も14名いて、安否確認が急がれている。
そして全国各地で、とはいっても主に中部地方、関東、東北にわたる様々な河川で複数の決壊による水害に見舞われた。
決壊した河川47カ所、決壊した場所が66箇所との報告。
避難所に避難している方が5500名ほど。
最近にないとんでもない被害だと言える。
目次
想定を超えることの意味
テレビのニュースで随時確認はしているが、どこでも言われているのが想定外の災害だったと。
実は想定外の文句はとても重大な意味があるようで、実際にそういったことが起こりつつ 現在に至っているわけだ。
専門家の意見が盛んに言われていたが、各市町村にはハザードマップなるものがある。
これは想定外の災害を想定したある意味不思議な意味を持つのだが。
その中で、例えば100年に1度の水害が起こるとか、地震の時のとんでもない津波とか、そういったものをあらかじめ想定して、地図の上にどれだけの被害が広がるのかを表したもの。
ニュースを確認していてわかったのは、様々な専門家たちが今回の台風の被害状況を見てみるとあらかじめハザードマップで示された部分とほとんど同じだと言うこと。
ハザードマップは思いつきだけで作っているわけではなく、“もし万が一何かが起こったときにはこのような被害が想定されます”と言う表示。
このハザードマップは、大抵の場合、役所で発行しているか、あるいは自宅に存在しているかもしれない。
こういった曖昧な言い方をするのには理由があって、私などそういった配布物が自宅に回ってきても隅々まできちんと読むことなどないので。
お恥ずかしい限りだが、何かのときには役立つ情報だと今回改めて認識。
そして、今回の台風では避難の最中に逃げきれずに濁流に飲み込まれて亡くなられた方も何人かいる。
つまり、水がやってきてそれから逃げ始めたのでは間に合わない場合がかなり多い。
専門家たちが盛んに言っていたのは、今の天気予報はある程度の雨量なども予報できているので、その情報をもとに雨が降る前に避難を始めるようなこともあっても良いのではないか。
そういったことがニュースの中から報告として挙げられていた。
被災するとどうなる?
被災すると言う事は、一旦は命の危険にさらされると言うこと。
命をなくしてしまうのでは元も子もないので、まず自分の身と自分の周りの人を守ることを第一に考える。
今回のような大水害の場合、台風が過ぎ去った後もすぐに自宅に戻れるわけではない。
ニュースを見ていても、3日目の今日やっと自宅に戻って被害状況を確認するなどの報告がされていた。
被災地で困るのは生存に関わる最低限のものすらも準備できないこと。
水、食料、寒さ対策、電気。
何もかもが手に入らないと言える。
避難所に首尾よく逃げられた方はまだ何とか過ごすことが可能だが、自宅の2階など、水害の中で生き延びた人たちは、助けが来るまでは自宅に閉じ込めとなる。
自宅にいる場合はその人にもよるが被災弱者と呼ばれる人たちがいる。
- 高齢者
- 眼鏡をかけている人
- 薬を飲んでいる人
- 乳幼児
ざっと挙げただけでもこういった人たちは、弱者になるのだ。
特に薬を飲んでいる人などは、自分の飲んでいる薬が手元にあれば良いが、もしない場合はどうなるのだろうか。
自分が希望するような医療を受けられるとは限らない。
私なども持病があってたっぷり薬を飲むが、何日か分は手元に持っておく必要があると考える。
また眼鏡とかコンタクトとかそういったものも手元になければそれなしで暮らすしかないのだ。
国や地方自治体の対応は?
今回の台風では、当然のことながら政府が素早く対応したように見える。
既に“激甚災害”として指定されているわけなので、自衛隊その他の出動も速やかに行われ1日も早い復旧に努力するしかないのだが。
現場復帰と簡単に言うものの、まずは実際の被害状況がどれだけのものかしっかり把握することに尽きるはず。
これだけの災害だとそういったことすらできなくなるのだから。
私が様々な勉強会で勉強した知識から言うと、
「被災した最初の3日間は誰も助けに来ない」ことをしっかりと認識すべき。
今回、東北や長野県での被災は地方自治体の機能も大幅に失われたのだ。
支援をしようにも、その体制を整えるまでに3日はかかると教えられた。
つまり、「3日間は被災者自身が自分の力だけで生き残るしかない。」
防災関係の講習会では最初に指摘されること。
このことを考えると、普段からどれだけの、どの程度の準備が必要なのかはある程度見えてくる。
さて、想定を超える災害といわれるが、全く手をこまねいてそのまま放置するわけにもいかないだろう。
今回、東京の多摩川が決壊したが、そこは聞くところによるときちんとした堤防が設置されていなかったらしい。
それと言うのも、近所の料亭などから“景観が悪くなる”との申し入れがあって、設置せずにそのまま。
おそらく今後は見直しがかかるだろうが、このようなそこに住む住民から拒否される場合もあるので、十分なコンセンサスがなければ計画すらままならないと言える。
今回は50名を超える方が亡くなっているので、いろんな意味で人名第一に考えなければと思わせる災害だった。
被災された方への支援
ネットで調べていると、“ふるさと納税のサイト”でも寄付ができるような記述があった。
どのような場合でもお互い力を合わせて助け合う気持ちは、とても大切だと言える。
どうやらわずかな金額でも寄付を受け付けてくれるようなところがあるようだ。
思うのだが、1番簡単にできる支援は現金を多少なりとも拠出すること。
先立つものはとにかくお金だから。
国が主導する災害見舞いのお金は、“罹災証明書”がなければ手続きすらもできないので、それは過去に被災した人たちから
「すぐにお金が出ないのでずいぶん苦しい思いをした」との報告が。
そういった中ですぐに反応してくれて手元にお金が入ったのは、一般の人たちの義援金。
わかりやすい報告だと言える。
私なども大きな病気をして入院費などを払うときに多少なりともお金のやりくりで厳しい思いをしたのだが、1番頼りになったのは入っていた生命保険の医療特約。
法律で決まっている高額療育支援ももちろんあてにはなるのだが、やはり手続きが終わらなければ全く機能しないので、その手続きまでに時間が必要となるのだ。
素早い対応ですぐにこちらの要望に応えてくれるのはやはり民間なのかも。
また、被災した地方ではボランティアが多数入らなければ生活の復帰にはならないと言える。
ボランティアで行けそうな人たちはぜひとも応援に回って欲しいもの。
とにかく被災した地域は日本の中心部の全域に及ぶので。
これだけの災害なので、どうやら国も補正予算を組んで対応に当たると聞く。
国を挙げて対応しなければ、ズルズル行ったならば年内に果たして元に戻ることができるのか。
まだまだ被害の全容が掴めていない状況。
心配の種は尽きないが、何とか元の生活に戻れるように切なくも祈るばかり。