さて東京から戻った直子ちゃん。
少しずつ電報の理由なんかを話し始めたんだけど、どうも喜美ちゃんや百合子ちゃんには聞かれたくないようで。
席をはずすように目で合図を。
川原家では隣の部屋に移動したって、話し声はしっかり聞こえるのにね。
でも、聞かれたくない話って?
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直子ちゃん 痴情のもつれって?
お父さんを抜いた家族4人で報告の話をするはずだったが、話の内容がデリケートでしかも男女のことになるので、百合子ちゃんと喜美ちゃんに席をはずすように促す直子ちゃん。
どうやら直子ちゃん。
好きな人ができたとのこと。
仕事で自分がうまくできない時に、色々と面倒を見てくれた指導係りの人。
親切にしてくれて、仕事の手ほどきを熱心に根気よく教えてくれて、しかもうまくできたときには褒めてもくれる。
ある時、仕事が休みの時に映画に誘われた。
昔の映画だったらしくて、見ていてもつまらなくて面白くなかったので映画館で眠ってしまう。
隣に誘ってくれた彼がいるのにね。
その時に、彼の方に自分の頭をもたれさせて眠っていたみたい。
そしてふと目が覚めたところが、彼の顔が真ん前に。
とっさのことで事情が飲み込めなかったので、そのまま彼の顔に“ちゅー”したとの事。
しかし、後から考えてみると、彼には彼女がいる。
自分がでしゃばって彼と彼女の中に割り込むことにはならない。
このエピソードで、お母さんの神対応が。
決して娘に説教したり、ダメ出ししたりはしない。
『直子は好きとか嫌いとかの気持ちにきちんと向き合えている。』
『決してごまかさずにきちんと考えている。』
『あんたは正直者やね。』
そして娘のそのようないきさつを無条件に受け入れて励ましてあげる。
母親としてはこれ以上ないくらいの対応。
このことで胸のつかえがすっかり取れた直子ちゃん。
『これですーっとしたわ』
『東京へ帰るし。』
なんとも素早い身のかわしで。
実はこの後、翌日になるが草間さんと東京へ戻ることになるのだ。
草間さんは台湾へ
お父さんといっぱいやっていて2人ともすっかり出来上がっていたんだけど。
その飲み屋からの帰り道。
草間さんはどうやら台湾へ出向いて仕事をする。
輸入関係の仕事に携わるらしい。
そのことを聞いてちょっとびっくりするお父さん。
すっかり酔いの冷めたお父さんが草間さんに一言。
『喜美子の絵付け火鉢を見てやってん』
『あいつ、頑張ってんねん』
かつての柔道教室の中心的なメンバーだった喜美ちゃんとは、小さい頃からのたくさんのエピソードが残っている。
柔道教室に通ったことで、それからの人生に役立つ様々なことを学んだ経緯があるのだ。
翌日、丸熊陶業に赴いて、絵付け師としての仕事場で君ちゃんの作品を見ることに。
喜美ちゃんの絵付け火鉢を鑑賞
しげしげと絵付け火鉢を眺めて、“想像していたものとはちょっと違う。”
“もっと絵画的なものを予想したのだが、それとは全然感触が違う。”
喜美ちゃん曰く、
『普通の風景が見たいのではなく、このような柄のデザインも作るのが好き。』
『同じものを繰り返し描くことが楽しい。』
仕事としてやる上で、好きなことをできるのがとてもうれしい。
そしてこれからは“陶芸”も学んで、自分の視野を広げたいと。
ニコニコしながら喜美ちゃんの話を聞いていた草間さん。
“お見合い大作戦にも出るんやろ?”
『好きな人ができると世界が広がるよ。』
なんといっても今日のメインはこのセリフかもね。
大阪では、草間さんの奥さんとの切ないエピソードがあったからね。
しかし、そのことを決して辛い苦しい思い出とは思っていない草間さん。
男女の仲は思ったよりはずっと奥深くて、結果も様々。
十和田君から陶芸を学ぶ


十和田君の作業をじっと見つめる喜美ちゃん。
実は手元よりも顔の方をじーっと見つめてしまう。
表情をしげしげ見てもあんまり変わらないのにね。
見つめられて仕事がとってもやりにくい十和田君。
たまらず一言。
『川原さんも教えるさかい、そこでやってみなはれ』
『まず荒練りから 。』
丁寧に教えてもらえるのだが、手取り足取りになるので、体はかなり密着。
教えてもらうこともさることながら、こんな近い距離で十和田君の息遣いを感じてしまえば戸惑いを禁じ得ない喜美ちゃん。
こうして2人一緒の時が過ぎていけば、それでは好きな気持ちはどんどん大きくなるし。
これはある意味“デート❤️”だからね。
見ていて微笑ましいけども、ちょっと切なくも。
これで明日以降、川原家に十和田君が訪ねて行くようなエピソードもあるみたい。
家族に紹介するんだよね。
お父さんとの出会いが見もの。