ここ三日間ずっと継続してきたこの番組の視聴。
東京直下で起きた大地震についてのフィクションの番組だが、ドラマと解説の二本立てで出来上がっている。
特にドラマが、描き方が相当えぐいなとは思っていたが、控えめな表現を使うことなくあえてリアリティーを重視したやり方。
番組の中でも何度もお断りのナレーションが入っていた。
日本ではここ最近で複数回、巨大な地震災害に見舞われている。
映像に不快感を示す人だっているだろう。
しかし、様々な現象からこのドラマで描かれるような災害が起こる可能性は、この30年以内に70%。
ほとんど必ず起こると言っていいくらいの厳しい状況。
目次
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地震から3日経ってわかってくること
けが人が病院へ運び込まれると、当然のことながら治療をするんだけど 、必ずしも全員が治療を受けられるわけではなさそう。
都内全体で20,000人以上の被災者が発生する。
病院に担ぎ込まれる人も数千名に及ぶわけだ。
実は、1度にそれだけの患者が発生したときにはどれだけ設備の整った病院といえども治療は全く追いつかないのだ。
医者を始めとして、現場で治療にあたるスタッフが圧倒的に足りない。
このような非常事態はある程度は想定できても、普段から、それだけの人数設備を準備しているところなどあるはずもなく。
したがって病院に担ぎ込まれた人たちは、まずトリアージを受けることになる。
それは医療関係のプロが、治療をする前にその人の治療の優先順位をあらかじめ決めていくもの。
この緑のマークは治療を受けられない可能性もある。
黒い部分は心肺停止の人(死亡していると思ってもいいかも)
要は、赤とか黄色の症状の重い人たちから順番に治療をしていくのだが、番組の中で語られていた。
直ちに治療しなければならない人に治療を施すのだが、それでも間に合わない人たちが出てくるらしいのだ。
そしてトリアージから1日すぎると、黄色の札をつけた人たちも赤レベルまで症状が悪化すると言われている。
つまり病院に行きながら、治療が間に合わずにそのせいで命を失う人たちが番組の中では、およそ6500名と推定されていた。
この地震では想定される死亡者は2万数千名に及ぶが、この病院に担ぎ込まれてなくなる人たちはこの中の数字にカウントされていない。
つまり、30,000人を超える犠牲者が出るようだ。
これだけの大地震になると、支援体制もおそらく三日間は身動き取れないのではないか。
防災訓練に以前出席したことがあるが、被災する人たちは役所の人だろうが病院関係者だろうが一般人もすべての人が等しく被災する。
その結果助けられる側、助ける側も準備をするのに少しの間時間が必要とされる。
番組のドラマの中ではテレビ局に勤めるスタッフたちが自分の家族の安否を気遣いながら仕事をする様子が描かれていた。
また、現場の中継中に余震がきたことによって、今まさに助け出そうとしている人が助け出されることなく瓦礫の山に埋もれていく様子。
また取材ヘリが東京上空にはたくさん飛ぶのだが、その中でドローンと接触して墜落したヘリコプターのニュースも描かれていた。
1000万人の人間が暮らす東京なので、ルール違反をするような輩も多数存在すると言える。
そのようなことも番組の中ではほとんど想定外として扱わざるを得ないと語られていた。
仮にきちんとしたルールが決められていても、ルールを守らずに行動を起こして被害を拡大させることも起こり得る。
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徐々に収まりつつある火災
火災は消火できずに やがて燃え尽きる形で収束していくとされていた。
おそらく20,000人ぐらいの人たちが焼死するのではないか。
消火活動ができなければ、後は逃げるしかなくなる。
また火災に関しては通電火災もあちこちで起こるとされていた。
番組の中のショッキングなシーンは、タワーマンションでの火災。
それは、エレベーターを止めていた管理会社が住民からの苦情を受けて、各家庭の事情を確認することなく通電してしまったところが、地震の際の落下物などで電気製品の1部が破損していたために、火災が起こってしまうと言うもの。
確認せずに通電をすることによって火災が発生する事は、以前からよく言われていたのだが。
タワーマンションの上層階では移動するのにエレベーターなしではとても大変なことになってしまう。
その苦情を受けての通電だったが、結果は最悪のものとなっている。
タワーマンションの場合、スクリーンプラーや様々な消火装置が取り付けられているが、そのような安全策を愚弄してしまうような行為が人間の側で行われてしまえば、安全装置も役には立たない。
大変だと言ってしまえばそれまでだが、守るべきルールを守らなければ、安全はどこにも存在しないことに。
避難生活は大変
避難所は最初の設定では、その地域に住む住民たちのものとして定められているが、緊急事態の場合は手近に逃げられるところと言って人が集まる場合もあるだろう。
避難生活が長引く場合、東京都のような準備のできた都市でも、まず食料と水が圧倒的に不足するのだそう。
避難所に配給できたとしても、十分な量が配給できるわけではなさそうだ。
またこのような生活の中で、ポイントになるのはトイレ。
水洗トイレは使えないので簡易のトイレを使うことになる。
背に腹は変えられないで大人は何とかなるかもしれないが、子供やまた神経質な人ならば利用したくはないだろう。
その結果水分補給を控えて体調を崩す人も出るとされていた。
衣食住がきちんと整わなければ、まともに生活することができないことがよくわかる。
避難所生活が長引いた場合、プライバシーが確保されない状態が長く続くことになる。
どういったリスクがあるのか、最近あちこちの災害で設置されていた避難所の人たちの意見が参考になるかも。
辛抱しなければいけないことだらけだと言える。
普段から準備できること
大地震が起きたときに、室内のものは場合によっては散乱し壊れることに。
特に注意しなければいけないのは足元のようだ。
食器や鏡などガラスガラス製品、陶器などは粉々に壊れてしまえばその上を歩く事は極めて危険だと言われる。
防災関係の担当者が曰く、
とにかく足だけは怪我しないようにしなければいけません。
足を怪我してしまえばもう歩けなくなるんですよ。
夜寝ている間の地震が1番危険らしい。
真っ暗闇で起こされるので、暗い中を足元を確認せずに歩いていて怪我をしてしまうようなことが起こりやすいのだ。
阪神淡路大震災の時は夜中に地震が起こった関係で、みんな寝床で亡くなった人が多いと聞いている。
夜寝るときにはできればベッドのすぐ下くらいにスニーカーを用意しておくべきと語られていた。
飛散したガラスの上を裸足で歩くことがどのくらい危険なことかはよくわかるだろうし、スリッパもそれほど役には立たないとされていた。
つまり、スリッパは抜けてしまえばそれで終わりだから。
散乱した部屋の中でどうやって探すのかと。
準備できるものは様々あるが、自分自身が医者から処方された薬など、それは避難所では支給されないのであらかじめ自分で準備するしかなさそうだ。
また道路で地震が発生して遭遇した場合。
車を運転しているときに地震にあって、車を離れなければいけない時。
その時は鍵をつけて車を離れるべきだと。
つまり後から消防車等がやってきたときに邪魔にならないようにするために。
そして、自分の車が心配ならば鍵をつけておいて車検証だけ持って出れば良いのではないかと説明していた。
およそ普段のルールは通用しなくなる緊急事態。
さらに今晩も番組の放送があって、ドラマはいよいよ最終局面を迎えるようだ。
ある程度のインパクトがなければ伝わらないとのコンセプトでかなりショッキングなシーンもそのままシミレーションに基づいて番組制作したと聞いている。
東京都民でない私が見ても、かなりのインパクトを感じている。