いよいよ今日の物語で父親の八さんにも武志君の病気の説明が。
喜美ちゃんと2人きりの川原家。
昔話をしながら、さりげなく病状の詳しい説明をする喜美ちゃん。
最初は何のことか理解できずに、思わず耳を塞がってしまう八さん。
武志の病気は
慢性骨髄性白血病
3年から5年で命がなくなる
いきなりそんなことを言われてもおよそ受け入れられるものではない。
そして、本人が誰にも知られたくないとの申し入れをしている。
そんな中で、約束を破ってまず家族から説明を始めている喜美ちゃん。
いちるの可能性にかけて骨髄移植の話も説明をする。
HLAの型は驚くほど適合者を探すのが難しいとのこと。
そんなことも含めて適合検査を受けてもらえるようにお願いするのだ。
目次
武志は子供の頃から丈夫だったん
いざ2人だけになってみてもなかなか武志君の病気の事について言い出せない喜美ちゃん。
それには理由がある。
自分がそばにいて、ある程度面倒を見ながら育ててきていながら、命にかかわる重大な病気になってしまったこと。
病気になったのはもちろん武志君本人で喜美ちゃんのせいでは無いのだが、どうしても親として人事にはできない。
そして、武志君本人が自分の病気のことを誰にも知られたくないとそう告げている。
そのことを無視して自分自身の判断で告白をするのだ。
そして告白するにはどうしても本人の希望に添えない止むに止まれぬ事情もある。
あまりにも気の重い告白なのだが、まず家族である自分の身内から話をさせてもらおうと。
説明を受けても驚愕して我を忘れてしまう八さん。
そりゃそうだよね。
はい分りましたと言えるレベルの話じゃないもの。
医者には3年から5年言われた
武志が話したくない言うてるのをあえて喜美ちゃんが独断で話しを始めている。
それは、残された時間があまりにも短いから。
八さんの指摘にも、どうしても話さなければならない事情があることを告白。
慢性骨髄性白血病
その治療の最後の砦となるのが骨髄移植
HLA型の一致するドナーを見つけて骨髄移植をする。
そのわずかばかりの可能性があるのが本人の身内とのこと。
どちらかと言えば兄弟とか、おじさんおばさんに該当する場合が多いらしいのだ。
両親が型の一致する可能性は1%もないらしい。
ちなみに兄弟間だと2割程度、一致する可能性があるようだ。
ドナー登録についてのざっくりとした説明を調べてみたところ。
-
登録時の年齢は18歳から54歳まで(提供は20歳から55歳まで)、体重が男性45キロ・女性40キロ以上でBMI(体重kg÷身長m÷身長m)が30未満、最高血圧90~150・最低血圧100以下、輸血経験・貧血・血液疾患経験がない・服薬中でない、など。
-
ドナー登録会もしくは登録受付窓口(全国の献血ルームや保健所)で提供に関して説明を受けた上で、医師による問診、2ミリリットル程度の採血を行う。
こちらはGoogleのサイトで検索。
自分の身内にドナーとなる可能性のある人が多く存在することがうかがわれる。
それ以外の不特定多数の人で調べるならば、
運がよければ、数百人に1人、普通の場合だと数万人に1人適合者が現れる程度だと聞いている。
現在の日本ではドナー登録者はおよそ50万人。
医療としてしっかり機能させるためにはこの10倍位の人がいてもおかしくは無い。
50万人の人がいたとして、骨髄移植を求める人何人に対応できるのだろう。
スカーレットで描かれた武志君の場合、その骨髄移植が社会の中でやっと機能し始めた時期に相当する。
公の機関があるわけではなく、自分自身の力でドナー探しをする必要があったのだ。
おそらく物語の中で詳しく描かれるとは思うが、モデルとなった神山清子さんはそのボランティア活動でも一躍有名になった方。
骨髄移植のためのHLAの型の適合検査を受けてほしいねん
やっとの思いで骨髄移植を受けるためのドナー検査を依頼することができた。
喜美ちゃんは武志君のために骨折って、身近な人から頭を下げつつドナー登録をお願いする。
もちろんその申し入れに八さんが嫌だと言うはずはなく。
この元夫婦にとって武志君は絶対に失うことのできない大切な存在。
可能性があるのなら1%以下でもなんとしてでも試さねばならない。
喜美ちゃんの一言にその切実な思いが現れている
でもよかったやん
1%以下でも0やあらへん
ないに等しいかも知れないが、ひょっとしたらのぞみがあるのかもしれへん
結論から言えばこの2人の型は一致しなかったのだが。
【はらペコ雑穀】手間はいつもの炊飯とほぼ一緒♪ マスタッシュコーヒー
武志と真奈
すっかり酔っ払って自分の部屋で寝込んでいる武志君。
なぜか、最後は真奈ちゃんと2人きりに。
酔っ払っていても、完全に意識がなくなっていたわけではない。
真奈ちゃんの門限が過ぎていることをとっさに思い出して心配をする。
しかし、真奈ちゃんは友達のところに泊まるということでちゃんと了解を取っているらしい。
それでも、申し訳ないと思いつつ送って行こうとする武志君。
フラフラの体なのでよろけてしまって真奈ちゃんとベッドの中に倒れ込んでしまう。
この辺はありがちな若い男女の微妙な関係を表現する描き方。
お互いに、まだそんな生臭い関係になる準備はできていない。
なんといったって朝ドラなので、この辺がギリギリなのかも。
しかし、この2人はこの後どんな描かれ方になっていくのか、もう恋人といっても良いのかも。
大崎先生と父八郎
抗がん剤治療の始まったその日、父親である八郎は大崎先生と面会をしてもらえることに。
本人が自分にも話したがらない旨を先生に相談したところが、患者の心の揺れ方を説明される。
そして大崎先生の家族は皆が医者で、それぞれがライバルでもあり親友でもあるのだと。
病気は苦しいこともいっぱいあるけれど、涙が出るような嬉しいことだってたくさんあるのだとそうさとされる。
この2人は、物語の中の年齢はかなり近寄っているはずなのだが、吾郎ちゃんは多分50歳前後のはず。
八郎を演じている松下洸平君は戸田恵梨香と同い年。
まだ31歳かそこら。
それほど年齢を感じさせない描かれ方だった。
始まった抗がん剤治療
抗がん剤の治療は副作用もかなりきつくて、楽に行えると言う話を聞いたことがない。
あの水泳の池江璃花子選手も 同じ病気で闘病してきたので、その治療中はかなり辛かったと語っていた。
ニュースステーションに出たときのインタビューが特集記事としてYouTubeにあがっていたね。
池江璃花子 今伝えたいこと 「生きていることが奇跡 あなたも元気になれるよ!」 報道ステーション 2020 02 19
私自身も、さらにその1年前にあまりに気の毒だなと思って記事としてまとめたことが。
現代では、生還できる可能性はある程度高くなってきているが、それでも命にかかわる重大な病気であることには違いがない。
そして闘病は苦しくきつい。
そういったことを踏まえながら明日は、あれほど色々な人への告知を拒んでいた武志君がみんなと面会したいと言い始めるエピソードが描かれるようだ。
ここから描かれる内容はこのスカーレットの中でも1番重要なテーマになるのではと。