YouTubeや他の動画サイトをあちこち覗いてみて発見したのが彼。
アメリカでかなり有名な新人ミュージシャンを発掘するテレビ番組。
その時にたまたま出ていたのがギタリストの彼。
マルシン・パツァジェク
この名前を聞いて素早く反応できる人はかなりのマニアではなかろうか。
私の記憶の中には全く出てこなかった人。
しかし、ギターの腕前は彼オリジナルの奏法も相まって大変な注目。
目次
注目の新人オーディションサイト
まず彼の演奏を聞いてみることで、その凄さが納得できると言うもの。
Marcin Patrzalek: Polish Guitarist MURDERS His Guitar! WOW! | America's Got Talent 2019
昨年の演奏なので、どうやら18歳だよねまだ。
確かにこんなサーカスみたいな演奏方法は他でも見かけない事はないが、ここまで自在に操れるのは彼が初めてだと。
ギターは普通左手でフレットを抑えて、右手で弦を弾くのがベーシックな演奏方。
しかし、彼がやってみせるようにギターを打楽器として振る舞わせるやり方も最近ではよく見かける。
一昔前エレキベースをたたきつけるようにして演奏するチョッパーベースになるものが人気になったことが。
考え方としてはとてもよく似ていると。
彼の演奏を見ていると基本的な左手フレット、右手弾くのルールが全くこだわっていないというか守られていないというか。
右手も左手も自由に弦を叩いて音を出している。
この自由自在な感覚は少なくても10年前の私なら全く想像できなかった。
左手でフレットを押さえながらさらにその左手の指の1部を使って弦を弾くやり方は確かにある事は知っていたし、ギターのフレットを抑えるときに、少し指を浮かせてハーモニクスと言うテクニックを使うこともできるのだが、これ結構難しいんだよね。
曲の中で自在に使うなんてのはやっぱり相当訓練されてないと。
驚くほど若い


彼の来歴を調べてみると10歳でクラシックギターを本格的に勉強し始めたようだ。
そして13歳になった時にフラメンコギターも習うことに。
さらに15歳になってからはアコースティックギターを独学で勉強し始めて、パーカーッシブフィンガースタイルのギタリストとして経験を積むことに。
とにかく年齢からわかるとおり、まだ少年の域にとどまる。
また、音楽プロデューサーとしても活躍しているらしいので、いずれそういった方面でも知名度を増すのでは。
Marcin - Moonlight Sonata on One Guitar (Official Video)
こちらもベートーベンの有名なピアノ曲。
穏やかな始まりだけれど一分過ぎたあたりからの演奏に注目してほしい。
彼の持っているポテンシャルが遺憾なく発揮されているのでは。
どうすればこんな凄まじいテクニックを備えることができるのだろうかと不思議な気持ちにすらなってしまう。
何気なく弾いているようにも見えるが、よくよく画像に現れる音と指の動きを注目してみると、本来のギター演奏のルールからは少し異なったテクニックがふんだんに使われているのが理解できるのでは。
私の中でギター演奏の常識を覆した点でとてつもなく大きな驚き。
20歳前にしてこの腕前
見た感じ大変なイケメンだろう。
下世話なことだがきっとモテるんだろうなと勝手に想像する。
彼が演奏する曲はギター本来の曲も多数含まれているようだが、もともとのギター曲としての演奏では披露していない。
すべては彼の感性のフィルターを通してアレンジして演奏されているようだ。
Marcin Patrzalek - Asturias (Isaac Albeniz) - Solo Acoustic Guitar
この演奏は3年前のものなので、多分彼は16歳とかそれぐらい。
このタイプのギターを演奏するようになってからおそらくまだ2年と経っていない。
その前に習っていたフラメンコギターのテクニックを活かしつつも、パーカッションフィンガーテクニックをすでに十分に駆使しつつ演奏している。
YouTubeを調べると彼の演奏がたくさん出てくるが、今回私が調べた中では、
このアストリアスがピカイチだったかも。
この曲はアルベニス作曲のギターの古典音楽。
クラシックギターを演奏したことがあるものなら知らない者のない名曲中の名曲だろう。
かつて私もチャレンジしたことがあるのでよくわかるのだが、かなりの難曲だった。
しかし、その難しいのをはるかに上回るような高度なテクニックでより魅力を増しているあたり、彼がただ者でないものを感じたね。
まとめ
まだあどけなさの残る少年だが、今は19〜20歳の年齢になってきたので 、もう少し大人びてきている。
様々な天才的な音楽家は何人か見てきたが、彼もまたそのうちの1人にカウントされる。
彼の演奏にはまだ何曲かしか携わっていないので、多くを語ることはできないが、しかしこの演奏する様子を画像とともに鑑賞したならば、その凄さは万人共通で理解できるだろう。