今日から第二ナレーションを担当してくれたのは藤堂清晴先生。
再放送もいよいよ3週目に突入。
物語は祐一君に訪れる数奇な運命が盛り込まれてややシリアスな内容に。
所々で入ってくる藤堂先生のナレーションがそれぞれの登場人物の気持ちを上手に代弁していて、この再放送の試みはここでもベストマッチ。
ほとんど誰にも明かさなかったけれど、祐一君は自ら辛い選択をすることに。
目次
最後の演奏会


最後の演奏会の当日、祐一君がいつもと様子が違うことに気がついた史郎君。
この時すでに、祐一君は自分の将来に重大な決断を下していた。
それは権藤家の養子になって、音楽に見切りをつけること。
音楽しか取り柄のない祐一君にとっては重い決断。
しかし、お父さんやお母さんの頼みとあれば、ましてや家族を守らなければならないとなれば、申し入れを断るしかなかったのだ。
朝ドラにしてはなかなか複雑な作りになっていて、ハーモニカの演奏会の様子を流しながら、同時進行でお父さんとの養子縁組の話を挿入していくストーリー2つを並列させるやり方。
かなり気の利いた演出ではなかろうかと。
そしてこの場面が切り替わる最中に、藤堂先生の絶妙のナレーションが入る
古山!大丈夫か?
古山はそんなことを考えていたんだ!
様々な場面で現れる演技のひとつひとつにわかりやすい説明が加わると、朝ドラを見ているんだと言う気持ちから少し深掘りするようなそんな印象に。
養子縁組を受け入れるしかない
不安で押しつぶされそうになった祐一君。
そして、お父さんも息子に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになっているのだが、しかし喜多一が被った借金の額はかなりの金額になる。
権藤家の後ろ盾がなければとても追いきれるものではない。。
そのための条件として養子縁組を言い渡されていた。
喜多一は弟の浩二君が継ぐので、必然的に養子に行くのは祐一君に。
この時、決断をした後部屋に帰って音楽に見切りをつけねばならないと決心をする。
それは涙ながらで、楽譜なども破り捨て、自分の心の中から何かを切り離して捨てるつもりになったに違いない。
お父さんは悪い癖ですぐに人を信用してしまうのだが。
息子たちにとっても良き理解者でいたいと常日頃思っていた。
喜多一は救われた
川俣に旅立とうとする朝、浩二君以外の喜多一の人たちが見送ってくれた。
まるで兵隊にでもとられたかのような悲壮なイメージだったが。
祐一君はむしろサバサバした様子で、どこかに出かけるようなそんな雰囲気すら。
いってみれば、お父さんがこしらえた借金の肩代わりをしたようなもの。
今も昔もおいしい話には気をつけねば。
大体うまい話は、まず最初に不安を煽ること。
しかし話を聞かされている者には、他の人にはない優れた点があることを指摘される。
(あなたは幸運だなど)
こうしてだます方へ導いていく。
書類上の手続きさえ住んでしまえば、お金の決済は終わったことになってしまうので、後はとんずらすればいいだけ。
お父さんはこうしてまんまとお金をだまし取られた。
あと喜多一は皆で頑張って地道な商売を続けることに。
養子先銀行の行員たちは底抜けに明るかった
川俣銀行に到着したところ出迎えてくれた行員たちは、物語のストーリーに反して底抜けに明るかった。
将来の銀行の頭取で自分たちの上司になるはずの祐一君を出迎えるためとは言え、心に何のわだかまりもない明るさは嬉しかったに違いない。
メンバーそれぞれがとてもユニークな個性の持ち主で、この後のエールでおいおい語られることに。
特に紅一点の菊池昌子さん。
彼女はこの先のエピソードにも所々で登場する。
とてもユニークで芸達者な女優さん。
聞いたところによると、セルフがメンバーの中でも特に多いらしく、彼女は福島弁を自由に話せる設定だったので、その訓練はかなり苦労したとのこと。
朝イチで披露していたが 、相当練習したらしく、台本等なくても問題なく福島弁を話していたね。
さてこうして祐一君の新しい1ページが開かれる。