くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

テネット クリストファーノーランの摩訶不思議な世界観

 

いつものように友達2人と連れ立って4DXで映画鑑賞

評判の高かったテネット

結論から言うと、かなり理解しにくい映画だった。

1回見てきちんと理解できる人なんてほぼいないだろう。

それだけ複雑で難解に出来上がっていたね。

タイムトラベルがテーマになっていると、あらかじめ情報を仕入れていたが、実際に物語を見てみるとそんなたわいもないような簡単なことではない。

エントロピーの法則

時間の逆行

そういったことが普通に物語の中に取り入れられていて、そのことの科学的知識がなければほとんど理解不能な作品。

しかも今回は字幕スーパーで吹き替え版がなかった。

あらかじめ、理解するべき映画ではないと腹を決めていたので何とか感じ取れることがないかと集中していたが、おのずとその度合いには限りがあったような気がしたね。

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エントロピーを減少させる=時間を逆行する

目次

主役はジョンデビットワシントン

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父親はデンゼルワシントン 父親の方が有名かも

ちなみに主役を演じていた黒人俳優ジョンデビットワシントンは私的にはお父さんが有名。

あのデンゼルワシントンの長男で現在36歳

初めて見かけた俳優。

相手役を演じていた仲間のロバートパティンソンの方がわたし的にはよく知っている。

あのトワイライトシリーズの三部作でエドワードカレンを演じていた。

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トワイライトの時よりは雰囲気が大幅に変わったね

この作品であと注目すべき俳優は初めて見かけた女優エリザベスデビッキ。

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オーストラリア出身の女優さんで身長なんと191cm

どちらかといえば普段あまり見たことのない俳優たちだけでやっている映画と言う印象。

そしてとにかく何回も言うが、驚くほど難解

とにかく前半1時間過ぎても何を描こうとしている映画なのか判断がつかずに、そしてそういった見る側の気持ちをまるで無視するかのように新たな伏線が貼られたりしていて、さらにわかりにくさが増していったような。

映画の作りは明らかにスパイ映画とサスペンス映画の中間

戦闘シーンやセリフのやり取りなどでハラハラドキドキするシーンもあったので、映画を見ていて退屈する事はなかったのかも。

テーマはエントロピーを減少させることが可能になった世界

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爆破シーンなどは実際に行っていたようだ

クリストファーノーランはCGで映像を作ることがあまり好きではないと言われている。

したがって建物の爆破シーンや、また車がクラッシュするシーンなどは実際に撮影したような緊迫感があった。

物語の中で語られているのはエントロピーを減少させることが可能になった世界

物理法則エントロピーの法則は、時間の経過とともにエントロピーは増大してより拡散していくことになると法則として認定されている。

もし、エントロピーを減少させるようなことができるとすれば、それはすなわち時間を逆行することに他ならない。

と同時に、エントロピーを減少させる世界は世界そのもののエントロピーが減少していくので、それは時間を逆回転させているような世界

様々な複雑な設定が盛り込まれていて、時間の逆行が描かれていながらその中に通常の時間の流れの人間がある程度出入りすることが可能となっていた。

撮影はさすがに複雑なテクニックを用いていたようで、フィルムの逆回しや、俳優たちが逆回しを演じていたシーンもあったと後から聞いた。

スパイ映画でありサスペンス映画でもある

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時間の流れが正常な場合と逆行する場合が同時進行で描かれる

スパイ映画とサスペンス映画の両方なので、この映画の場合最終的な犯人にまでたどり着く必要が。

実は、あまりネタバレはしたくないが、最後まで犯人の存在はいまひとつピンとこないようになっていた。

そして犯人が目的としていることも何となく理解できるようなできないような。

時間を逆行する概念がいたるところに入ってきて、しかもそれがタイムワープのように登場人物が行ったり来たりもするので、さらに物語は複雑に組み立てられている。

最後のオチまで理解しにくかった

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監督クリストファーノーラン インセプションでよく知っていた

インセプションでは、夢の中の別世界を映像を使って描いていたね。

あの映画もどちらかと言えばスパイ映画サスペンス映画の中間位に位置していただろうか。

主役を演じていたレオナルドディカプリオの名演が光っていたと思う。

夢の世界を描いていながら、その夢の世界にはその夢を見ている人の心の中の葛藤とか欲望とかが微妙に反映されていてそれが映画を複雑にしていたなと感じたね。

ただし、設定がとても巧みで夢の中に入るとその後実は現実世界の5分間が夢の中では1時間に相当するなど複雑な設定がたくさん盛り込まれていて、初めて映画を見たときには大変な作品ができてきたなと感心することしきりだった。

今回の映画はテーマこそまるで違うが、時間と空間、それとそこに存在する人間たちの思惑を絶妙に絡み合わせて独特の世界観が作り上げられていた。

はっきり言って、1回見ただけで理解できるなどありえないことだと感じた。

しかし、有料の映画館に何度も通うこともちょっとかなわないので、後は有料テレビか何かで放送されるのを録画して何度か見るしかないだろう。

この監督の作る作品はこれからも大いに注目しなければと改めて感じた次第。