物語の設定は大正13年、千代ちゃんが岡安に来て8年経ったとのこと。
まだ17歳ながらもおちょやんとしてはベテランの域に達している。
既に中堅で活躍しつつ、店には新しいおちょやんも雇われていた。
この時期、彼女が日課としていたことは舞台袖からこっそり芝居を覗くこと。
本当はやってはいけないことだけど、彼女の芝居の評判は芝居小屋の社員もあてにする、的を得ていた。
そんな中、岡安のごりょんさんから年季が明けた後はどうするのかを問いただされる。
軽い気持ちでここで雇って欲しいとは言ってはみたものの、ごりょんさん曰く
もっとしっかり考えなはれ😤
さて、胸に手を当てて自分が何をしたいのかを考えてみたら…。
目次
えびす座
舞台は毎日行われていて、たいていのお客さんはあらかじめ予約を入れておく。
この時に、枡席のお客さんはお茶子さんたちに様々なお世話をしてもらいながら飲み食いもする。
実は千代ちゃんたちお茶子さんはこの時にお客さんからチップをいただく。
特に芝居小屋からは給料が出ていないので彼女たちはこのチップだけが収入源に。
このようなシステムは、この時代あちこちで大流行りだったようだ。
大正の末期から昭和にかけて、まだラジオもテレビも何もない時代。
庶民の娯楽と言えばこのような芝居小屋と、稀にある映画が唯一と言っていいのかも。
しかし基本となるべきは舞台。
様々なジャンルのものが上演されていたようだ。
歌舞伎
新派
新劇
喜劇
大きく分けるとこの4つがあったようだ。
なるほど、お客さんは自分の好みに合わせて好きなものを選べるシステム。
しかし、詳しい料金等はドラマの中では描かれてはいないので、当時のお客さんがどれほどお金を出していたのかはそのうちわかるかもね。
おちょやんの仕事
芝居小屋ではまず舞台があって観客席はほぼ枡席が主力。
あらかじめ予約が入っているとのことで、その情報に基づいてお茶子さん達は準備をする。
真っ先に必要になるのが座布団。
と同時に芝居が始まる前後にしなければいけないサービスが飲み物とか弁当、それとお菓子など。
どうやらこれらの弁当などはあらかじめ見越して予約を芝居茶屋で取り置きしていたような。
ドラマの中で語られていたが、弁当などは毎日あまりが出ているような雰囲気。
この乞食さん達は道頓堀の底辺の情報ネットワークを受け持っているようだ。
8年前に千代ちゃんが岡安を追い出されたときに真っ先に彼女を見つけたのが彼ら。
その情報網は岡安のおばあちゃんハナさんが利用していたように描かれていたが。
どうやら今は千代ちゃんが面倒を見ているような内容。
どんな場合でも持ちつ持たれつ。
それにしてもこの当時の芝居小屋は今のコンビニに近いような役割も果たしていたんだと納得。
芝居好き千代ちゃん
芝居小屋の仕事の合間を見つつ、千代ちゃんはますます芝居のことが大好きに。
幕の隙間から覗き見するのは本当は違反らしいんだよね。
彼女がしょっちゅう見ているので時々は注意をされるのだが。
そうは言っても、芝居の出来不出来の意見を必ず求められているような雰囲気
鶴亀株式会社の社員熊田さんは文句を言いつつも芝居の出来不出来を千代ちゃんに意見を求めている。
どうやら、ここでも千代ちゃんは芝居の評論家として活躍しているような。
さて年季が明ける
実は今日の放送からは今まで子役で演じてきた役柄もほぼ全て入れ替わっている。
千代ちゃんの年季は数えの18に明けると岡安では決められているようだ。
実はそのことでごりょんさんから言い渡されたことが。
自分の進路をどうするのかをしっかり考えなあかん。
曖昧な気持ちで先へ進んでも後で後悔する。
なぜか意味深なことを言って千代ちゃんを諭すごりょんさん。
改めてきつく言われてみると、普段の生活に何か特別不満があるわけでもない千代ちゃんは改めて自分が何をやりたいのかを考えてみるきっかけになったのだ。
そんな中余った弁当を乞食さん達に届けたところ、思いがけない人とばったり出くわす。
なんとあの大女優高城百合子
実は彼女が発見されたところが、あの乞食さん達に弁当を配っていた河原。
しかもどうやら乞食としてそこにいたような雰囲気。
今日の物語はそこまで。
詳しい事は明日語られると思うが、何せ彼女は千代ちゃんのあこがれの人なのだ。
彼女の演じていた人形の家の台本は今でも持っているのかな?