今日の放送で年内のおちょやんは一旦終了となる。
何せ ここずっと描かれてきたのは、テルヲのこしらえた借金返済。
そのために千代ちゃんが犠牲になってどこかに売られてしまう設定。
そんな中、物語は様々なエピソードを描きつつ、ついに身売りされるその日を迎えてしまう。
このままどこかへ売られてしまうのか?
大阪らしい起死回生の挽回があるのかどうか?
年季の開けたお茶子へは岡安からご褒美が
慌ただしい仕事の中、千代ちゃんには年季が明けたことへのご褒美があるらしい。
どんなものでも欲しいものを言ってごらん?
突然振られて見ても何が欲しいのか実はよくわからない千代ちゃん。
そこでいつも願っていることをそれとなく口にしてみた。
岡安の家族の人と一緒に食事がしたいとのこと。
そういえば子供の頃から、家族の団欒とか一緒の食事とかほとんど縁がなかったから。
こんなことが最後の願いなんて、ちょっと切なくもあるけれど。
みんなでご飯を食べながら楽しく会話するのは初めてだったかも。
特におばあちゃんのハナさんから言われた事は
あんた 役者におなり
皆があっけにとられる中、最後に舞台に立った千代ちゃんの演じている姿が印象に残っていた。
この子はほんまもんの役者になれる。
なるほど、見る人はちゃんと見てるんだよね。
さて、楽しい食事も終わり。
すぐに借金取りはやってくるのだ。
ついに借金取り現る
食事が終わるか終わらないかのうちに、玄関を激しく叩く音。
ついに借金取りがやってきたのだ。
ここでなんとなくいつもとは違う状況になっていることに気がつくんだよね。
千代ちゃんは今準備をしている最中とのことで、周りのお茶子さんはじめ皆やたら愛想が良いのだ。
ごりょんさんも、
準備ができるまでお酒でもお召し上がりください
ドラマを見ていればわかるのだが、当然のことながら裏がある。
どうやら岡安でもてなしているのには時間を引き伸ばしているような雰囲気がありあり。
借金取りの面々を座敷に通してお酒を振る舞っている旦那さん。
とにかくにこやかに微笑んでいて、すこぶる愛想が良い。
借金取りの面々もお酒をおかわりなんかしちゃって、ずいぶん盛り上がってきているのだが。
計画された逃亡劇
実は、千代ちゃんを逃すための計画が着々と進行していた。
何も知らない千代ちゃんは状況が飲み込めないまま、みつえちゃんに手を引かれて外へ逃亡。
ここでの2人のやりとりもなんとも心温まる不思議なエピソードになっていた。
最初は上から目線で千代ちゃんを見下していたみつえちゃんだが、事情を理解するにつれ、彼女のことが本当に気の毒だと感じるように。
そして自分も何ができるのかと必死に手助けしようとしている。
2人のこのようなやりとりのうちについに借金取りたちが追いすがってくる。
もう絶対絶命となったときになんとみつえちゃんは自分が盾になって 千代ちゃんを逃がそうとするのだ。
このピンチを救ったのが、実は道頓堀に長く住んでいる乞食さん達。
彼らがどこからともなく現れて借金取りたちに抱きついて行く手を遮っている。
その隙に全力で駆け出す千代ちゃん。
行く先は船着場にいるごりょんさんのところ。
ここで、何とか脱出計画が成功する運びとなる。
ごりょんさんの配慮
船着場でごりょんさんと落ち合うことができた。
自分のための人生を生きなはれ
しんどくなったら帰ってきてよろしいがな
岡安があんたの帰る家だす。
何にも増して励ましになったに違いないのだ。
千代ちゃんの1番の武器はたくさんの人から好かれていること。
裏表のない いつもの彼女がみんな大好きだった。
その様子を影からそっと見ているテルヲ。
彼が周りのヒンシュクを一手に集めているのだ。
つまり、このダメ親父がいるからこの物語が成立している部分もあったりしてね。
しかしこの大掛かりな騒動で、多少は懲りただろうか。
千代ちゃんの借金をなんとかするために道頓堀中を走り回って金策していたおシズさん。
本来仲違いをしているはずの福富の女将にも丁寧に頭を下げていたね。
おシズさんの集めたお金は200円。
借金取りが提示した金額は2000円だったが、実はこの手の借金は利息を含めているのでその10分の1が元本ってとこ。
200円持ってとっとと出て行き
アンタラの言う借金はせいぜいこのぐらいでっしゃろ
すごい剣幕で借金取りたちにまくしたてる。
さすがの借金取りたちも思わずたじろいでしまう有様。
そのお金を持って過ごす事引き上げることになるのだ。
どうやらこの件はこれで1段落する。
最後に道頓堀のみんなに助けてもらった千代ちゃん。
年内の放送はここまで。
最後のエピソードは朝ドラにふさわしい心温まるものになったかもね。