今週のストーリーで年内の放送を一旦お休みになるおちょやん。
極めつけはなんといってもあの夜逃げしたはずの父親テルヲが突然出現したこと。
借金を抱えて火だるま状態で最後の頼みの綱で千代ちゃんを頼ってきた。
トータス松本演じるこのダメ親父がネットでもっぱらの噂。
役柄に怒ってみたところでしょうがないんだけれど、それだけ存在感たっぷり。
あの憎たらしさ加減は物語を大きく盛り上げていたかも。
目次
テルヲあらわる 借金取りを従えて
物語はこのダメ親父が出現したことで始まっていくようなもの。
実は、正直なところを言うと 私は大阪の(関西の)この手の物語はあまり得意じゃない。
なんとなくまどろっこしいような気もするし、笑いどころがいまひとつ笑えない時もあったりして、あまり感情移入できない。
今回もあまり期待せずに見始めたところだが、ここへきて面白さにはまりつつあるのだ。
少し深掘りする意味で調べてみたところおちょやんの脚本家がなんと
八津弘幸
普段誰が脚本書いているかなんて、ほとんど気にすることなく物語を見ているんだけど今回は面白さを感じたので調べてみたら、
なんと彼はあの半沢直樹を書いてるやん。
半沢直樹も周りで騒ぐのでつられてみたけれど、見ているうちにはまっていくんだよね。
今回のおちょやんもフタを開けてみると同じような味付けが。
感情を爆発させるシーンを描かせたらピカイチかもね。
テルヲの企みは? 一平君の反応
テルヲは千代ちゃんを別な奉公先に売り飛ばして借金返済のための資金を得ようとしていた。
自分の不始末の尻拭いを娘にさせるなんていくらなんでも酷すぎるだろう。
今回のこの騒動も借金取りにそそのかされてやった行為。
とてもじゃないが返せるレベルのお金ではなさそう。
偶然、テルヲの本心を知ることになった一平君。
彼にしてみれば自分の父親と被る部分があってこのあまりにもひどすぎるテルヲを許すことができない。
千代ちゃんには内緒で直接物申すつもりで直談判することになったが、そこに事情を知った千代ちゃんが駆けつける。
ちなみにテルヲの計画はここで一旦ボツになってしまうのだが。
しかし、借金取りがそんなことで諦めるはずもなく。
ついに岡安に嫌がらせをするために現れることに。
岡安も客足が遠のいて経営危機に陥ってしまう。
あまりのひどさについに千代ちゃんは岡安を出ることを決心せざるを得なかった。
この辺の物語の描き方はかなりベタなありがちな手法。
しかしこういったストーリーに花を添えていたのが演じている役者たち。
主役の杉咲花やごりょんさんの篠原涼子。
さすがに彼女たちの芸達者な事は思わずため息が出るほど。
道頓堀は役者の街なので、関わる人たち全てが役者みたいなもの。
特に物語のストーリーにセリフでは描かれない絶妙な味付けがされていて、言っている言葉とは裏腹に違う気持ちをしっかり表現できるあたりは、かなりの優れもの。
私が感心したのはその辺の描き方と演じる俳優たちの演技の奥深さ。
天海一座の大ピンチがもたらす新たな運命
天海一座は看板役者の須賀廼家千之助の行方不明と女形のぎっくり腰でダブルパンチのピンチ。
とにかく女中役が緊急に必要となった。
たまたまそこに居合わせた千代ちゃん。
うんもすんもなく舞台に登場することに。
少ないセリフとは言え、舞台にあったことなどあるはずもなく周知の面前で演技をしなければならない。
絶体絶命の緊張の中で、粗相をするわ、しかもセリフが飛んでしまうまで収拾のつかないような。
やぶれかぶれで本心をまくしたてることにした。
実はこれがひょうたんから駒。
お客さんから大喝采を浴びて、舞台は大成功に終えることができた。
ここは、千代ちゃんが役者としての第一歩を踏み出すきっかけになった大切なエピソード。
ごりょんさんの粋な計らい
さて、千代ちゃんが岡安を出る日、借金取りはテルヲを引き連れて早々と現れるのだが。
覚悟を決めて千代ちゃんが店を出ようとした時に、ごりょんさんの粋な計らいが始まる。
借金取りをもてなして足止めをしている最中に千代ちゃんを逃がそうと言う計画。
事情が飲み込めないまま周りの人たちみんなに助けられながら走り出す千代ちゃん。
周りみんなが千代ちゃんを仲間として可愛がってくれていたことがこの時改めてわかるように描かれていた。
道頓堀のさまざまな人たちの助けによって千代ちゃんの逃亡劇は大成功するのだ。
全てが終わった後、ごりょんさんは借金取りたちに言い放つ。
ここにある200円を持って出ておいき
本当は2000円ほどと言われていたが、適当に利息をかぶせて実際のところは200円ほどの借金だったようだ。
啖呵を切って借金取りたちを追い返したごりょんさん。
今週の物語はここで無事終了。
納得のストーリーだったなと我ながら満足して終わったかも。
さて、来週から物語の舞台は京都になる。
どうやらここで役者修行を始めるような設定だが、予告編を少し見てみると、朝ドラではお馴染みのメンバーたちが結構出演している。
今回は脚本家の力もそれなりに発揮していると感じているが、これからどんなふうに発展していくのか、1月4日から来年のストーリーが始まるが、今から楽しみ。