いよいよ新装なった鶴亀新喜劇がスタートする。
全員 会社に雇われる形での出発で、座長は一平君が務めるがメンバーは大山社長の意向で集められた。
新たに3人のメンバーが加わることに。
明日はこの3人はそれぞれ曰く付き。
女性1人と男性2人。
この新メンバーが加わることによって、物語はより複雑に さらにシリアスさを増すことになる。
今日のエピソードでは最後の方で寛治君の帰還も描かれていた。
書き加えられる物語は、さらにみんなの興味を引く内容になる。
目次
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始動 鶴亀新喜劇
戦後の復興を担って鶴亀はいよいよ新喜劇を新しい芝居の柱に立てるべく何人か新たなメンバーを加えて始めることに。
会社の思惑とは裏腹に一平君には今まで芝居をやってきた先輩たちや、これから自分たちの後に続く後輩たちのために今何をなすべきかの使命感に燃えていた。
鶴亀のために喜劇をやるんやない。
自分の後に続く者のために今ある場所をしっかりと確立する。
その思い入れのもと、かつての仲間たちは強い結束で結びついていた。
万太郎一座の生き残り
万太郎亡き後の一座は解散となってそのメンバーも散り散りになってしまった。
特に、戦地から帰ってきた団員たちにとって万太郎が亡くなってしまった事は大きな衝撃だったようだ。
大山社長の命令で、新喜劇に合流するように言われてはみたものの、この2人にはまるでやる気は無い。
万太郎こそが彼らにとって信頼すべき役者の全てだった。
万太郎亡き後は命令でしぶしぶ新喜劇に在籍はするものの、意見を求められてものらりくらり。
果ては千之助に対しても激しい敵意をむき出しにする。
一平君にとってこの新しいメンバーを説得することから劇団運営を始めねばならない。
なんとも、骨の折れる厄介な仕事を言いつけられたもの。
大山社長から見ると、家庭劇の一平ならこの先上手にまとめていけるのではと期待もあったはず。
それぞれの登場人物の本音があちこちに垣間見える。
さて、新喜劇のこけら落としも決まって新しい演目を考えなければならないが、いつになく気合の入っている千之助。
しかしながら、稽古中彼を襲うわずかな異変。
それはかつてならあり得なかったことだが、セリフが飛んでしまうこと。
さらにはアドリブも全く出なくなってしまったこと。
年齢のせいだけではない、何か大きな転換点が千之助の中に発生したような。
さすがに稽古場を飛び出てはみるものの、自分自身の身体についても考えざるをえなくなった千之助。
兄貴分だった万太郎の言葉が蘇る。
セリフ何か忘れたってどうでもえぇ。
その後アドリブでつなげばいいんや。
アドリブも出なくなったら終いやな
今まさにそんな状態なもので。
彼にしてみれば驚くほど深刻。
新メンバー 朝日奈灯子
こちらの朝日奈灯子さん。
彼女がこの物語に登場してくることでこれからの流れが実ははっきりしてくる。
この人はモデルとなった浪花千栄子さんにとっても極めて重要なキーパーソンになる。
もう既に周知の事実なのではっきり明らかにしておくが。
彼女にはモデルとなった役者さんがいる。
それは九重京子さん
おちょやんでどんな描かれ方をするのかはまだわからないが、史実ではこちらの方が渋谷天外の2番目の奥さんとなって子供も設ける。
浪花千栄子さんと天外は離婚をすることになっている。
物語ではどのように描かれるかはまだ定かでは無いと聞くが、これだけしっかりとしたモデルがいる以上は、史実に沿った描かれ方がするのでは。
ちなみにこの天外と京子さんの間に生まれた子が3代目天外。
物語は物語としてフィクションで作られているとされながら、実際にそれぞれにモデルがいるとなれば、全く無視したストーリー仕立てをするわけにもいかないだろう。
おちょやんではこの後もいくつかびっくりするようなエピソードが待ち受けていると推察されるわけ。
寛治の帰還
寛治君はヨシヲ君に助けられて生きて帰ってこられたようだ。
既にストーリーは明かされているので、明日詳しく語られるはず。
このお守りを寛治君が持っていることで、戦場で彼ら2人が出会ったことが明かされている。
どんないきさつで寛治君にお守りが渡ったのか、そこに秘密があるわけで。
戦後に入ってから物語は様々なエピソードを披露しつつ容赦なく進んでいく。
既に中年に差し掛かっているはずの千代ちゃんと一平君だがまだ穏やかな安定した人生とはならないようだ。
寛治君はこの後藤山寛美としてその実力を遺憾なく発揮することになる。
彼と2代目渋谷天外の伝説に残るようなアドリブ合戦が果たして物語に登場するのかどうか。
もう残りわずかな回数だがおちょやんは最後まで新たなエピソードが書き加えられるようだ。