お盆休みのエピソードが終わった後、登米に戻ったモネちゃんには最初の大きな仕事が舞い込んでくる。
それはほとんど買い手のつかない広葉樹の使い道を考えること。
製品としての需要がまるでないので、仕方なく伐採した後 チップになってしまう。
もともと木材関係の仕事をしていた私にとってこの切ない事情はよく理解できる。
木材はチップとした場合は1番安い製品の10分の1くらいだと思えば良いだろう。
ないよりはマシ程度。
さて、何気ない日常の中から利用されることのなかった楢材の新しい製品を思いつくことに。
試行錯誤を繰り返す中、なぜか診療所の菅波先生と2人きりの天気についての勉強会も開催されていた。
奇しくも物語のテーマは熱の伝導とそれを伴う乾燥について。
木材の乾燥と、さらには若いふたりが密着したときどんなふうに熱は伝わるんだろうか。
目次
森林組合が抱く悩み
おかえりモネは登米の森林組合がどんなことに悩んでいるか、詳しく語られることに。
2014年あたりは木材の需要が頭打ちになって、買い手のつかない材料も多々発生するように。
特に広葉樹等は全く販路を見つけられずに、そのまま売れ残る場合が多かったようだ。
登米では伐採時期を迎えた楢の丸太の扱いに苦慮していた。
このままでは使い道がないまま製紙用のチップにされてしまう。
もちろん商売としては赤字になる事は必至。
そこで、モネちゃんに新しい仕事が与えられる。
それは大量にある楢材の製品開発。
口で言うのは簡単だけれど、重要のないものは使い道をこちらから提案しない限り、買ってもらえることにはならない。
悩みが尽きないまま、たまたま学校へ行く機会があった。
楢材の利用先
学校に行って気がついたのは、登米市の学童机はもう30年ほど更新されていなくて、新しいものに変える計画が起こっているとの事。
そこに今大量にある楢材を使うことはできないだろうかと。
そしてサンプルを作って持っていったところが、二つ返事でとても良い感触。
品質も値段も申し分ないので、全生徒の分4200台お願いしますと。
実はとてもありがたい注文だが、納期は半年ほど。
森林組合の持てる能力をフル稼働しても到底間に合いそうもない。
何よりも木材を扱う上で1番のネックは木材乾燥。
時間が短くすぐに終わるのは人工乾燥でおよそ2週間とちょっとで終わる。
ただし、厳しい条件があって、1回の乾燥室に入れられる量には厳しい制限が。
さらには燃料代がとてつもなくかさむことに。
ここで、なんとしても乗り越えなければならない大きな壁が立ちはだかる。
かつての私の仕事だったのでその切ない事情は手に取るようによくわかったし、どうすれば良いのかもなんとなく想像できた。
これは1週間の最終話に対する私のブログ。
我ながら興奮しすぎだよね。
しかしこれで楢材の利用先ははっきりと方向が。
天気の源は太陽熱の伝わり方
おかえりモネでは、一方では林業の現状が語られつつ、もう一方では本来のモネちゃんの1番の関心事“天気”についての勉強会も開かれている。
ここでの舞台がとてもユニークで仕事が終わった後、カフェで菅波先生と二人っきりで先生と生徒の関係で勉強が。
生徒が繰り出す質問はまるで小学生のごとくストレートなもの。
まず、雨はどうしてできるの?
グラスの周りについた水滴を雨だと説明。
こういった勉強なら誰でも興味を持つことができるのでは。
そして今週の一番のテーマは熱伝導。
どのようにして熱が伝わるのか?
熱が伝わると乾燥する。
そのことで洗濯物は乾くわけだし、さらには木材の乾燥も可能になるのではと考えるモネちゃん。
この辺の流れはとても筋道立てていてわかりやすいが、まったくの素人が思いつくにはできすぎ感もあったと思う。
しかし、物語的には素人考えだからブレイクスルーするとサヤカさんの弁。
勉強会にはギャラリーがいたことも物語では描かれていたね。
ベテランのおばちゃんたちが若い2人を影からしっかりと見守っていた。
2人が良い関係であることを周りの方が先に気づいていたような。
肝心の2人はまだ恋愛感情を抱くには至っていない。
モネちゃんはともかく菅波先生はもう好意を抱いているはず。
そうでなければ誕生日を調べたり、プレゼントを渡したりなんて事は彼の性格からしてありえない。
気になっているのと、何とか近づきたいのと。
この2人がどんなふうになるのかこれからも語り継がれるテーマになるはず。
若い2人の熱伝導
天気予報について詳しく学ぶモネちゃん。
勉強の苦手な彼女にとって頭脳明晰な菅波先生は力強い味方。
言葉や理屈だけではなく、納得できる形での勉強がどれほど力になるのか、2人ともまだそこまでの意識は持っていないだろう。
来週の予告編がネットではもう昨日の段階で発表になっているけれど、改めてテレビで見てみるとどうやら気象予報士を目指すとはっきり宣言する件が。
そしてモネちゃんの両親の馴れ初めがあの喫茶店のマスター田中さんのエピソードも交えて語られるようだ。
そういえば田中さんは末期の肺がんだったね。
昨日のブログで特効薬オプジーボがよく効くと私は書いたけれど、実はこの2014年レベルではまだ作られていなかったのも切ない現実。
そうなると、結果はもう見えてくる。
菅波先生の絶叫する様子も語られていた。
運命に立ち向かうって様々なパターンがあるけれど、どれにも共通するのは結果はいかなる場合でも受け入れるしかないってこと。
来週へ、こうご期待