そうそう今週のエピソードはどうしても個人的に思いが前のめりになっちゃってね。
昨日の乾燥の話の続きだけれど、モネちゃんの思いついたのは乾燥作業の1部をビニールハウス内で行うこと。
全く外干ししちゃうとそれはもう月単位年単位の話になっちゃうので。
素人の思いつきと謙遜しながらも、ビニールハウス内の高温乾燥状態を利用しない手はないと考えた。
もちろんすべての工程をビニールハウス内で完了させる事は不可能。
最終的には含水率がものを言うので仕上げは人工乾燥室で。
普通木材会社は大抵この方式を取るでしょう。
外干しで数ヶ月間。
その後人工乾燥で数日。
これで大幅な時間短縮が可能になる。
ちなみに乾燥こそが命だが、丸太のまま保存する場合は逆にスプリンクラーで水をかける。
これにも理由があって、天日にそのままさらしておくと自然に乾き始めてしまうので、その時に木口から日割れが入る可能性が高くなる。
それを防ぐため。
しかし今日の物語は完結編で、乾燥の後の手順やらモネちゃんの気象予報士の勉強やらいつも通り盛りだくさん。
目次
大ヒット素人考え
サヤカさんに相談してみたところ、人のためになることを考えろと。
素人の考えだからこそ誰も思いつかないブレイクスルーが生まれるとも言っていたね。
確かに木材を扱う上で1番のネックになるのは乾燥。
それをクリアするためにビニールハウスを利用した天然乾燥と人工乾燥を組み合わせることで
大幅な時間短縮を実現。
私も木材屋だったのでよくわかるけれど、私が所属していた会社は製材をして桟積みにした材料を広い敷地内に4段重ねくらいにしてしばらく放置。
時期が来たものから人工乾燥室に投入する。
広葉樹の専門メーカーだったので、“木が暴れる”表現も懐かしい。
言い忘れていたが、天然乾燥の利点の1つに、木が暴れるのを軽減する効果がある。
結論から言うと生木をいきなり乾燥させると口答えできないくらい狂う。
はっきり言ってこの段階で使い物にならない材料も多々発生する。
完全にねじれてしまえば、その後の工程には進めない。
やり方を間違えるとそんな派生材を大量生産してしまうことに。
今日の物語ではその辺のところが巧みに交わされているような内容で。
元担当者のイメージからするとうまい具合にストーリーが作られているなと感心。
職人レジェンドたちの活躍
モネちゃんからの提案に早速行動を起こしたのが川久保参事。
森林組合の重鎮でもある彼は木工職人の古くからの知り合いが大勢いたのだ。
その彼らの手を借りることになった。
臨時に集まったメンバーたちが20数名で、もともといる職人たちと合わせると結構な人数が。
生産台数4200台となると半端じゃないくらい多い。
何せ手作業で1つずつ作るしかないのだ。
元プロの目からすると、国産の楢材の美しさが逸品だろうと考える。
楢は今は輸入ものが多いだろうね。
一般的に多く見かけるのはホワイトオーク。
これはウイスキーの熟成樽の材料でもある。
他にはレッドオーク。
これらのオーク材はアメリカ大陸からの輸入がほとんど。
全然話は変わるが、ホワイトオークを扱っていた時に鉛の鉄砲玉が出てきたことがある。
これは狩猟で木に打ち込まれたものなのか、それとも時代から考えると南北戦争の時代の頃のものなのか。
たとえ鉛といえども金属なので加工作業をしていると、木工用の刃にあたるので刃物を著しく損壊する。
正直言って、相当迷惑した記憶が残っている。
納品
ストーリー上、難しいやりとりは省略して(入札とか)いきなり納品したときの様子が描かれていた。
とりあえずは地元登米の小学校の分を。
この新品な事は子供たちにとっても何よりも嬉しかったに違いない。
記憶を手繰ると私が新しい机に迎えたのは多分中学3年くらいじゃなかろうかと記憶。
昔のことなので木の重たい机を使っていて、椅子も木だったと記憶。
思い出してみたらほぼ骨董品だよね。
私もそうだったけれどみんな自分の家から小さな座布団を紐付で持ってきたと記憶。
さすがに朝からずっと机の椅子に座り続けるのは子供でもお尻が痛くなるもので。
モネちゃんと菅波先生
仕事が終わった後の気象予報士の勉強会は毎日続いているみたい。
モネちゃんの質問は、まさに小学生がやるようなどストライクな質問。
太陽からの熱が空気に伝わるのに、なぜ直に伝わらなくて一旦地上にまで届いてからになるのかな?と。
さすがにこういった質問は小学生以下の子供が大人にするやり方で、インテリの頂点にいるような菅波先生にとっては意外と骨の折れる回答作業。
今日の写真はたまたまそこにやってきたサヤカさんが明回答を提示。
くっつけば熱は伝わるよね。
熱って不思議なもので、高い方から低い方へ伝わる癖がある。
どんなものでもそうだけれど中身の一定しない品質のものは一定になろうとする働きがある。
この空気の温度差もそうで、それが理由で風が起こり、果ては台風や雲ができたりなんてことも。
あの2人はなかなかいい感じやね!
仕事が終わってから2人きりで勉強しているので、事情を知らない人たちはそんなふうに見えていたかもね。
父耕治の古い友人田中さん
今日の物語の最後の方で再び登場したのがジャズ喫茶のマスター田中さん。
モネのお父さん耕治の古い友達。
物語の中で、大きな病院からこちらの方へ転院してきて治療を受けると言う。
診断書の様子もしっかり映されていた。
肺がんステージ4
ちなみに専門家じゃないからはっきりは言えないけれど、多分余命2〜3年てところかな。
ステージ4だと十中八九助からない。
ただし、つい何年か前にノーベル賞を受賞した薬オプジーボを使えば助かる可能性もある。
肺がんにはかなり効くはずだけれど、この田中さんはどうやら自分の人生に見切りをつけているような雰囲気だった。
気持ちはわかるけどね。
さて来週の物語の流れも何となく見えたところで今週はこんなオチに。