今週のエピソードは今日からいよいよ佳境に入ってくる。
時代は戦争に向かう真っ只中。
生活必需品も様々な品物が規制の対象になって、橘菓子司は砂糖も満足に手に入れられない有様。
そんな中、父金太はお見合い話を持ち込んでくる。
安子ちゃんは年が明けると16歳との設定。
この当時の一般的なお見合い年齢だったのかもしれない。
突然持ちかけられたお見合い話。
驚くばかりで事態が飲み込めない安子ちゃん。
返事なんかできるはずもなく、思い詰めた後の行動は驚くほど大胆だった。
目次
降ってわいたお見合い話
今日の物語は、いつもとは違う作りに。
始まってから物語がほとんど終わる頃までタイトルコールは無し。
役者たちの演技を中心にストーリーが展開。
最後の3分間でやっとタイトルコールが流れて、一息つく感じ。
それだけ持ち込まれたお見合い話は安子ちゃんには衝撃だった。
聞くところによると金太と小しずさんもお見合いで政略結婚だったような。
小しずさんは小豆農家の娘さんで、おじいちゃんが持ち込んだ話らしい。
当初は嫌がっていた金太も実際に会ってみるとすっかりその気になったと語られていたね。
おじいちゃんとおばあちゃんは恋愛結婚だったと紹介されていた。
今回の話は典型的な政略結婚に相当する。
ご時世で、お菓子屋さんにとって1番大切な砂糖の仕入れで、何とか良い道筋をつけたい思いがありあり。
突然そんなことを言い出されても、困惑するばかりの安子ちゃん。
思い詰めた安子ちゃんのとった行動は‼️
お見合い話のあった翌日、安子ちゃんは意を決して稔君に会いに行くことに。
岡山から大阪までの汽車に乗る。
手に握り締めているのは彼からもらったばかりの手紙。
裏にはしっかり住所がしたためられている。
家を出るときには、母親に置き手紙を。
夕方までには必ず帰るとのメッセージ。
お見合いを勧められたところで安子ちゃんの心の中にいる男性は稔君だけ。
突然、他の人との関係を勧められたところで、“はい分りました”なんてことにはならない。


お互い、浮いた話など1つもあるわけがなく。
それぞれ控えめな行動しかしていなかったと思うけど、お互いが相手のことを大切に、いとおしく思っていた事は揺るがない事実。
稔君とのことを知っているのはわずかな人たち
突然家を留守にされてうろたえるお母さん。
幼なじみのきみちゃんのところに聞きに行ってみたところが。
雉真稔さんの所?
たぶん😓
2人のやりとりもなかなか巧みに設定されていたよね。
お母さんは安子ちゃんの交際している相手が誰だかはうすうす気がついていた。
きみちゃんは確信を持って2人の関係を見守ってきている。
お見合い話の後、お母さんが安子ちゃんにかけた言葉が余計彼女を追い詰めたんだと。
安子の幸せを願っている
無理せんといてな
まったく平凡な言葉だけど、この言葉が安子ちゃんの思い切った行動の引き金に。
稔君と突然の再会


稔君の下宿先で無事再会を果たすことができた2人。
恋愛関係にある2人が愛を育むようなそんなやりとりは見られない。
安子ちゃんは“配達に来たついで”と思わず嘘を。
そんなわけないよなと気がつく稔君。
2人は相手のことを思いやるあまり、話す言葉も本当の事以外もその時の状況で発してしまう。
今を生きる人たちなら正直に何でも話すと思うけど、そんなことでもなさそうだね。
この後2人で映画を見に行って、
2人で川べりで夕日を眺めるシーン。
この時たどたどしい英語で会話を交わす。
川の向こうにきれいな夕日が見える。
君も見ているのかな。
はい。
この目の前の夕日は相手の存在のことを指すんだろうね。
いとおしく、賞賛すべき対象。
2人の関係は正念場
2人で夕日を見た後、安子ちゃんは稔君のコートを借りたまま帰りの汽車に。
これからのことを考えると混乱してぽろぽろと涙が。
番組スタッフのこだわりと、主役の演技力が遺憾なく発揮されていた。
セリフも何もなしでみるみる表情がこわばって、そしてハラハラと涙を流す🥲。
女優の真骨頂だよね。
岡山に着いたところで、汽車を降りようとしたときに思いがけず彼の姿が‼️
心配になってこっそり後をつけて同じ汽車に乗った稔君の姿が。
物語の作りが驚くほどこだわっていたことがよくわかる。
番組のタイトルコールはこの場面のほんの3分前から始まった。
そしてその間、安子ちゃんは泣き続けていた可能性が。
最後に稔君が登場することでいやがおうでも明日につながっていくよね。
稔君は安子ちゃんに何か大きな事件が起きていることを瞬時に察知していた。
そして大きな事件を全く打ち明けられずにここまで来てしまった安子ちゃん。
ベタな物語の作りながら、見ている人を充分引き込む優れた描き方になっていたと思う。
今週後半に向けて、どんなストーリーの展開になるのか、ネタバレ情報はともかくとして、興味が尽きない。