物語の展開スピードは驚くほど早いかも。
今日はもう1945年8月15日以降のエピソードが。
つまり終戦記念日の様子をもとに物語が展開。
ラジオの前でかしこまった様々な人たち。
そして、玉音放送が。
昭和天皇の声で終戦が告げられたんだけど、実際にリアルタイムで聞いていた人たちのどのくらいがきちんと理解できただろう。
今でこそ、ネットで調べて口語訳がきちんと出ているので、内容は理解できるが。
物語の中でもその時のやりとりが。
どういうことですか?(美都里さん)
戦争が終わったんじゃ!(千吉さん)
そして、皆考える事はほぼ同じ。
亡くなった人たちはともかく、戦地に行っている家族たちがなるべく早く復員すること。
目次
終戦
8月15日が終戦記念日だと私など最近まで疑うことなく信じていたが、最近あちこちから新しい情報が入ってくる。
8月15日以外にも終戦の記念とされる日が多数存在することが。
つまり、諸説あるって言うこと。
そういえば、旧ソ連は終戦記念日の直前に日本に対して参戦し、8月15日以降も戦闘行為が続いた。
攻撃されたのでは応戦するしかなかったのだ。
さらには、表立ったことではないが戦後の復興期には様々な諸外国との軋轢が生じていて、特に石油関係の輸入等はアメリカのメジャーと激しい争いもあったようだ。
この辺の事は、小説「海賊と呼ばれた男」に詳しく記されている。
私が聞いたところでは、終戦記念日の玉音放送を聞いた母親は、何を言っているのかさっぱりわからなかったと述壊していたね。
そして周りで聞いていた人たちも、首をかしげていたんだと。
ただし、兵役に着いていた父親は、新潟県の基地で放送を聞いて、概ね理解できたと語っていた。
人によりけりなんだなと子供心に感じたもの。
物語の中では千吉さんがどうやら理解した様子。
そうなると、残った家族の願いは戦場に赴いた家族が1日も早く帰還すること。
稔君は戦場に行っているはず。
勇君とて同じ。
雉真家の嫁としての安子ちゃんは自分の父親が離れにお世話になっていることで、物語を見ていても心労が溜まるなぁと感じいる。
金太の苦しみ
金太は雉真家の離れで静養中。
橘は空襲で瓦礫の山と化した。
岡山で空襲があったのは6月末。
その頃からずっと寝たきりに近い状態。
やはり、自分のせいで妻と母を失った思いは際限なく金太を苦しめる。
金太の底無しの悲しみと苦しみが、物語の中では今日のエピソードの中心として描かれていたね。
雉真家
戦争が終わっても気持ちの休まることのない安子ちゃん。
千吉さんだけが、優しく接してくれるが、美都里さんはどうやらかわいいのは息子の血を引いたるいちゃんだけ。
何かにつけて、安子ちゃんを除外してるいちゃんを独り占めしようとする雰囲気。
父親金太をかくまってもらっている都合上、安子ちゃんは言いなりになるしかなかったようだ。
すでに、家の事全体も安子ちゃんが切り盛りしているような状況。
買い物から始まって、様々な主婦としての仕事。
さらには乳飲み子を抱えている。
物語を見ていても頑張っているなぁと感心することしきり。
あんこ作りの難しさ😓
さて、闇市に買い物に行った時に小豆が売っていることを発見。
早速買って家であんこ作りに挑戦する。
子供の頃の記憶を頼りに自分でやってみようとはするが、プロのお菓子屋さんがやるようなわけにはいかない。
しかも、小豆は手に入っているがどうやら砂糖がまだ自由にならないようだ。
調べたところでは、この当時 人工甘味料が使われていたとも聞いた。
甘さは充分感じるが、味覚的には圧倒的に砂糖に劣ると聞いた。
試行錯誤を繰り返しつつあんこを作ってみるが、どうしても思い通りの結果にはならない。
そこで、プロである父親に何とか手伝ってもらえるように頼み込む。
やっぱり安子ちゃんの作るおはぎは、残念賞でしかなかったようだ。
そして、金太はある行動に出る。
このときの2人で交わした会話が秀逸だったね。
あんなまずいおはぎでは母ちゃんとばあちゃんに申し訳ない
なるほど納得だわ。
それにしても、よほどまずかったんだろうな。
砂糖を使わずに、人工甘味料ではおのずと味覚には決定的な差が出た事は明らか。
どうやらこれで、おはぎ作りを手伝ってもらえそうな。
寝たきりからも少しずつ解放されるような雰囲気。
金太は菓子職人なことを改めて実感する。
さらには、戦場に赴いた家族たちの消息。
まだまだ心配事は尽きないね。