カムカムエヴィリバディの3代目ヒロインひなた編は子役の演じる時間が長いなと感じる。
物語の進行スピードは驚くほどの速さだが、これだけ長く少女時代が登場するにはそれなりの理由があるんだろうなと勝手に解釈。
子供の頃の記憶は大人になるまで続くのはよく知られているが、物語の性質上、母親から娘、娘からさらに孫娘と伝わる物語は一貫して取り上げられるポリシーがある。
1925年から100年続く物語として番組紹介されているが、すでに物語は最終段階へ。
周りの人との関わりが、優しさと思いやりで描かれる。
物語の重要なアイテムが、英会話と時代劇。
まるで互換性のない2つだが、カムカムエヴィリバディでは、違和感なく登場。
ひなたはどうやら初恋が始まるような描かれ方。
わかりやすい性格の子だから、すぐにバレバレに。
目次
るいの記憶 ひなたのお勉強
るいは子供の頃、母親と2人で大阪で暮らした経験が。
その時今と同じようにラジオで英会話教室を楽しみにしていた過去が。
子供の頃の記憶は思い出せば鮮やかによみがえる記憶。
物語の中では詳しくは語られてはいなかったけど、安子ほどでは無いにしてもそれなりに英語は理解できているような。
筆記体の英語も楽々こなす。
ひなたが、改めて英会話教室に通うとなれば高額な月謝が必要だが、ラジオ放送なら無料。
しかも毎日15分間で月曜から土曜まで。
“1週間で1時間半”英会話の勉強ができる。
もちろん途中から放送を聞くわけで最初はちんぷんかんぷんなことが予想されるが、こういった勉強の場合
習うより慣れろ が一番だろう。
ひなたの飽きっぽい性格を知っている錠一郎はお手製の出席カードを作って、ひなたのやる気を後押しする。
錠一郎の応援 るいのお手配
物語は1976年から83年までが今回描かれると紹介。
るいはテキストを用意したり、自分自身の英語の能力を披露してみたり。
錠一郎は家では何もできない風を装っているけど、彼は子供の頃進駐軍との関わりで英会話に触れていた。
番組の中で紹介されていたが
ギブミーチョコレート の世代。
そういえば、岡山の進駐軍キャンプでも英語には普通に接していたと思う。
ひなたにしてみれば、両親が英語と関わりがあることが不思議に移ったに違いない。
子供の頃に勉強した事は意外と長い時間記憶に残るもの。
るいの場合、忘れようとした時間があったので、普通の人とはちょっと違うけど、勉強していた頃は母親と2人楽しんでやっていたはずだから、英語の能力として身に付いていたに違いない。
その事実を錠一郎は初めて知ったように描かれていたよね。
ひなたが英会話を勉強したがるわけ
ひなたは10歳で、いってみれば思春期が始まる頃。
初恋がこの頃でも全く違和感は無い。
彼女が英会話教室を勉強したい訳は、太秦の時代劇村で出会ったイケメンの少年。
彼に英語で話しかけられた時、全く歯がたたなかったが、友達の小夜子ちゃんは楽々会話してた。
話しかけられた少年がイケメンだったこと、小夜子ちゃんにできて自分はできないと言う疎外感。
ひなたの妄想では、常に自分自身が主人公で描かれている。
楽々英会話ができて、イケメンの彼と楽しげに語らいあう。
カムカムエヴィリバディでは、妄想のシーンも物語の中に巧みに取り入れられているよね。
初恋
小夜子ちゃんは英語が話せることで、さらにひなたの憧れをかき立ててしまう。
ひなたはわかりやすい性格で、彼のことが大好きなことが見ていてもすぐに伝わってくる。
るいと錠一郎はそんな娘の様子から、なぜあんなに英会話を学びたかったかを瞬時に理解。
周りの役者たちの演技が巧みなこと、ひなたを演じる新津ちせの存在感。
セリフ以外の演じる物語を語るところが、カムカムエヴィリバディの真骨頂でもある。
物語が描かれた時代は、私の記憶の中にも新しい。
高度成長期に入っていて、テレビの番組にも見覚えのあるものが多数あったし、映画などもかつて見たものが多く。
物語はあと何日かで主役を演じる新津ちせちゃんから川栄李奈に変わるはず。
そして、様々な新たな登場人物たちと物語を作っていくはず。
時代劇の果たす役割はかなり大きそうだよね。
さて、成長したひなたの姿を早く見たい気になっちゃうね。