岡山での伏線回収が進むカムカムエヴリバディ。
様々な謎が明らかになる中、一番肝心な安子の消息についてはまだ謎が残ったまま。
しかし、少しずつ描き足される情報は真実に近づきつつあるようだ。
およそ50年経ってすっかり涙もろくなった勇おじさん。
優しさの塊みたいな雪衣おばさん。
大月家のメンバーは久しぶりの岡山で、新しい事実と向き合うたびに時間を超えて紡がれる家族の絆を実感することに。
今日の放送の中でもう一つとても大切な見所が
Dippermouth Blues
かつて錠一郎の恩人となる人が経営していた喫茶店の名前。
るいと錠一郎は思い出をたどりながら店まで訪ねることに。
そこにいたのは恩人柳沢定一にそっくりな人物が。
聞けば彼は定一の息子健一だと言う。
そしてかつての健一にそっくりな孫慎一も。
世良公則以下の俳優をそのまま世代をスライドさせて登場させていた。
そこでかつての安子と稔の新な情報が得られる。
目次
雉真家の晩餐
岡山の郷土料理がずらりと並んだ食卓はとても豪勢。
勇はかつての記憶をたどると、18歳になったるいが岡山を出るときに、もう二度と帰らない決意のるいを感じ取っていた。
半世紀を経て帰ってきた姪家族。
るいが家族を連れて再び帰ってきたことが嬉しくて仕方がない。
二度と帰ってこないと1度は覚悟を決めていたからね。
るいの里帰りは錠一郎の提案。
物語の中で語られていたけど、るいは連絡先その他を一切告げずに大阪まで出向いたんだよね。
そして今の今まで決して連絡を取ろうとはしなかった。
桃太郎とキャッチボールする勇は満面の笑みを浮かべていかにもうれしそう。
岡山での食卓は雪衣さんの言葉通りごっつぉが並んでいた。
ひなたや桃太郎の近況報告もここでなされることに。
蘇る記憶
食事の場所で居間に飾ってあった写真に注目するひなた。
彼女にとってはどれも皆知らない人ばかりで、興味が湧いて仕方がない。
こうしてみればるいは岡山時代の記憶が間違いなく残っているよね。
るいは母親が自分を捨てたと思い込んでいるトラウマがあるので記憶を封印をしている切ない事情があるけど。
しかし、真実が少しずつ明らかになると、それが誤解だったことに気がつく可能性が。
世代をつなぐ情報交換
この写真についてはひなたも桃太郎も知る由もない。
孫たちの世代にとってはおじいちゃんおばあちゃんの存在すら知らなかったわけだから。
物語を最初から見ている私にとっては、最初のヒロイン安子の時の鬼のようなストーリー展開が今でも鮮やかに記憶に蘇る。
ここまで主人公をいじめる事はないだろうと思うぐらい、過酷な運命が安子を襲うことになる。
安子は最愛の夫稔を戦争で失ったばかりか、その後物語の流れで娘のるいとも生き別れに。
この時物語を見ていた視聴者は、何と言う鬼脚本なんだと打ちのめされた記憶が蘇る。
Dippermouth Blouse
カムカムエヴィリバディの制作スタッフの粋な配役。
それはディッパーマウスブルースのかつての定一さん健一さん親子がそのまま次の世代にスライドして同じ俳優を使ったこと。
もう一度世良公則さんが見られるとは思わなかったね。
ここでの計らいも意外なものだった。
かつて終戦直後のエピソードでは健一さんは戦死したような雰囲気で描かれていたが、どうやらそれはその当時特有の行き違いがもたらしたことのようだ。
確か古いエピソードの中には、夢の中の出来事のような描かれ方で健一さんの生還が描かれていたようだけど。
あれは夢ではなく現実だったんだよね。
そうすれば、当時の雉真稔と安子のエピソードがそのまま語られている可能性も。
今日物語の中で重大なエピソードが健一さんから語られた。
稔君と安子ちゃんの初デートを自分が目撃していたんだと。
そしてその時の印象が健一さんの口から語られたね。
安子ちゃんの世間の噂は聞いて知っている。
娘を捨ててアメリカ人と日本を出た‼️
良くない噂が立った事は承知していたらしい。
言葉を続けて、
安子ちゃんはそんなことをするような女の子じゃない。
それはこの私が保証する😤
るいの母親が軽々しく娘を捨てるような無責任な親ではないことをここではっきり証言していた。
これってすごく大事な証言だと思うね。
るいは少なくとも自分の記憶にある母親像を書き換えねばならない事態に。
自分を捨ててアメリカへと外国へ行ってしまった。
自分は捨てられた。
どうやらまだ知らねばならない決定的な事実が闇の中にありそうな。