いよいよ物語は最終ランナー川栄李奈が登場する。
3代目のヒロインひなたは高校3年生に。
弟の桃太郎は小学校入学。
両親ともに相変わらずで、家は貧しかったが近所の人たちとも親しく、毎日楽しく過ごしている。
ひなたは幸せな日常が永遠に続くことを願っていたが、時代は1983年、豊かになった日本では若者たちはどんな人生設計をするかそれぞれ思案を巡らしていた。
ひなたの周りの友達たちは皆それぞれに進路について考え、進むべき道を見出している。
比べる自分は、いまだに時代劇オタクで、漫画大好き、テレビ大好き、日々溢れかえる誘惑の中でどっぷりと快楽を享受。
そんな彼女にも、どうしても進むべき道を決めなければならない事件が起こる。
今週から始まったひなた編の大人バージョン。
当時のご時世を反映しつつ、ドラマはかつてないほど明るくユーモアに。
目次
女優川栄李奈
100年間3代続く女性のヒロインの物語として、最終ランナーがいよいよ登場。
それぞれの主人公で、およそ30年ちょっとの期間を3代続けて描くことになる。
ひなたの配役は、実は子役として新津ちせちゃんが配役されていた。
彼女のエピソードが週の半分を占めていたと思う。
実際の年齢だとちせちゃんが11歳、川栄李奈が26歳。
初代と2代目のヒロインはどちらかと言えば、厳しい物語設定で描かれていたが、3代目が始まった頃からはご時世の反映もあって明るく伸びやかなものになっていたと思う。
1975年から83年に至るまでのストーリー。
今週川栄李奈が登場したのはわずか二日間だけだったけど、振り返ってみるとかなり存在感があったんだろうな。
記憶の中に残っているのは、18歳の高校生のひなた。
10歳の時に初恋をして、その彼氏と会話したくて英会話を学ぶひなた。
そして、失恋した後、ますます時代劇が好きになる。
ひなたは大雑把で飽きっぽい性格だけど、他人に対する思いやりで周りから信頼されているような。
大月家は決して裕福な家庭ではなかったが、ひなたは持ち前の明るさで楽しい日常を送っている。
1983年
ひなたなりに苦しいこともあったはずだが、これといって大変な経験を積むこともなく18歳になる。
1983年、つまり昭和58年だが、この頃はバブルが真っ盛りになろうとする頃。
日本の経済は世界にその名が轟くような大躍進を遂げていた。
国内でも、ものが不足するとか、欲しいものが手に入らないなんて事はあまり聞かなくなっていたと思う。
私の記憶の中でも、サラリーマン真っ盛りの時代だった頃で、夏休みも冬休みもない会社勤めが何とかがんばって勤めていた頃に相当する。
ドラマの中で当時はやっていた歌とかドラマとか、バラエティー番組などがあちこち紹介されていた。
記憶の中に新しいものや、懐かしいものなど、番組制作スタッフの配慮が随所に感じられていたと思う。
悩むべき進路
18歳になった時、ひなたには切ない事情が。
それは、あと1年で高校卒業って時に自分が将来何をすべきかがいまひとつわからない。
周りの友達が皆自分の進路をきちんと決めて人生設計をしているのに対し、彼女はどうすべきかがまるでわからなかったのだ。
気がついてみたら普段の生活の流れの中で将来の事なんかまるで気にしてない。
でも、友達のいっちゃんは茶道の先生になることも視野に入れつつ、短大進学を計画しているような。
さらには小夜子ちゃんは4年生の大学を目指していて、将来は学校の先生になる目標をきっちりと立てていた。
そしてあの吉之丞でさえ、家をつがなければならないような雰囲気。
ひなたは友達に勧められるがままに家業の回転焼き屋を継ぐこともありかなと考え始める。
しかし、付け焼き刃で挑んだ回転焼きの実践は見かけよりはずっと大変。
こうして見てみるとね、お母さんのるいがどれだけ優れているかが納得できた。
誰に教えてもらったわけでもないのに記憶力と、新しい出来事にも柔軟に対応する技術力。
そのどれもが周りの人たちよりは優れていると感じる。
物語のキャラクター設定がくっきりと納得できる瞬間だよね。
「おしん」が引き合いに
1983年に放送が始まった朝ドラ「おしん」
このドラマはNHKの作品だが、ギネスブックにも載るほどのテレビドラマとしては大変な記録を樹立したモンスター番組。
再放送を繰り返しながら、世界中で愛されるドラマだと言える。
このドラマがカムカムのお茶の間にコメディーの形で登場するのだ。
カムカムエヴィリバディは物語が始まった頃と違って今は設定が明らかに明るく朗らかなものに変わっているはず。
登場人物のキャラクターがより映えるようにユーモアとかギャグなどを交えながら描かれている。
予告編
どうやらひなたはコンテストに出て、その後 女優を目指すような雰囲気だね。
そして、あの無愛想な青年もしっかりと物語に絡んでくる。
予告編でいろいろ出てたけど、やっぱりこの無愛想な彼といろんな物語が紡いでいくようだ。
ひなたがコンテストで選ばれつつ、女優として道を歩み始めるようなそんな様子が紹介されていたと思う。
カムカムエヴィリバディの残りの放送回数を調べてみると、
1週間振り返りを除けばあと40回
どんな結末が待ち受けているんだろう。