カムカムエヴリバディもそろそろ残りの放送回数を数えたほうがいいくらいの時期。
4月の初旬に最終回の予定なので、残りは3月いっぱいぐらいなもの。
3世代100年にわたる3人のヒロインが物語を紡いでいくが、最初のヒロイン安子の時から、いくつかの伏線が貼られてたような。
この物語を最初から見ている人にとっては、謎の部分がいくつも存在しているわけで。
その大切な部分の伏線回収が、そろそろなされつつあると感じた今日の物語。
脚本の組み立てが実に巧妙に出来上がっている。
美咲すみれさんとひなたが居酒屋でいっぱいやっているところに居合わせたのが赤螺家の面々。
実はそこからの思い出話の中に、過去のいきさつが少しずつ語られることに。
さらにはひなたが在籍する条映撮影所の歴史なども織り交ぜながら、過去にどんなことがあったのかが語られるようになる。
おそらく、脚本家は相当頭をひねってストーリーを構築したのだろう。
それぞれの人たちの記憶の中には断片的で曖昧なものしかないのに、不思議な縁でその断片を結びつけながら、物語は大きく展開していく。
目次
黍之烝七変化隠れ里の決闘 再映画化
モモケンは父親の遺作 吉之丞七変化隠れ里の決闘を再映画化すると発表。
当然映画会社も力を入れて、後押しをする。
テレビシリーズでも人気となっている物語だが、劇場用にかつての作品を作り直すとの発表。
しかし、この作品にはちょっとした曰くがあったのだ。
それはかつての
初代モモケンの作品の中で唯一興行的に失敗した駄作と認定されていた。
そこを踏まえてあえてもう一度作り直す。
モモケンは並々ならぬ決意を秘めてわざわざ記者会見まで開いて発表していたよね。
重大発表 小野寺左近役をオーディションで決める‼️
映画制作発表の時に1つの告知がなされた。
それは黍之烝の敵役小野寺左近を演じる俳優は年齢不問経歴不問でオーディションで選ぶとのこと。
実はこれは大変なことで、名の売れた俳優がいっぱいいる中で、どこの誰ともわからない俳優を選ぶってことだよね。
当然のことながら大部屋俳優たちにもチャンスが。
大部屋俳優として日々研鑽を積む五十嵐文四郎君。
もちろん彼にもチャンスが巡ってくる。
要はオーディションで合格すれば俳優として採用されるわけだから、チャンスは誰にも等しくあると思っていいだろう。
ちなみに最初の作品の時に小野寺左近を演じたのが伴虚無蔵さん。
この映画は、錠一郎が関西トランペットコンテストの時に息抜きにるいと見に行った時代劇。
他の人たちは駄作だと決めつけていたが、錠一郎は映画の中で語られていたセリフその他、丸暗記するほど感動していたんだよね。
そして、それ以来彼は時代劇の大ファンになって、その影響でひなたも時代劇オタクになった過去がある。
さて、文四郎君はオーディションを受けるにあたって虚無蔵さんに稽古をつけてもらえるように頼み込んでみたが、あっさり断られたんだよな。
物語の中でさりげなく登場していたいっちゃんだが、ネタバレ情報をくまなく調べてみるとどうやら今度の映画制作にも若干関わってきそうな。
彼女は短大生ながら父親は踊りの師匠、母親は茶道の先生。
時代劇にはうってつけの存在なのだ。
しかも本人はそんな両親の後を継ぐのが嫌で、いろんな経験を積んでみたいと言う。
どうやら映画村でも需要がありそうな人事配置だよね。
美咲すみれとひなた
今度の新作の映画では女優はオーディションで選ばないことにご立腹のすみれさん。
長年経験を積んできた彼女ならうってつけだけど、会社の方針としてはこの間のミス条映の存在がある。
どうやら彼女がヒロインとして映画に登場するらしい。
すみれさんはどうせ新人のダイコンなんでしょと鼻息も荒い😤
確かにそうではあるけど、映画会社としては経営方針もあるわけだし、確かあのコンテストの優勝者には黍之烝シリーズに共演できるとあったよな。
その約束が今果たされると思えば、さしたる違和感もなく。
赤螺家
すみれさんに誘われて憂さ晴らしのやけ酒に付き合わされるひなた。
この時明かされた、かつて遺作となった隠れ里の決闘の裏話。
初代モモケンはすでにテレビで人気の出てきた息子2代目と親子共演を願っていたらしいのだ。
しかし息子はそれを拒否。
その結果大部屋から抜擢されたのが虚無蔵さん。
映画の出来は散々で、興行的には大失敗の作品となった。
そして、その後すぐモモケンは病気でなくなってしまう。
虚無蔵さんは大抜擢されながら、結局、大部屋俳優に逆戻り。
これが最初の作品に秘められた裏話だと言う。
実はこの飲み屋さんすぐ隣で赤螺家がその話を聞いていた。
店の主赤螺吉之丞は彼も筋金入りの時代劇ファン。
錠一郎とも話が合うことこの上もない。
そこから世間話をしつつ昔話が披露されて、かつてのヒロイン安子の頃のエピソードが披露されたのだ。
それは、算太がいたずらでラジオを店先から盗んだエピソード。
このことが語られていた。
そして今日の物語に付け加えられていたのは、岡山でのこの事件をもうみんな忘れかけていること。
算太が近所のお菓子屋さんの息子だと言うところまでは明かされていたが、お菓子屋さんの名前も算太の名前も思い出すには至っていない。
しかし、あの当時のエピソードはやっぱり懐かしいよね。
カムカムエヴリバディが示す通り、英会話教室が物語の中心に据えられていたから。
モモケンと虚無蔵さんと文四郎


大部屋俳優の虚無蔵さんとモモケンのやりとり。
かつて失敗した作品をもう一度映画化するにあたって敵役をオーディションで選ぶのは虚無蔵さんに失礼だと思ったのだろう。
しかし、虚無蔵さんはぼそりと言ったね。
私もオーディションを受ける‼️
さてこの続きはどうなっちゃう?