先週最後のエピソードで父賢三は畑作業中に倒れてしまった。
医者の話では心臓の発作とのこと。
冒頭で、賢三は亡くなってしまう。
母優子と4人の子供たち。
比嘉家には借金があって、これからの生活は困難が予想された。
親戚一同が集まった席では今後の話し合いがもたれることに。
借金は、総額で500ドルほど。
今の価値ではそれほどとは思わないけれど、母親優子がまかないで仕事をしたときの日払いの報酬が50セントだったので、500ドルはかなりの高額。
昭和39年当時の沖縄はこのレベルの給料水準だったと改めて思い知ることに。
物語を見ている人たちも安いと思った人が多かったのでは。
工事現場で、1月に20日働くとして1ヵ月で稼げるのは10ドル。
1年がんばってみたところで100ドルをちょっと超えたぐらい。
やっぱり、生活は厳しいんだろうなと推察する。
子供たちは家庭の助けになろうとみんなで力を合わせるが、なかなか長続きするものでもなさそう。
今日はそんな切ない事情も織り交ぜながら物語が展開していく。
目次
賢三の死
心筋梗塞かなにかだったんだろうな。
往診に来た医者は強心剤は打ちましたと言っていたけどね。
賢三の運命はこれまでだったのかなと思うしかない。
息子や娘たちにそれぞれ思いを伝え、旅立とうとする。
最後に自分の妻に語った言葉。
優子 ありがとう😭
朝1番の泣かせるシーンだったかも。
沖縄の葬式の様子もドラマの中で詳しく語られていた。
あの当時でも火葬ではなかったんだね。
時代劇にでも出てきそうなお棺に収められて、お墓も見た感じでは土葬のように見えた。
昔の日本の古い腐臭はこんな感じだったかなと。
野辺送りの様子とかが、いかにも昔風に描かれていたような気がする
子供たちの決意
比嘉家では借金を抱えて子育てする世帯だったので、今後の話し合いはとても大切。
銀行その他から借り入れしたお金が500ドル。
返済はどんな事情があったにしても滞るわけにはいかないよね。
すぐさま即金で返せるくらいなら借金なんかしないわけで。
親戚の人たちからは家を手放してすぐに返済しろとの申し入れ。
家族にとっては、お父さんが残した大切な家なので決して手放したくは無い。
厳しい状況の中母優子が下した決断は、自分が働きに出て何とか返済を継続する。
母親の決意を後押ししたのは子供たちの応援だった。
父親が残したこの家はどうしても守らなければならないと。
母親は親戚と相談した結果土木現場でまかないの仕事をすることになった。
困っているときは助け合うのが世界中どの国でもよく見られる光景だろう。
親戚の人たちが世話してきた働き口が、助け合いの精神によるもの。
さて、母親が家の中の仕事を続けることにはならなくなった。
その結果4人の子供たちが家事を全てまかなうことになる。
賢秀は薪割りと豚の世話。
それ以外の事は、3姉妹が受け持つことに。
特に二女の暢子は料理全般を請け負うことで、責任はかなり重そう。
食べる事は大好きでも、作るとなると話は違ってくる。
それなりに手間がかかり、また皆が食べた後片付けも必要になる。
食事の支度は食材の調達から、料理の下準備などやる事はたくさん。
賢秀の果たす役割はとても大きいけど、女の子たちも3人いるから、実際の仕事はほぼ3姉妹だけでこなしているようなものかもしれない。
最初はみんながんばるから何とかなったことも、時間が経つにつれて徐々に思い通りにはいかなくなる。
最初に力尽きたのは賢秀。
朝起きることが難しくなった。
若い男の子だからね、寝起きは決して良くないはず。
母優子
お母さんは那覇で空襲を受けた経験が。
先週のエピソードで戦時中の話が話題に上った時、後で泣いていたシーンが描かれた。
彼女にとってはとても辛い経験だったはず。
ひょっとしたら目の前で大切な家族が死んでいったのかもしれない。
彼女にそっと寄り添っていたのが今回なくなってしまった夫賢三。
夫を失ったことで自分が大黒柱にならなければと頑張ってはみるが、やはり慣れない仕事と過酷な労働で日々疲れは溜まっていく。
物語で描かれた沖縄の物価
沖縄のドラマなので沖縄出身の役者たちが所々に見え隠れ。
今日登場したのはダチョウ倶楽部の肥後君。
彼はお笑いだと思っていたけど、役者もきちんとこなせるんだね。
彼の沖縄のお母さんの手料理とかが以前テレビの番組で紹介されていたことがある。
沖縄にはうってつけの俳優かも。
彼が日雇いの人夫たちに払っていた賃金が1日50セント。
確かこの時代の1ドルは日本円で360円と記憶。
つまり優子が1日働いた報酬は180円と言うことに。
子供のお小遣いじゃあるまいし、これで一家5人を養うにはどうすればいいんだろう。
仮に1日200円と換算しても、1ヵ月20日働いて、40,000円ほどの収入。
物価の状況が分からないので、いかんしがたいがよほど切り詰めなければ生活にはならなかったと推察する。
さてこの物語はお父さん亡き後暢子はこの先どんな運命に基づいて生きていくことになるのか。
新たな発見と出会いが待ち受ける。