今週ずっと登場していなかったフォンターナのオーナー房子がイタリアから帰ってくることに。
和彦は暢子の苦境を見るにつけ、様々な人からのアドバイスのうち、オーナー房子のものが1番頼りになるのではと判断。
オーナーが帰ってきたことを歓迎する催しにかこつけて、暢子たちも含めて招待。
全く売り上げのなくなった『ちむどんどん』をどう再生するべきかを相談することになった。
最初にその話を通したのは二ツ橋シェフ。
二ツ橋シェフの計らいによって、オーナーの帰国歓迎会の名目で催された食事会。
この物語らしく様々なアクシデントも。
まず、行方不明の清恵を探している、寛大と賢秀。
この2人が、表に『本日貸切営業中』の札が立っているにもかかわらず傍若無人に入り込む。
そして、身分を隠しての事情聴取なのだが、物語を見ていても何を言わんとしているのか、まるで伝わってこない。
寛大は根っからの養豚業者。
身分を隠したってうまくいくはずなんかないのにな。
相変わらずのドタバタ物語が展開するが、
物語の中でキラリと光ったエピソードは矢作。
まるで別人のように成長している彼は、今までフォンターナに行ってきた様々な非道を素直に詫びていたね。
フォンターナのスタッフたちも快く思っていないせいか、彼に出す料理はかなりいい加減で悪意のこもったもの。
そんな拷問のような時間が過ぎた後、二ツ橋はねぎらいの言葉を投げかける。
物語の最後では、暢子と和彦が矢作に辞めてもらうしかないことを確認し合う。
今の経営状態ではとても人を雇い続けるだけの体力は持ち合わせない。
さて、厳しい判断を突きつけられる矢作はどう反応するのだろう?
目次
『ちむどんどん』臨時休業
どんな料理でもベースになるのは出汁の味。
出発点をきちんと確認することこそが、見直しの第一歩だと考えた2人。
店を休んで、味の追求に余念がない。
しかし、金策はどう考えてもうまくいかなくなっている。
実は、今回の非常事態では暢子たちだけが被害を被るわけではない。
金策がうまくいかない以上、矢作の給料が払えなくなる事態はいかんしがたい。
当初の約束通り、彼はこの店を去ることになるのか。
今日の物語の中ではそこまでの理由は語られなかったが、この物語の重大なポイントは明日明後日で詳しく語られるようになると思う。
フォンターナ
オーナー房子を中心に楽しい食事会が始まった。
依頼を受けていた二ツ橋シェフは、このメンバーの中にあの矢作も呼んでいた。
やはり頼りになる料理人な事は間違いない。
しかし、彼に払う給料が準備できないとなれば手放すしかないのかな。
二ツ橋シェフはフォンターナでの過去のいきさつも充分承知した上で矢作も仲間に加えることにしたのだ。
お互い心にわだかまりを持ったまま料理を続けることにもならない。
それは料理人の先輩が自分たちの後輩に示す道すがら。
賢秀と寛大
寛大はおよそ投資家には見えない。
彼は養豚業以外の知識は持ち合わせていないが、戦後 沖縄で食糧危機などが起こったときにハワイ在住の日系沖縄移民が、アメリカから500頭以上の豚を沖縄に送った話を聞かせていた。
この事実は、フォンターナにいる人誰もが知らなかった事実だったかも。
ここで、賢秀の小賢しい配慮は物語的に必要なかったと感じたね。
寛大は養豚業者として堂々と紹介すべき。
賢秀の言いなりになっていた寛大も理解に苦しむような反応。
まぁ、こういったストーリー建の物語だからと観念して見続けるしかない。
物語の流れも簡単に読み解けるような感じがするね。
暢子が求めている豚肉は、猪野養豚場から提供してもらうのが最もふさわしいのでは。
そのための布石なんだと思えば、よくわかる話だが。
つまらんことで時間を使いすぎるのも、この物語のユーモアの表れかな。
矢作の試練
フォンターナのかつての仲間たちに深々と頭を下げて謝罪する矢作。
しかし、かつての仲間たちは簡単に許してくれるはずもなく。
矢作に提供される料理だけはかなりいい加減で、およそ食べられるかどうかすらもわからないようなひどい状態。
物語の筋立てとしては面白くはあるが、矢作にだけ提供される料理がおかしいって事は周りの誰もが気がつくはず。
そうなれば必ず一言あってしかるべきだと普通の人なら思うでしょ。
ここをうやむやにして物語を進めるからきっとダメ出しがきつく入るんだろうなと。
しかし、二ツ橋シェフはじっと耐えていた矢作にねぎらいの言葉をかけていたね。
つまり、物語は矢作シェフが辛抱できて暢子のパートナーとして信頼に足る存在であることを印象付けたかったのかもしれない。
これが、正しいストーリーなのかどうかはコメントしにくいところでもある。
しかし、フォンターナでのわだかまりはどうやら解消されたような雰囲気だが、矢作を雇い続けることができない厳しい現実は待ったなし。