くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼一週間振り返り 少数精鋭

1週間経つごとに物語はより奥行きと深みを増している。

明律大学女子部法科は存続の危機に瀕していた。

と言うのも退学者が続出。

さすがにこのままではまずいと思った大学側は生徒獲得のための新たな方策を講じることに。

それは、今いる女生徒たちだけで法律を学ぶことの意味をわかりやすく説明しようという。

寅子は仲間たちと法廷劇を上演することに。

実はこれが今週の物語の要になってくる。

残り少ないメンバーで上演するのはそれぞれが意見を出し合い、様々な考察も必要になる。

迎えた本番、ガラの悪い学生たちのヤジによって法廷劇は上演中止の事態に。

寅子の発案で劇の内容についてみんなで考察することになった。

そこでは学校側が具体的な判例を参照にしつつも、事実を改ざんして物語を作っていた経緯が明らかに。

ベースになる考え方は女性蔑視の男性優位な考え方。

様々なエピソードを混ぜながら、残り少なくなった寅子たち法科の女性徒たちは結束を高め様々な事実解明に挑んでいく。

今週描かれた物語の中では、山田よねの厳しい生い立ちについても説明が。

さらには全員で検証した判例「毒饅頭事件」の考察から登場人物たちそれぞれの胸の内が語られることに。

よねはイヤなヤツながら学友たちについて詳しく知っていた。

さらには猪爪家の家族も普段言えなかったことをこれを機会に吐き出すことに。

オフショット 撮影中は笑えることも多かったみたい

目次

女子部法科の学生数が激励

タイトルコールの踊りのメンバーたち

時代設定は昭和8年から10年にかけて。

この時代女性の社会進出という言葉は、まだ日の目を見ていなかっただろう。

意気込んで入学してみたものの、退学する女性たちが続出した結果、大学は新たな生徒獲得のために手を打たざるを得なかった。

今でもよく言われるのは、

女性は結婚をして家庭を持って子供を産み育てることこそが最も幸せな生き方だと信じている人は多いこと。

実は、私も多少のニュアンスは違えどもそのように考える1人。

女性だけに限ったことではない。

男として生まれたからには、しかるべき女性と巡り合って家庭を設け自分は一家の大黒柱として家族を支える。

善し悪しの議論ではない。

ベーシックでわかりやすい人生観だと思うから。

その上で男女平等があって、さらには様々な仕事をこなし男女の役割分担が生まれるのだと考える。

学長さん 裁判判例を捏造

当時この大学だけが女性を広く受け入れて、法律への門戸を開くことになった。

なぜこの大学だったんだろうかと思うが、これからこの朝ドラの中で描かれるんだろうか。

様々なネタバレ情報を仕入れているが、今登場している男性にしても女性にしても日本の歴史に残るような仕事を成した人たちが多い。

これからの物語展開が楽しみになる。

法廷劇上演で生徒獲得

女子部だけで上演

女子部法科の生徒たちだけで、法廷劇上演を行う。

脚本から舞台の様々な道具、演出、さらには役者に至るまでが全て自前。

ただし、題材だけは大学の方から指示があって、“このようにとおことわり”があったらしい。

それは物語の中で詳しく語られた通り。

狙いは、女性が活躍するところを観客にアピール。

その結果、法律を学ぶ女性たちを獲得するというもの。

驚くほどわかりやすい設定ではある。

演目毒饅頭殺人事件

オフショット 撮影中のカメラチェック

演目は大学側が指定した。

そして脚本に至るまで全て法科の学生たちが運営するようにとの事。

ただし、最初から述べた通り筋書きは全て学長の指示によるもの。

そこでは大幅な事実のざんが行われていた。

劇の設定では殺人犯は女給で婚約不履行を恨んで毒殺しようと。

しかし、実際の話は別。

犯人は女給ではなく女医。

そして毒物は一般的な殺鼠剤のようなものではなく、チフス菌とのこと。

さらにはこの話には前置きがあって、

最初に婚約不履行の訴えが認められてそのための賠償金ももらっているらしい。

物語をわかりやすくストレートなものに改ざん。

その理由は、女性は基本的に頭が悪いから複雑なニュアンスは理解できないだろうと言う蔑視。

ばかにした話ではある。

一方では女性の社会進出を促すようなふりをしておきながら、片一方では女性が男子よりも劣っていると見下している。

事件の本質や劇の裏事情が露呈したことで、寅子たちの怒りも頂点に。

特によねの怒り様は凄まじいものが。

山田よねの立ち位置

イヤなヤツで居続ける😤

今週1週間通して物語の中心に据えられていたのは山田よね。

彼女の貧しく過酷な生い立ちは、物語の設定を語る上でとても重要。

彼女は女であるゆえに周りから馬鹿にされ肉親も不幸に見舞われた。

よねの法律を学ぶ向学心は女性蔑視の世の中に対する怒りそのもの。

怒りは常に心の中で煮えたぎらせてないと、やがてはおさまってしまう。

膨大な精神的エネルギーが必要だと思われる。

明るく朗らかに笑ったことなどないのではと。

しかし、嫌われ者のよねも寅子たちに関わることによって、少しずつ心を開くように。

婦人科系の病気に効くツボ

不器用だけど、よねはとても頭の良い女性なことがよくわかる。

ほんのわずかに残った生徒の1人であることからも証明されるけど、何よりも記憶力観察力に優れた才能があるものと。

来週からはいよいよ本校にて男女共学の勉強が始まることになる。