舞の家は父浩太が父親(舞のおじいちゃん)から受け継いだネジ工場。
今日は、物語としてストーリーが進行しつつも、当時の世の中を反映して、大企業が下請け企業にどんな態度で接していたかも詳しく描かれることになる。
舞は空への憧れが止まらない。
ばらもん凧の空を飛ぶ姿も、思い出すたびに元気をもらえるような気が。
自分の力で空を飛ぶものをなんとか作ってみたい。
思いを形にしたときに真っ先に思いついたのは、自分のばらもん凧に翼をつけてみたら、ひょっとしてと。
それは、父親からもらった江戸時代の模型飛行機作りの絵が参考に。
こんなので飛ぶのかな?
素朴な疑問とともに、どうすればいいのか行動するなければ納得しない。
自分なりのやり方で挑戦してみる舞。
そして、お約束の失敗。
ばんばの言葉を借りれば失敗は決して悪いことではない。
そう思いつつ、たどりついた答えはお父ちゃんとの話に出てきた模型飛行機の製作。
自分のネットワークを駆使してたどり着いたのが、地元の古本屋。
そこで手ごろな模型飛行機の作り方の教科書を仕入れることに。
さて、舞の探究心とは裏腹にお父ちゃんの工場はかつてないピンチに襲われていた。
物語の中に初めて漂う、行き場のない不安感。
目次
舞のあこがれ
五島からの帰りに乗った飛行機にすっかり魅せられた舞。
空への憧れはどうやらきっかけを作ってチャレンジしてみることへつながったようだ。
昨日父からもらった本は、江戸時代の古い飛行機の設計図が載っていた。
その図柄を見ていると、どうやらばらもん凧に翼が付いたぐらいのシンプルなもの。
それをもとに、お手製の翼を作って自分の凧に取り付けてみたら飛ぶかもしれない。
物語を見ていて感じたのは、凧に翼をつけただけのもののようにしか見えなかったけどね。
父浩太と舞の共通点
父浩太は子供の頃から飛行機が大好きで模型飛行機なども製作していたようだ。
見せられた写真は父親の子供時代のもの。
ゴム動力で飛ぶ昔懐かしいタイプのもの。
そういえば、子供の頃、バルサ材とかで作った記憶が。
羽根の部分に半紙を貼ったりして結構大変な作業だった記憶が。
さらには翼の角度など結構デリケートな調整をしなければ、全く飛んでくれないシロモノ。
自分がこれはと思ったものに興味を持ったなら、まっしぐらに行動するのが舞の持ち味。
果たして、願いはかなう⁉️
ばらもん凧を飛ばしてみる
とりあえず自分流のやり方でチャレンジしたものはばらもん凧に段ボールの翼を取り付けたもの。
飛行機と言うよりは、鳥を真似している感じがするね。
そして、その結果はやはり案の定って感じ。
やってみた結果は、ドラマで描かれた通り。
ここから改良を加えればいいんだと思いつつも、結果は残念なことに。
模型飛行機を作るために
貴司君に連れられて行ったのは古本屋さん。
どうやら貴司君はこの店の常連のようだ。
店の店主を演じていたのがピースの又吉直樹。
彼は、何を隠そう芥川賞作家だからね。
彼はどうやら貴司君に大きな影響を与える存在になりそうな雰囲気。
文学をこよなく愛している様子がひしひしと伝わってきた。
父の工場の危機
父浩太の工場は、下請けのネジ工場。
親会社から注文をもらってそれに答えるのが主な業務になる。
実はこの時代からメジャーになった言葉に下請けいじめがあった。
まず納期を一方的に繰り上げる。
品質にいらぬケチをつける。
ダンピングを強制する。
気に入らなければ取引停止。
今回浩太が受けたのは最後の取引停止。
このままでは会社の経営が立ち行かなくなってしまう。
この時代の世情を端的に表していた事実だと思う。
バブルが弾けた後、私も会社勤めをしていて、つくづく仕事のやりにくさを感じていた。
注文それ自体が減ってきたことと、納期の厳守は絶対命令だった。
もし、収めることができなければ次の注文をいただくことができない。
注文がなければ、とても会社の経営が成り立たない。
この当時って今思い出しても、外国製品の安価な品物が大量に流れ込んできた事が記憶に残る。
特に鉄鋼とかプラスチックとか、そういった方面の海外進出は目に余るものがあったのかと。
私は木材業界だったが、海外製品の品物の安さに絶望感さえ感じていたね。
だってウチの会社の仕入れ値よりも外国製品の仕上がり製品のほうが安いって信じられる⁉️
はっきりって勝負以前の問題なんだよね。
お客さんは、最初に気にするのは値段のはず。
下請けいじめはそこから始まると思っても過言ではない。
様々な経費を計上すれば値段を安くすることにはおのずと限界が。
最初からそれを無視した話を持ち込まれてもねぇ。
さて、そんな中でも舞は自分の夢を追いかけようとする。
果たして空を飛ぶ夢がどれほどのものなのか😌