先週からの流れを受けた物語は試験飛行を終えた直後からの様子が描かれる。
夢中でペダルをこいでいた舞。
スワン号は見事に空に舞って、試験飛行は無事成功。
舞は率直な感想でスワン号のペダルが思いのほか重かったことを述懐。
もちろん、残された時間でトレーニングを積んで、さらなるパワーアップを目指すのは当然として、肝心のスワン号の機体に改良が加えられないかどうか検討することに。
スワン号の動力を発生させるのは、コクピットのすぐ後ろにあるプロペラだが、その取り付けは固定となっていて、アジャストはできない。
それを、ハブを改良することで、脚力への負担を軽減できないかどうか考察してみることに。
どうやら、物語の中で使用されていたハブ部品は市販のものを使っているようだ。
そこに開けられた取り付けネジの穴をアジャスト可能なように広げられないかどうか。
それは金属加工の専門技術がなければ不可能。
白羽の矢が立ったのが舞の実家岩倉螺子製作所。
金属加工ができるかどうかを問い合わせるためになにわバードマンの主要なメンバーとともに工場を訪れることになった。
詳しい話を聞いた父浩太は見せられた部品の加工について、こちらの工場では難しいのではと。
ところが、そこで助け舟を出したのが工場に古くから勤める職人笠巻さん。
昔、金属加工をやった経験があるので、岩倉螺子製作所の加工機械を使って自分ならできるかもと。
そこで、みんなの見ている前でハブの穴を広げる。金属加工を実践してみせる。
スワン号のプロペラは2枚あるので、ハブも二箇所必要。
両方の部品を希望通りの形に加工することができた。
目次
試験飛行
この試験飛行はスタントなしで、本人が直接操縦をしたんだろうと思う。
メイキングの動画がNHKで散々流されていたので、その時に福原遥が操縦についてのやりとりを詳しく指導されていた。
その中で、操縦桿はあまり強く握って操作すると壊れてしまうと。
機体が発泡スチロールなので、何かあったらすぐに壊れてしまうことはよくわかる。
ペダルその他も、ギリギリの強度で作られているわけで無理をすれば破損する可能性だってある。
そういえば、以前テレビで見た人力飛行機の大会では翼が折れてしまったり、途中で機体が空中分解したりするものも意外とあったような気がする。
そのことを思い出しつつ、振り返ってみる試験飛行。
これだけ熱心にみんなが集中するわけだから、希望通りのものができて欲しいと思うのは、物語の登場人物だけでなく、視聴者もほぼ全員がそう思ったに違いない。
舞の感想
空を飛ぶことをじっくり味わう暇なんてなかった舞。
気がついたら終わっちゃっていたようだ。
しかし、ペダルは練習の時よりもずっと重く感じたとのこと。
舞自身は、自分が体力をつければ済むことだと言い訳してみたが、残りの時間を考えれば、それが厳しい事は誰の目にも明らか。
残された時間で、全員が力を合わせて何ができるのかを再び議論することに。
機体のマイナーチェンジ
舞のトレーニングは、今まで通り行うこととしてスワン号にさらなる改良を加えられないかどうか刈谷が提案。
それは、プロペラの取り付け角度をパイロットの体力に合わせてアジャストできるようにする。
プロペラは、一番推力が出るだろう角度であらかじめ固定されている場合がほとんど。
しかし、ヘリコプターではごく当たり前に可変、船のスクリューも、最近のものはプロペラの角度そのものを自在に変えることが可能。
これは、エンジンへの負担を軽減させるために、最新鋭はほぼディフォルトとなりつつあるね。
ヘリコプターだけがもともとプロペラの角度を変えることで、前後、左右に動けるように設計されたのりものなので、技術的には昔からあったものだと納得。
岩倉螺子製作所
舞の実家に金属加工を依頼してみたところが、とりあえず部品を持っていらっしゃいってことに。
当初、話を聞いてみて無理だなと判断した浩太。
しかし、横で聞いていた昔気質の職人笠巻さん。
出身が金属加工の会社らしくて、旋盤とかボール盤とか昔使ったことがあるらしい。
機械の調整その他で若干の時間さえいただければ、その程度の加工ならできると思うと。
なんとも頼もしい申し入れ。
みんなで知恵を出し合った結果スワン号はグレードアップに成功。
新記録を出すための様々な努力は着々と成果を積み上げる。
舞は自分自身が重要な役割を果たしていることに少しずつ気がついていく。
彼女がそばにいてくれたおかげで、人力飛行機のパイロットとして覚醒することができた。
スワン号は仲間たちの様々な応援を得て、さらに進化した飛びやすい機体に。
いよいよ、記録飛行の当日が近づく。