物語の進む速度はびっくりするほど早い。
スワン号飛行後のエピソードが早くも登場。
浪速大学人力飛行機サークルなにわバードマンの3年生は無事役目を終えて、皆去っていった。
新しい部長が選出され、物語は次のステップへ。
来年度の人力飛行機計画が発表され、最も大切な人選 パイロット選び。
人力、飛行機の最大のテーマは機体とパイロットに集約される。
来年度に向けてパイロットに立候補したのは舞を含めた3名。
その中から選ばれたのは由良冬子。
もう一度空を飛びたくて頑張ってきた舞だったが、1歩及ばず。
もともと、怪我さえなければ由良のパイロットとしての条件は、舞を軽々と上回っていたので。
由良先輩がパイロットなら、潔くあきらめようと思った舞だったが、空を飛ぶことへの憧れは簡単に消える事はなかった。
琵琶湖を飛んだ時に、自分はこのために生まれてきたのだと確信したらしい。
もう一度空を飛びたい、自分がやりたい事は空を飛ぶこと。
それはすなわち、旅客機のパイロットになることと、物語で説明される。
さて、今日のエピソードの中では舞が自分の本当の夢に気づく姿と、家族にどのように告知するか悩んでいる様子、さらには幼なじみ3人組のそれぞれが抱える悩みについて描かれる。
目次
スワン号のあと
3年生が抜けた後のメンバーは本当に数人しかいなかった。
これから来年新入生を迎えて、計画をさらに具体性を帯びることになるんだろう。
スワン号は様々なアクシデントに見舞われたが、仲間の結束と、一人ひとりの献身的な努力によって目標を達成することができた。
とにかく最初は機体を飛ばすことさえ叶わなかったくらいなので。
来年度に向けた計画が始まったことで、由良は再びトレーニングを開始。
もともと運動神経にたけていた彼女が、本来の実力を発揮すれば舞の頑張りも遠く及ばない。
そんな中、舞はスワン号で飛んだ経験が忘れられない。
空への憧れの正体
気がつけば、パイロットになるための本を手にしていた舞。
子供の頃の夢は飛行機を作ることだったが、スワン号の経験は、空を飛ぶことそのものにあると気づかせてくれた。
舞の気持ちに真っ先に気がついたのは由良先輩。
どうやら彼女もパイロットを目指したことがあったような。
しかし、航空学校に入ろうとしたときに、身長が足りないことで受験できなかったらしい。
パイロットになるための条件として、身長が158cm以上必要。
そういえば由良は154cmだった。
ちなみに舞は159cm。
どうやらギリギリセーフ。
この2人は、本当の意味で良い先輩と後輩の関係が築けている。
相手の気持ちを察することができるって、とてつもなく強い絆だと思うね。
岩倉家


岩倉家ではお母さんが何度電話しても、息子の悠人君が出る事は無い。
頭の良い彼はどんな内容の電話なのか直ちに察してしまう。
しかし、舞からだと素直に出るんだよね。
そこは、やっぱり兄妹なので通じるものがあるんだろうか。
岩倉家は螺子工場とは言え、それなりの規模を保っているので給料計算なども結構大変なようだ。
舞は何か心配事があると母親に相談する癖があるけど、残念ながら今回の事は未だに話せていない。
悠人君にだけは素直に話すことができた。
そのことを面白がる悠人君。
舞 久留美ちゃん 貴司君
幼なじみの彼らにもそれぞれの事情がありそうな雰囲気。
久留美ちゃんは毎年母親から誕生日の手紙が届くようだ。
しかし、わだかまりがあるんだろうね、応じた事は無いような雰囲気。
3人の中で、1番の気がかりは貴司君。
コンピューター関係の会社に勤めているけど、仕事がまるでうまくいっていないような雰囲気。
一旦家に帰っても、すぐに呼び出しがかかって見たところ、気持ちの休まる暇がない。
この関係は子供の頃から続いている。
こんな状況の写メは過去にもあったよな。
今週のエピソードは明日で一区切りとなる。
舞は自分の将来の夢を叶えるためには、まず両親に相談する必要があるね。
航空学校に入学したいとの事だから、年齢とかその他諸々クリアしなきゃならないことがあるんだろうと思う。
そういえば、バイトのシフトを増やしてもらっていたよね。
お金が必要なんだろうね。
この時代はもう世の中みんな忙しかったからね。
実はこの後リーマンショックとかあるはずなので、大きな試練が街受けることになると思う。
それぞれの未来への夢はどんな形で叶うんだろう。