先々週から今週にかけて脚本家が変わった事は、物語の流れとしても多少違ってくるものを感じるかもしれない。
佃良太さんと桑原亮子さん。
どうやら、本来の桑原さんに戻ったことで、物語は新たな展開を迎えるような雰囲気。
今週、前半の主人公と思われたのは悠人。
インサイダー取引の後始末について詳しく語られていた。
そして、週の後半から再び物語に登場してくるのは舞と貴司。
この2人を語るときに、どうしてもはずせない設定が五島の人たちとの関わり。
舞は幼い頃、五島でばんばと暮らしたことがあって、島の人たちとも仲良くしてもらっていた。
さらには貴司は会社勤めに行き詰まって逃避したときに流れついた先が五島だった。
その後も放浪生活を続ける時に滞在していたのが五島。
2人にとって島で暮らした事は、思い出の中だけでなくそれぞれのアイデンティティーの中に暮らしぶりがしっかりと根付いているようにも見える。
大阪で五島の物産展が開かれるとのことで、島からは懐かしいメンバーが大勢やってくることに。
そして、そこでも、新たな恋物語が1つ生まれる。
目次
悠人の後先
インサイダー取引の事件があって悠人は家族の励ましを得て自首することになった。
裁判の判決が出るまで半年。
懲役3年、執行猶予5年が判決。
このほかに罰金と莫大な損害賠償を被ったが、悠人はどうやらやっと自由になれたとセイセイしている感じ。
この事件は、岩倉家が父浩太亡き後、再び家族の絆を取り戻す大事なエピソードとして語られていた。
悠人は涙ながらに、父に謝罪。
確かにあの辺の物語の流れはちょっと涙を誘うようなシーン。
家族の結びつきは、この物語全体を通しての大きなテーマかもしれない。
2014年あれから1年
相変わらず舞は事あるごとにデラシネに出入りする。
貴司とは幼なじみと言いつつも、あえて恋愛感情を押し殺し友達のままずっと長く付き合いたいと考えているらしい。
お互い、相手の存在を大切だと感じるところは全く同じ。
何かにつけて舞は貴司から元気をもらっていると感じていたが、実は同じことを貴司も。
この2人は、お互いに恋愛感情を抱いていないのが不思議なくらい親密な割には、あっさりとした関係が続いているかも。
2013年は久留美の結婚話がご破算になったり貴司が長山短歌賞を受賞したり、様々な出来事があったようにも思う。
1年経ったくらいでは大きな変更は無いようにも思えるが、実はこれからの物語でポイントとなる様々な人たちも登場してくる。
特に大きな存在は和歌を通して知り合った出版社の編集者とか貴司の熱烈なファンの存在が大きく関わってくることに。
五島の仲間たち
五島では町おこしのために、様々な企画が計画されたが、大阪のデパートの広報係の関係者から、大阪のデパートで物産展をやらないかとも誘い。
その担当者こそが、熊谷百花ちゃん。
まだ若いながら、企画をまとめ物産展を開くまでを演出していたね。
実は、ここで新しい恋物語が1つ生まれることになった。
舞の子供時代の友達一太に新たな恋物語。
かなりベタな描かれ方だったけど、男女がほほえましく関わり合う姿は、物語に花を添えていたと思う。
結果オーライだからよかったんじゃなかろうか。
舞 貴司 史子
物語は来週の予告編が既に公開されている。
舞は貴司とは友達でいたいとして、恋愛関係になることをあえて避けているような。
しかし、貴司はどうやら違うような雰囲気だね。
貴司の大ファンと名乗る秋月史子ちゃんの存在は貴司だけでなく舞にとっても心穏やかならざる存在。
年頃の好意を抱いている男女が友達のままでいられるなんて、むしろその方が不自然だとみんな感じるだろう。
この物語は、3月いっぱいまで続くとの事なので、残りの回数を考えれば、ここで結論が出るような話題でもなさそうだが、舞の相手としては貴司が本命なような気がする。
3人が入り乱れることにはならないが、それなりのぶつかり合いは描かれそうな気がする。
下世話を絵に描いたような編集者の存在。
彼は貴司の持ち味を真っ向否定していた。
そこに激しく詰め寄って貴司を擁護したのが史子ちゃん。
その様子をしっかりと見ていた舞。
正直なところ舞の天然ぶりは筋金入りだと思うが、それにしても友達のままだなんてそれはないだろう。
舞と貴司の望ましい関係はどんな風がいいんだろうね。