物語は今週から新しい登場人物も加わっていよいよ盛り上がりを見せる。
この物語を振り返ってみると、東大阪の幼なじみ3人組が中心に描かれていたと思う。
舞 貴司 久留美
それぞれの関わりが、いずれ物語の中心になってくるのだろうと誰もが考えていたはず。
特に注目したいのは貴司と舞
子役の頃から、この2人は隣同士の家で何かと結びつきが強かった。
途中何度か紆余曲折がありながら、もここへ来て2人の関係は大いに進展する。
舞はIWAKURAのブログを始めることを宣言。
それは、新聞記事に載ることのなかった男性社員たちについての紹介。
嫌がる笠巻さんを説得してインタビューをブログに紹介。
評判も上々な様子。
貴司は新しい短歌集出版のために新しい短歌の創作の指示を受けていた。
しかし、与えられた注文は恋の歌。
がんばっても簡単には達成できそうもない。
貴司は子供の頃から舞が大好きだったけど、それはあくまでも友達の枠の中。
そこから、先の恋人の関係には踏み出せないでいたのだ。
どうやら、2人の関係は、新しいステップを踏み出しそうな雰囲気。
目次
デラシネ
先週から登場してきた長山出版の編集者リュー北條。
彼が物語の中では、とんでもなく下品で、およそ繊細な和歌の世界にはそぐわないような印象で描かれていたが。
実は、彼がどんな存在なのかな今週 詳しく明らかにされた。
彼は歌人が持てるポテンシャルを全て発揮できることが最大の目標のようだ。
下世話なふりをしているが、短歌に対する造詣はかなり深そう。
この物語には貴司の大ファンを自称する秋月史子の存在がある。
この2人のキャラクターは、貴司には似つかわない存在だが1週間舞いあがれを見てみると、実は脚本家の桑原亮子さんの作家としてのポリシーがそのまま反映されているような。
脚本家は、自ら詩を書いて短歌も詠むと聞いた。
その持ち味が作品の中に遺憾なく発揮される。
桑原さん自身の象徴として、相反するキャラクターのリュー北條と史子が同時に存在するあたりが物語の奥行きを増している。
デラシネは今週大勢の人が出入りしていた。
貴司が乗り越えるべき課題
貴司は300首の詩の他に恋の詩を10首詠むように指示される。
つまり、今提示された彼の作品は上品すぎて、世の中の需要に応えきれていないと。
もっと自分の内面から湧き上がる、ドロドロした本音の部分を詠んでほしい。
実は、この指示を受けたときに貴司は大いに悩んで困ってしまう。
彼自身は、決して人には明かさなかったが、舞のことがずいぶん前から大好きだった。
しかし、恋人にするためにはこの2人はあまりに純粋すぎたのかも。
舞も貴司が大好きと思いながらも、相手のことを考えれば考えるほど告白できずにいたのだ。
なんとももどかしい状態が10年以上も続いたはず。
物語は終盤までやってきてやっと本命の2人が出会うような。
貴司は史子に言い寄られても首を縦に振る事はなかった。
デリケートでナイーブな事はよくわかったが、と同時に舞も貴司も筋金入りの頑固者。
他の人の意見に素直に従うこともなかった。
舞 貴司 史子
3人の恋模様として描かれた部分もあった。
しかし、物語の流れとしては貴司と舞が本来のカップルになる。
先週から登場してきた秋月史子は2人の関係に割って入ってくる感じ。
特に史子の短歌への造詣はまさにプロフェッショナル。
種明かしをすればこれは脚本家の持っているポテンシャル。
史子は貴司の思いびとが舞なことを確信。
物語的に舞と貴司の引き立て役の設定になってしまったが、歌人としての彼女の存在感は十分に証明された気がする。
それは脚本家本人の存在感でもあったはず。
まとめ
本格的に登場してきたのが、新聞記者の美園純
彼女の存在が舞の恋心やIWAKURAの将来にも大きな影響を与える設定に。
来週の予告編は既に公開されている。
めぐみの寝室の浩太の遺影の前で新郎新婦の姿でたたずむ2人。
これは誰なんだろうと大いに気になるところだが、舞と貴司で決まりだと思う。
物語は一気に進んで2人は結婚するんだろう。
そしてそこから更なるエピソードが展開するのだと思う。
計算してみたら、3月いっぱいで終わる舞いあがれは本編はあと30 話。
ここですべての物語に決着がつくことに。
舞がかつて出会った人たちも、物語の中に再び登場してくるのかもしれない。
ネタバレは避けたいので、後は来週のお楽しみということで😌