今日の物語の後すぐに朝イチに主人公を演じた福原遥が登場してる。
物語の中の舞と彼女が被って、どうしても様々な場面に思いを馳せてしまう。
さて、ばんばはいよいよ五島を離れることになった。
長年、生きた故郷を捨てる気持ちってどんなんだろうと思った人は多かったのでは。
彼女が東大阪にやってきてからのエピソードが今日詳しく紹介される。
脚本家は、登場人物の言葉にはならない様々な心のひだを描くのが驚くほど上手。
大阪にやってきても、自分のするべきことがないと嘆くばんばに周りの人たちは、絶妙な心遣いを。
そんなばんばはとても頭のいい人で、人付き合いも決して不得意な事でもなさそう。
彼女が東大阪で、どんなふうに自分の居場所を見つけていくのか、同じ高齢者として自分の身の上も考えながら感情移入してしまう作りになっていた。
そして、ばんばが1番喜んだのは壊れてしまったラジオが修理できたことだろう。
嬉しいエピソードには違いないが、五島の田舎暮らししか知らない彼女が、東大阪のものづくりの技術力に触れた瞬間でもあったはず。
ものづくりは、必ずしも最新鋭のテクノロジーだけを指すのではないと、この物語は強く語っていた気がする。
そして、満を持して登場したのは刈谷先輩たち。
彼らはどうやらドローンを使った空飛ぶ車を制作しているらしい。
物語は、いよいよすべての条件が整いつつある。
目次
さらば五島
五島を離れる時はめぐみと舞が付き添っていた。
おそらく70年以上過ごしたであろう土地を離れる事は本人にしかわからない感慨があったに違いない。
自分の胸に手を当てて考えてみて、私自身が今住んでいるこの家を離れなければならないとして、どんな気持ちになるんだろうかと。
多分、私がここを出る時はどこかの施設に入るかあるいは命終の時。
そんなことを考えたりもした。
朝 五島を出発したら、その日の夕方にはもう大阪に到着するような描かれ方だった。
今とほぼ変わらない交通事情なのでそんなものかとも思う。
ようこそ東大阪
東大阪にやってきてもなかなか落ち着かないばんば。
彼女の場合、娘の家に住むことになるわけでそれなりに気を使うことだって多いに違いない。
小さな仏壇を設えたり、写真を飾ったりで五島での思い出はばんばを励ます側なのかそれとも。
しかし、どんなに高齢者と言えど、住む環境が新しくなれば新しい出会いがあってしかるべき。
どんなに不自由な体だったとしても、新しい土地で見聞きする事は全て自分自身の楽しい思い出として蓄積するのが良いだろうと思う。
ばんばは人に迷惑をかけることをことさら嫌がっていたよね。
その気持ちは痛いほどよくわかる。
しかし、物事の全ては持ちつ持たれつで、お互い様と言うこともあるだろう。
人間関係はギブアンドテイクのように思えて、実際は違う。
そんなに杓子定規に捉える事は無いはず。
今日のエピソードでは、かつてのIWAKURAの重鎮笠巻との食事での様子が印象深く描かれていた。
笠巻さんの言葉に激しく反応するばんば。
不思議なものでどんなに体が不自由になったとしてもそれなりに動いていなければ、人間はストレスが溜まる生き物。
今日はそんな様子もしっかりと描かれていて、丁寧な物語に仕上がっていた気がする。
ばんばにできること
笠巻さんからばんばにたくさんのりんごが届けられた。
まるで狙いすましたかのように、ジャム作りの材料が。
様々な果物のジャム作りを手がけていたばんばにはお手の物だっただろう。
早速、出来上がったジャムは歩ちゃんもおいしそうに食べていたね。
ばんばは少しずつ東大阪の暮らしにも慣れていくような。
空飛ぶ車
突然刈谷先輩からかかってきた電話は「大阪でしかるべき倉庫を見つけて欲しい」。
刈谷先輩は、ドローン開発の新会社を立ち上げていてそこで空飛ぶ車を作っているらしい。
ちなみに横にいたオレンジ色のジャンバーの彼は玉本先輩。
この姿では、なかなかぴんとこないので、かつてのなにわバードマン時代のビジュアルがこちら。
彼は、スワン号を改良しようとしていたね。
そして一旦はサークルを辞めた刈谷先輩を呼び戻すきっかけになっていた。
その彼らが作っているのがドローンを利用した空飛ぶ車。
舞が父浩太から教えられていた、江戸時代の科学者の名前も登場。
物語の最終局面はどうやらこれで全てのファクターが整ったと思っていいのかな。