ラスト2週間となった舞いあがれは担当する脚本家が今週は佃良太さん。
最終週となる来週が桑原亮子さん。
2人が物語のすべての流れを統括しまとめ上げる。
今週描かれたのは
こんねくとが新しく業務提携するABIKILUとのエピソード。
この物語は、主人公舞が憧れる“空を飛ぶこと”がメインのテーマで描かれてきたが、どうやらこの2週間で全てがまとめ上がる。
そして、登場人物たちの人間模様は物語が始まった頃からさらに進展し新たな段階へ。
五島で一人暮らしをしていたばんばはいよいよ東大阪の岩倉家で暮らすことになった。
そして貴司は歌人として高い評価を得ていたが、
家族と暮らすうち 彼が最も大切にしていた何かが行方不明になる事態に。
今までも苦労はしてきたが、全く短歌が詠めなくなってしまった。
この緊急事態に周りの人たちは貴司があいたがっている八木のおっちゃんがいるパリへ行くことを勧める。
2020年1月の雪がちらつく日の早朝、貴司はパリへ旅立つ。
物語の中で、要所要所に登場してきていた悠人は長崎でフライトナースを仕事にする久留美といい仲に。
この2人は遠距離恋愛ながら、着実に愛を育んで来ていた。
舞たちが支援することになったABIKILUは空飛ぶくるまの開発が有力なスポンサーも得ることができていよいよ有人飛行を目指すことになる。
目次
ばんばの決意
東大阪で暮らすことになったばんば。
年寄りが環境を全て変える事は大変な勇気がいる。
一緒に暮らし始めたばんばが岩倉家と梅津家の大切な部分で重要な役割を果たすことになる。
元々、頭の回転の速いばんばは家族それぞれがどんなふうに過ごしているかしっかりと把握していた。
家族は言葉をかわさなくても、一緒に過ごせばおのずと分かり合える部分がある。
舞いあがれが物語の奥底で、人との結びつきを大切にしている事はよくわかっていたが、お互いいたわりあうことの象徴として存在するのがばんば。
舞にも貴司とのことで貴重なアドバイスを。
ABIKILUとこんねくと
1週間通してたくさんの時間をかけて描かれたのは、
空飛ぶくるまを開発しているABIKILU。
舞たちこんねくとが業務提携したことで、飛躍的に計画が進行することになる。
もし、この提携がなければ刈谷と玉本の計画は頓挫しかねない状況だった。
舞たちが持っていた東大阪のネットワークはここでも大活躍。
このネットワークの外側に舞の兄悠人の存在が。
一度失敗したとは言え、投資にかけては悠人は超一流。
舞の依頼で有力な投資家を紹介してくれた。
ABIKILUは技術開発、こんねくとは資金調達と様々な手続き関係を担当。
2つの会社が力を合わせることで、空飛ぶくるまはいよいよ実現が近い。
結集する力
舞が物語の主人公として、重要な持ち味を遺憾なく発揮する。
彼女の最たるものは様々な力を結集させる類い稀な能力。
スポンサー探しはもちろんのこと、実際にABIKILUに必要なメンバーを集めてくる。
これだけのプロジェクトになれば、2人3人のメンバーでは到底実現不可能。
巨大な機体を浮かべて、自由にコントロールするためには、様々な試験が必要になる。
また、部品の製作も限られた予算の中で希望通りの間違いのないものを作る必要が。
大切な役割を問題なくこなしていくことに大きく尽力したのは舞だった。
この物語の最初の頃から舞は大勢の人たちとの関わりの中で描かれてきた。
それぞれの舞いあがれ
舞いあがれの中では、最初に描かれたロマンスが久留美の父佳晴と道子さんのエピソード。
この中年男女が結びつくきっかけになったのもこんねくとが作り上げた東大阪のものづくりネットワーク。
金属アレルギーの人でも大丈夫な指輪との話だったね。
そして悠人と久留美はお互い気心の知れた恋人同士として着実にゴールインが近づく。
家族
貴司が歌人として苦境にいる事は、なんとなく物語の中でも伝わってきた。
彼は、作品に行き詰まるとデラシネに宿泊する場合が。
このシーンのおにぎりは女優福原遥本人のそのままの日常が採用されたらしい。
貴司は歌人をやめるとさえ言い出していたが、やはり短歌は捨てられないと。
さて、来週描かれるエピソードはネタバレできないと思いつつ、最終的には今から4年後の2027年が描かれるらしい。
当然のことながら、コロナは終わっているんだと思う。
物語には、コロナは重要なエピソードとはなりにくいだろう。
空飛ぶくるまのビジュアルを始めとする、友人飛行がどこまでのものなのかしっかり描かれてくれないと困るよね。