NHKのBS放送を朝見ているものなら、この2つの朝ドラが連続で放送されていることを必ず知っている。
最新鋭の朝ドラと10年前のものと比較する人も多いと思う。
10年前もリアルタイムで見ていたので、今回思い切って独断と偏見になるか私なりの比較を試みる。
近くの基準はいたって明快。
どちらが面白いのか?
実は、即答で答えられる。
あまちゃん
こちらの方が圧倒的に面白い。
見ていて、いきいき感がまるで違うと思うんだよな。
最近の朝ドラが、なぜ視聴率の低迷でこんなにも苦しんでいるのか、2つを比較することでひょっとしたら答えが出るかもしれない。
朝ドラを日課で見ている人の参考になれば私自身も嬉しい話になる。
目次
あまちゃんの面白さの本質
面白さの理由を解説するのは、ナンセンスと知りつつ、毎朝再放送を見るが、ワクワクしながら眺めることにな。
この物語はリアルタイムでしっかり見ていたので、たいていの場面は記憶に残っている。
それでも感じる面白さの本質は、なんといってもストーリーの斬新さとローカル色が同居していることだろう。
主人公のアキの方言丸出しのセリフ回しは、それだけで流行語大賞に選ばれるほどの大人気ぶり。
ジェジェジェは日本全国真似された方言だったかもしれない。
主役を演じていた能年玲奈が事務所関係のトラブルだろうか芸能界ではあまり活躍できなくなったことが思い返せば、ちょっと残念。
しかし、伝説のドラマなので10年経った今でもその人気ぶりは健在。
今にして思えば、俳優たちの生き生きさ加減が、それ以降のどのドラマよりも躍動していたと思う。
あまちゃんの配役
このドラマでは、子役の配役がなかったと思う。
つまり、最初からアキ(能年玲奈)が一貫して主人公を演じきっていた。
当時、ほとんど新人だった彼女をここまで演技させたのは脚本家であり、制作スタッフたちの熱心な教育による賜物だろう。
そして、周りの俳優たちも主役を丁寧に守りきったんだろうと思う。
若い世代に対して、中年や年寄りの世代も大いに活躍していた。
影の薄い配役は今にして思えばなかったと思う。
決して第一線で活躍している俳優たちではなかったが、皆、それぞれ与えられたキャラクターを遺憾なく演じきっていた点でこの物語は大いに説得力を得ていた。
再放送を楽しみにする番組なんてそうざらにあるものではないので。
らんまん
らんまんはれっきとしたモデルのいる物語になる。
それは何年か前のエールと同じ印象を受ける。
あの時は作曲家、古関裕而がモデルになっていた。
今回も世界的に有名な植物学者がモデルになる。
この場合、物語の面白さを追求するのはどうしても控えめにならざるを得ないのかもしれない。
ただし、この物語発祥の高知県は多いに盛り上がっている事と思う。
個人的に感じるのは、らんまんの場合、生きとし生けるものを賛美する方向で物語を語ればうまくいくような気がする。
世界中の生き物は2つとして同じものはなく、全てがオンリーワンであることをこれからきっと語っていくんだろうと思う。
この物語は面白さで判断するのはちょっと残酷かもしれないね。
2つの朝ドラ
両方の朝ドラに共通のアイテムは現地ロケだろうと思う。
昔の朝ドラは、ほとんどがセットで撮影したと思うが、今はご当地で行うロケが主流になりつつある。
もちろん、セットを組んでの撮影も多数あると聞くが、やはり地元の景色が流れるのは、ご当地の地元の人たちにとっては嬉しいことこの上ないに違いない。
いつぞやの北海道を題材にした朝ドラなつぞらでも同じようなことを血ができていたと思う。
テレビドラマとして鑑賞する場合、どちらが面白いかで今回は判定することにした。
私は個人的に昔見ていて面白かった。あまちゃんに軍配をあげた。
朝は朝ドラを見る習慣があるが、本来は15分しか楽しめなかったものが今は30分楽しめることで大いに納得している。