くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

らんまん やってきた未来

らんまんはついに最終週。

思いのほか早くここまでやってきた。

物語は万太郎と寿恵子の冒険物語。

しかし、今日冒頭で描かれたのは昭和33年つまり1957年。

この設定で登場したのは61歳になった千鶴。

実は、先週どこを探しても今週の予告編がなかったので、一体どんなことになっているのやらと興味津々でいたところが、こんな隠し玉を用意していたとはね。

女優松坂慶子は万太郎の祖母タキを演じていた

ここへ来てまさか再び登場するとは。

さらには、物語のナレーションでずっとお馴染みだった声の主

宮崎あおいは久しぶりにドラマに登場したのでは。

彼女は重要な役どころで画面に現れた。

先週最後に寿恵子が万太郎のために購入した練馬の土地は、大きな屋敷と広い庭の大邸宅に様変わりしていた。

そして中に収納されていた植物標本は40万点にも及ぶという。

それらは都立大学に寄付することが決まったと紹介されていたが、改めてきちんと整理しなければならないらしい。

宮崎あおい扮する藤平紀子は軽い気持ちのまま簡単な荷物整理と勘違いしてアルバイトに応募してきた。

あまりの膨大な量の標本にたじろいだ彼女は一旦は仕事を断りつつも大切な仕分け作業に自分も手伝いさせてほしいと改めて仕事を引き受けることに。

十徳長屋でのオフショット😅

目次

蟹専門店の北海道網走水産

昭和33年(1957年)

練馬区牧野記念公園内

今では記念館として有名な練馬区の槙野家。

物語の中で語られていたが、生涯で1500種以上の新種の植物に命名したとのこと。

日本が世界に誇る大植物学者に間違いない。

物語に登場していた藤平紀子。

彼女は昭和20年3月の東京大空襲の時に17歳だったと語っていた。

つまり昭和2年か昭和3年生まれと言うことになるだろう。

この場面で、なぜ彼女が槙野家を訪れたのかが物語の中で語られていた。

千鶴と藤平紀子

大女優ツーショット😍

千鶴は自己紹介するときに槙野千鶴と名乗っていた。

つまり、結婚しなかったのかあるいは離婚経験があるのかは定かでないが、今はこちらの邸宅に1人で暮らしているような様子。

この配役は事前告知が全くなされていなかった。

残りわずかな回数になってからの登場で、見ている方も驚きを禁じ得ない。

実は調べてみてわかったことだが、脚本家の長田氏は牧野博士の家族が関東大震災や東京大空襲からこれだけの量の標本を守り抜いたことにびっくりしたんだそうな。

そして何の縁もない藤平紀子なる女性が標本整理の手伝いをすることなどを後から知ったらしい。

さらに、自らが脚本として文字に起こすときに、そのエピソードを是が非でも加えなければならないと思ったそうな。

そしてらんまんのナレーションを務めていた宮崎あおいは藤平紀子としてこの物語の語り部であることを明らかにした。

これだけの膨大な資料をきちんと整理して後世に伝えていく作業は滞りなくやり遂げなければならない。

なるほど物語の1人称の主人公こそが、脚本家長田氏本人であり語り部としての藤平紀子本人だと言える。

物語が紡いできた歴史

牧野富太郎博士晩年

らんまんは物語が始まった時からナレーションは宮崎あおいが勤めていた。

それは最後の5日間で明らかになることだが、藤平紀子こそが本来の主人公なのかもしれない。

これには物語の脚本家長田氏の特別なこだわりがあるらしい。

それは牧野富太郎博士について調べていくときに、関東大震災や東京大空襲が立ちはだかってくる。

大災害を乗り越えるために、どれだけの労力を割いて標本や原稿を守り抜いてきたか。

そのことを知ったときに驚きを禁じ得なかったと。

この物語を展開していく上では、公然と語られてきたナレーションこそが全体を通しての主人公でいなければならなかったようだ。

らんまんは万太郎と寿恵子の夫婦の物語でもある。

そのことがこの物語を紡いでいくための元になるエネルギー。

土佐の峰屋から始まる物語は東京へ場所を移し、そこで大きく花開く展開となった。

らんまんが伝える真心

夫婦二人三脚だからこそできたこと

物語の重要な配役として松坂慶子が挙げられる。

彼女は峰屋の当主タキに他ならない

戦後ずいぶん経ってからの設定だとかなり歳をとることになるので、千鶴の配役がそのまま採用されるとは思いにくかった。

何の前触れもなく突然登場してきた松坂慶子は違和感なく千鶴を演じていると思う。

藤平の履歴書を見る千鶴

突然物語に登場してきた藤平紀子も違和感なく物語の中に存在。

宮崎あおい 若い時のままの印象だね

らんまんは万太郎が主人公のように描かれながら、実際は万太郎と寿恵子の二人三脚の物語。

そして、大勢の仲間たちの力が結集して結果を出そうという。

既に万太郎も寿恵子もこの世にはいない物語として語られているが、物語はこの後再び太郎と寿恵子の時代に戻るものと思われる。