1週間を締めくくるのにふさわしいエピソードだった。
おばあちゃんのタキ。
彼女がもう長くない事はうすうすわかっていたけれど、彼女が物語から退場するのにふさわしいストーリーが展開されたと思う。
編集するのに大変な様子もチラリと垣間見えた。
15分の最初の方で必ずタイトルコールがあって主題歌を流すシーンがあるけれど、今日はその部分は割愛。
いきなり物語が展開し始める変則的な作りに。
実は、朝ドラを見るときにブログをアップする関係で、細部に至るまで情報を見逃さないように心がけているが、今日のタイトルコールの配役その他の情報をチェックできなかった。
今日は寿恵子が西村姓から槙野姓に変わるのを見届けたかったが、どうやらそれは来週からのエピソードに持ち越しらしい。
明治の時代を描いた物語として今日のエピソードを見たら大いに納得できたと思う。
世の中は変わるのが必然。
その激しい変化をどう受け止めるか、登場人物たちそれぞれの心の中に立ち行って未来へ向かう気概のようなものが感じられる。
物語の中では江戸時代のしきたりを強く受け継いできた峰屋が新しい時代を迎えて、どう変わるべきかが詳しく語られることに。
らんまんの今までのエピソードの中でも必見に位置する素晴らしい展開になっていた。
目次
婚礼の席で
結婚式の様子が昨日に引き続き詳しく描かれたけど万太郎はこの後は峰屋を出て東京に行く身分。
この後のことを考えると峰屋に集まった人たちは、この先どんな風になるのか興味津々で待ち受けている。
昨日あたりから、現在の峰屋を取り仕切っている綾にしかるべき婿を取るような事は大体想定していたようだ。
昨日からずっとユニークな役どころを演じてきた坂口君。
彼はこういったとぼけた役柄でのオファーが多いけど、面長のビジュアルが物語に花を添えて存在感たっぷり。
婚礼の席で、やっぱり際立ったのは寿恵子の美しさ
ただし、格調高いドラマなので浜辺美波はこれからお姫様の可愛いだけではやっていけないはず。
その辺は本人もしっかり役作りをして撮影に望んでいると思われる。
寿恵子の1番の特徴は、ちゃきちゃきの江戸っ子だってこと。
そのことを前面に出してくれば、役柄にもぴったり合うと思う。
峰屋のこれから
ここでみんなから批判が巻き起こったのは綾の相手が竹雄なこと。
現在の峰屋は独身の綾がしきっているが、先のことを考えれば、しかるべき結婚相手が必要になる。
今までの習慣から言えば峰屋の本家に近い血筋から選ぶのが当然と言うべきもの。
分家の人たちは、そのことを訴えて激しく、詰め寄る。
今までの峰屋のやり方は、全てタキが色ってきたけれど本家と分家の境界を厳格に決めていた。
朝イチに登場していた松坂慶子も、撮影中の様々なエピソードとして紹介されていたタキが罵声を出すシーンに苦笑する場面も。
松坂慶子は本人も語っていたが、のほほんとした穏やかな性格らしい。
つまり、タキは逆の性格だと思っていいようだ。
本家と分家の垣根を越えて
本来ならば万太郎が継ぐべき峰屋だが、万太郎のたっての願いを聞き入れて、東京で植物学の研究をすることを許したタキ。
大切な峰屋の跡取りを手放す格好になる。
おそらくこの時点で大変な勇気が必要だったと思う。
そして、これからの峰屋を運営するためには、本家と分家とか言ってられないこともうすうすわかっていたはず。
そのためには、今まで彼女が文家に対して高圧的な態度をとっていたことを謝罪する必要が。
その時のエピソードも、ドラマの中では印象的に描かれていたと思う。
これからは綾が当主で竹雄が支える形に。
どうやら番頭さん達も変わるみたいだね。
番頭さん達は時々しか出番がなかったけど、峰屋のストーリーには欠かせない人たち。
特に万太郎との関わりでは面白いシーンがいっぱいあったと思う。
らんまんじゃ
らんまんの物語が転換点を迎えるのに、ふさわしいエピソード。
タキは想いの丈を存分に後の世代に伝えて、この世を去っていく。
物語の中でタキのセリフとして語られていた
らんまんじゃ😍
この言葉には実感がこもっているね。
人生いつでもらんまんでいたいもの。
それは目に見える景色だけではなくて心の中に花を咲かせ続けることだろうね。
タキを演じた松坂慶子さんお疲れ様でしたね😌