昨日、台湾での出来事についてさわりだけ語られた万太郎のエピソード。
体調を崩して台湾の人たちに介抱してもらった様子などが詳しく紹介された。
やはり、ピストルを持っていなかったのが不幸中の幸いだったかもしれない。
台湾の地元の人たちは、万太郎の持っていた植物志図譜の精緻な図柄に驚いていた。
さらには似たような植物も紹介してくれる。
人同士の触れ合いは、こうあるべきだと思わせてくれるような設定。
日本に戻った万太郎は、台湾で得られた数々の植物を標本に纏め上げ、本にて発表。
そして、植物学教室では野宮と羽多野の快挙が紹介されていた。
彼らはいよいよ銀杏の精虫を発見した。
喜びが爆発する植物学教室のメンバーたち。
世界の植物学者たちがこぞって研究していたミクロの世界について、ついに解明がなされたことになる。
そんな中、万太郎は台湾へでの様子をすべて論文としてまとめあげ発表していた。
その中にはオーギョーチの詳しい説明も。
どうやら全くの新種の植物で、万太郎が初めて名付け親になるらしい。
実はそのことで一悶着。
名前の付け方について、細田助教授と言い争いになってしまう。
万太郎は台湾名から学名を採用していた。
どうやらこの頃のご時世では万太郎の行為はご法度だったらしい。
どこまでいっても、日本中心で行くべきところをルールをあっさり変えてしまった万太郎。
万太郎の気持ちの中では、植物に最もふさわしい名前をつける。
自分の名づけには微塵も迷いはなかった。
そして厳しい表情で言い放つ。
自分のやるべきことがわかった。
これからも、地べたを這いつくばる研究姿勢は変えない。
物語はこのまま来週へと続く。
目次
台湾にて
台湾での万太郎は危機一髪だったかもしれない。
もし周りに誰もいなければ、命を落とした可能性さえ。
台湾の案内役だった青年陳の手配で事なきを得た。
その時、薬がわりに飲ませてもらったジェル状の不思議な飲み物。
オーギョーチはひょっとしたら、熱冷ましの薬として使われているのかもしれない。
この時、万太郎の持ち物は全て点検されて、もしピストルがあったならどういった流れになったんだろうか。
そのことを考えると、かなり危険な綱渡りだったことも理解できる。
研究を支える交流
万太郎は持ち前の人懐っこさで現地の人ともカタコトながら交流することができる。
きっかけになったのは、万太郎が持っていた彼の植物志図譜。
植物学者であることが現地の人たちもなんとなく理解できたような。
そして、そこでの交流では、不思議な現地での言い伝えも披露されていた。
現地で暮らす人々は昔大洪水があって東北からこの地へやってきたらしい。
今回万太郎も東北からやってきたのだと。
それぞれが同じ人同士として理解しあえた瞬間だったかもしれない。
研究者であることが明らかになった万太郎は、植物の説明もカタコトながらすることができた。
植物学教室
台湾から戻った万太郎が向かった植物学教室では野宮と羽多野がついに研究の成果を発表することが出来るように。
自分は画工だからと怖気付く野宮に翻訳その他は全て僕がやりますと羽多野。
確かに顕微鏡で覗いていた画面の中には、丸い玉が動いている様子もしっかり紹介されていた。
教室での発表の事実は史実通りだと思われる。
もともとは助手でしかなかった野宮も今では立派な植物学者。
顕微鏡を覗き込んだ世界を作画することで、心境地を開拓していた。
ずいぶん前の田邊教授の時代にそういったエピソードも描かれていた。
さて、今日のやり取りの中で一番の見所だと思ったのは万太郎と細田助教授のやりとりだろう。
万太郎は、細田助教授の日本語による名前付けを頭から否定していた。
植物に最もふさわしい名前をつける。
自分の命名方法にいささかの迷いもない。
したがって、名前を付け替えるなど絶対にありえないと言い放っていた。
万太郎の植物学に対する心意気が遺憾なく紹介されていたと思う。
自分はこれからも地べたを這いつくばって研究を続ける。
なるほどと納得するしかない。
いよいよ来週へ
物語はいよいよ来週に入る。
らんまんは残すところ9月1ヵ月で終了。
今日のエピソードの最後の方で描かれていたが峰屋をたたんだ綾と竹雄が2人の子供を連れて十徳長屋に登場していた。
どうやら来週の予告編もネットでは既に公開されている。
土佐から東京方面に移り住むことになった竹雄と綾。
子供もしっかり2人いて、これからどんなことをするのだろうか。
物語は、ついに最終章へと突入する。