くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

らんまん 別れとけじめ

物語の設定は明治30年9月、西暦に直すと1897年。

いよいよ物語は、次のステップの詳しい内容が明らかになりつつある。

東大の植物学教室では、やはり助手となっていた野宮が辞表を提出していた。

別れを惜しむ、万太郎と羽多野。

野宮は自分がここまで頑張って来れたことを2人に感謝しつつ、これからの人生のことを思い描いていた。

そして野宮は最後の願いとして、万太郎の長屋を訪問することを望んでいた。

当時、万太郎の住処はあだ名があったようだ。

狸御殿

なるほどそこら辺からたぬきでも何でも顔を出しそうな凄いところではある。

そして万太郎たち家族は生まれたばかりの千鶴が加わって、6人家族になっていた。

物語のモデル、牧野博士のエピソードで行けば13人の子供が生まれた設定になるはずだが、「らんまん」では今いる4人のメンバーが槙野家の子供たちということに

野宮は最後に画家として槙野家の家族全体の絵を残していた。

実はそこでの何気ない会話の中で、新しい印刷技術の紹介もなされていたと思う。

アルミニウムの板を用いたリトグラフによる最新式の印刷方法。

時代は、19世紀から20世紀にかけて日進月歩で駆け足で過ぎ去っていく。

寿恵子は万太郎との夫婦の会話の中で、商売をしてみたいと初めて打ち明ける。

それはみえおばさんから話のあった渋谷で自分がやりたい店を開くと言うもの。

冒険の物語はさらに先へと進む。

槙野家一同

目次

お名前.com

野宮が植物学教室を去る時

みんながいたから、ここまで来れた😭😍

野宮と羽多野が世界で初めて発見した銀杏の精虫。

しかし、恐るべきことにこの発表は、主に日本国内でのひがみやっかみ中傷などで揉み消される形に。

せっかく発表しても、周りが認めないと言い張るのでは取り付く島もない。

結局、発表は羽多野1人の手柄ということで落ち着いてしまう。

野宮は植物学教室に残る理由もなくなって、大学に辞表を提出した。

2人の共同作業で得られた業績に間違いない😅👏

物語を見ていて感じるのは、人間がどれだけ他人の成功を認めたくないか。

そのくせ他人の不幸は嬉しくて仕方がない。

何という浅ましい根性だろう。

明治のこの頃だと名誉棄損も何も成立しなかっただろうと思う。

どうしても認められなければ去るしかなかっただろうにね。

狸御殿

画家としての実力を発揮❣️

野宮は万太郎の頑張りにも、心を動かされたと語っていたね。

確かに万太郎の精緻な植物画を見たなら同業者なら必ず心を動かされる。

この時代の石版印刷は、絵筆を持つ者の技術が全てみたいなところがあった。

同じように、絵筆を持つ者として特別な感情が湧くのも理解できる。

野宮の場合は対抗心ももちろんあるだろうが、自分が到達できていない世界への挑戦心だったかもしれない。

少なくとも、相手のことをけなしたり引きずり下ろしたりしようとするさもしいこととは、全く次元が違ったはず。

そして、野宮は万太郎たちの仲間内では、1番早く千鶴に会えたと思う。

千鶴は生まれたばかりの乳飲み子。

かわいい盛りで、みんなの愛情を一身に受けて成長する。

槙野家が一同に介する肖像画を描いてくれた野宮。

また、1つ思い出となる記念の品物が増えたことになる。

千鶴誕生

今日生まれた千鶴ちゃんは大きくなったら本田望結ちゃんが演じる

今はまだ生まれたばかりの千鶴ちゃん。

実は、NHKの公式発表で、この子が成長した姿をあの本田望結ちゃんが演じることに決定している。

考えてみれば望結ちゃんは最近NHKの料理番組などでちょくちょく見かけることが多い。

彼女は、フィギュアスケーターとしてストイックなアスリートを今でも継続しているが、すっかり大人びて女らしいビジュアルが板についてきた。

物語の設定を見てみると、晩年の寿恵子に寄り添ってへ様々な手伝いをするとあった。

なるほどなんとなく設定がよくわかる。

寿恵子は物語の最後で亡くなるものと推察する。

それは、モデルの牧野寿衛さんがそうだから。

牧野博士夫妻大正15年とある。寿衛さんは昭和3年に亡くなる。

参考までに牧野博士本人は92歳まで長生きした。

再婚することもなく、生涯1人で過ごしたものと伝わる。

寿恵子の大冒険

おりんさんに千鶴を預けて渋谷を下調べ

寿恵子は万太郎にみえおばさんのように、自分で商売をしてみたいと語り、約束を取り付ける。

その時、おばさんからここが将来有望と示されたのが渋谷。

渋谷平面図 道玄坂、宮益坂の名前が見える

この当時はまだ何もない田舎だったものと思われる。

それに対して、現在の発展ぶりは、目を見張るものがあるだろう。

現在の渋谷 人混みと建物で圧倒されそう

明治から100年以上も経つとこんなふうに発展すると言うことか。

物語に帰ってみると寿恵子はどうやらここに自らの店を構えるようだ。

どんな店になるのかはわからないが、先週のエピソードでもあった通り、この場所は陸軍の練兵場ができるようだ。

寿恵子が自ら商売を始めようと思うに至ったのは万太郎とともに、冒険物語をさらに進化させるため。

新しい印刷機も情報を得て、どうやら実現できそうな雰囲気。

当時としては、画期的な印刷技術が発明されたのだ。

アルミニウムを用いた当時の印刷機(輪転機)

物語は時代の流れをバックにさらなる領域へと突き進む。