くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

らんまん1週間振り返り 移りゆく時代

物語は、いよいよ最終局面に差し掛かった。

植物学者槙野万太郎は、植物学に捧げる己の人生をここへきてもう一度確認することになる。

大勢の人たちとの出会いは万太郎をして自分がどのように研究を続ければ良いのかを再び見直さなければならないと。

週明けから描かれたのは、和歌山県に住む自称植物学者南方熊楠からの標本鑑定依頼。

彼は、日本の近代史の中でも特筆すべき有名人であることに違いない。

特に昭和天皇との縁が深いと思われた。

この頃、明治政府は日本の神社の統廃合を進め合祀令を発していた。

実はことによって、神社の森が多数伐採されることも。

南方熊楠との関係は万太郎にとって、植物学教室から関わってはいけないとの厳しい命令が下されていた。

そして今週の目玉になったのは、

幕末土佐で出会った自由民権運動の闘志早川逸馬との再会

彼は今では名士となっていて、万太郎にとある資産家を紹介する。

それが、永森徹

中川大志が演じていた。

2人のやりとりも、それぞれの個性が際立って感動的なものだった。

さて、今週の物語の最後に登場したのは竹雄と綾が沼津の酒蔵を購入したこと。

そこには藤丸も同行して、新しく酒作りを始めるという。

物語は残すところ、あと10 話。

来週再来週ですべてのエピソードに決着がつく。

槙野家 見事に大家族🤣

目次

南方熊楠

お前はでしゃばるな😤

植物学者牧野富太郎と南方熊楠は、実際のところは直接会った事はないと語られている。

しかし、らんまんで示される通り2人の交友は間違いなく続いていた。

一般的な知名度で言えば、私の中では南方の方が圧倒的に有名だったと思う。

特に昭和天皇との関わりや、中国の孫文とのやりとりなど、歴史に大きく関わってきたことには違いない。

しかし、明治のこの頃はどうやら南方熊楠は厄介者扱いされていたようだ。

調べてみると、とにかく傍若無人なことそしてハッタリや恫喝などやりたい放題だったようだ。

人から嫌われるのももっともだと思われる。

東大の植物学教室は南方を疎ましいやからと捉えたようだ。

万太郎にも厳しく、釘を刺す。

一切関わってはならない。

お前はでしゃばるな😤

万太郎の中では、南方のことを決して毛嫌いしたわけではなさそう。

むしろ、南方の熱意を高く評価していた。

1つの道を極めようと思ったなら、熱意や勤勉さが最も求められるだろう。

南方熊楠の場合、熱意だけは目を見張るものがあったと思われる。

渋谷ヤマモモ

オフショット 撮影を離れればこんなもん🤣

寿恵子の待合茶屋ヤマモモは当時のご時世もあって、日々大繁盛していた。

大勢の経済人や政治家などが隠れ家として利用するようになって、特に土佐方面の著名人たちの間では、密かな人気を博していた。

寿恵子は持ち前のやりくりで、様々なサービスを提供する。

客からの求めに嫌な顔1つせずに応じる。

そして名物の料理など、もてなしは至れり尽くせりだったと思われる。

綾と竹雄

この3人で沼津で酒造り

物語の設定は既に明治35年と発表されていた。

この頃綾と竹雄は屋台で土佐料理や酒を振る舞っていたが、どうやら沼津の酒蔵を買い取ったようだ。

そして、かつての希望通り発酵の専門家を伴って酒造りを始める。

その専門家こそが藤丸だった。

彼は発酵に関してゼロから勉強し直していた。

腐造や火落ちを出さない酒造り。

それは峰屋をたたむしかなかった綾と竹雄の切なる願いだったのかもしれない。

再会 早川逸馬

土佐時代の懐かしい友人

自由民権運動で大活躍していた早川逸馬は万太郎と深い縁がある。

彼らは、かつて警察に捕まって取り調べを受けたことが。

その時、早川は全力で万太郎をかばっていた。

後になってわかったことだが、早川は万太郎の目を見てこの男なら信用できると思ったそうな。

数十年経って再会した2人は2人の間の過ぎ去った時間について様々な情報交換を。

万太郎にとっては命の恩人だったかも

早川は万太郎の窮状を知るにつけ1人の資産家を紹介する。

植物学に精魂込める万太郎の姿は、早川にとっても望むべき万太郎の姿だったんだろう

資産家永森徹との出会い

申し出はあまりに嬉しかったが…

資産家永森徹はおじから莫大な資産を受け継いだと語っていた。

そして叔父は草花を愛し、自ら庭の手入れをして楽しんでいたと。

永森は万太郎に対して支援をさせてほしいと申し出をする。

万太郎の植物標本10万点の保全と植物図鑑発行のための費用

それらを全て支援したいと申し出ていた。

彼の申し出はさらに続く。

この後は、後々博物館等を立ててみてはどうかと。

突然の申し入れに、あっけにとられる万太郎と寿恵子。

しかし、永森はどうやら陸軍に入隊が決まっていて、もし戦場に赴くようなことがあれば、命に関わる事態に遭遇するかもしれない。

そのためにも、万太郎の仕事への支援を自分の生きた証としたいと語っていた。

申し入れをとてもありがたいと思いつつ、万太郎は永森が兵役から帰ってくるまで待つと進言。

あなたが帰ってくるまで全力で待ちます😓

永森の心意気もあっぱれだったが、万太郎の心は支援を受け取る側としてこれ以上ない覚悟を示したものと思われる。

物語はこのまま来週へ。

それぞれみんな年齢を経て、髪の毛にも白いものが混ざる。

泣いても笑っても、あと10話。