渋谷まで土地と建物を調べに行った寿恵子。
教えられた場所は、およそ人通りななく裏路地の辺鄙な場所。
みえおばさんが勧めてくれた物件だけど、とても商売可能なものには見えない。
出会ったのは、飲んだくれの酒屋の親父1人とその母親。
どうやら日当たりも悪いらしく、やぶ蚊が飛びまわる有様。
散々な目に遭って帰ってきた寿恵子だったが、帰りがけ酒屋で売っていたおにぎりを買ってみる。
帰ってから家族みんなでおにぎりを食べてみることに。
そこで、びっくりするほどおいしいことに気がつく。
まるで良い印象のなかった渋谷だったが、寿恵子は万太郎の仕事ぶりを自分のこれからのことに重ね合わせてみた。
万太郎は、草花に対する時に徹底的に観察する。
寿恵子はもう一度、渋谷がどんなところなのか自分なりに徹底的に調べようと決意する。
今日は渋谷で商売をやってみようとする寿恵子の奮闘ぶりが中心に描かれる。
みえおばさんの紹介してくれた場所が、果たしてどれほどのものなのか、通りいっぺん見ただけではわからないのかもしれない。
万太郎の植物に対する姿勢と同様、徹底的に観察してみることが自分の仕事だと気持ちを奮い立たせる寿恵子。
今日からのストーリーでは、新たな登場人物も物語に。
NHKではよく見る顔なので、これからも関わってくることが想像できそう。
目次
この頃の渋谷
今でこそ渋谷と言えば、大変な繁華街。
しかし、物語でも語られている通りこの時代は周りには田んぼや畑しかなく明らかに田舎だとのこと。
当然のことながら、人通りにも限りがあっておよそ商売をやるのに適したようには見えない。
しかし、みえおばさんの情報では近くに陸軍の練兵場ができるとのことで、そうなれば人通りどころか、家族で近所に移住してくる人だっているかもしれない。
場所を探してみたが、地元の人に聞かなければどこがどこやらわかるはずもなく。
人通りのない裏路地
道玄坂と宮益坂がこの辺の主な特徴。
ちょうど坂がくぼんだ所が渋谷の繁華街との設定。
寿恵子が見に行こうとした場所は、どうやらそこからさらに少し奥まったところにあるようだ。
当時の特徴としてまだ舗装道路等は全くできておらず水はけの悪い時は、ぬかるみがあちこちにあったのかもしれない。
自分の子供の頃を考えても道路の舗装は1970年代に入ってからじゃなかろうか。
水たまりがあるのは当たり前だった。
道路脇等は、ぬかるみだけでなくうっかり足を踏み入れようものなら遭難しそうなぐらいの荒地だったかもしれない。
物語で描かれた渋谷はどうやらそんな風な。
それにしても、おばさんの紹介だから来てみたものの、すごい場所なことには違いない。
不思議な出会い
たどり着いた場所は全くの裏路地。
そこには、
飲んだくれの居酒屋店主と、母親とおぼしきおばあちゃん。
見覚えのある俳優だと思ったので調べてみたところ、彼は鎌倉殿の13人で江間次郎を演じていた。
俳優芹澤興人(せりざわたてと)は役者としてかなり有名人だと思う。
決して体の大きい俳優ではないが、どんな作品に出ても存在感がしっかり伝わってくる。
どうやら、らんまんの物語の後半でこれからも少し出番がありそうな雰囲気。
おそらくだが寿恵子はここで商売をするために店を開くんだろうと思う。
その時にこの彼が力を貸すんではなかろうか。
あくまでも視聴者の妄想の域を出ない話ではあるが。
寿恵子の渋谷
とりあえず、渋谷の目的の場所にたどりついてはみたけれど、必ずしも印象は良くない。
寿恵子は商売の可能性を模索しながら訪れたわけで。
結果は散々なものだったのかもしれない。
しかし、そのままでは終われるはずもなく。
渋谷がどんな場所なのか寿恵子なりにしっかりした検証作業が必要だと改めて思う寿恵子。
考えてみれば万太郎が植物に向き合う時、徹底的に観察していたね。
寿恵子は思う。
万太郎なら、納得のいくまで観察するはずと。
最初の印象では、ほとんど見るべきもののなかった渋谷。
しかし、万太郎なら観察し尽くしてきっと何か素敵なものを見つけ出すに違いない。
寿恵子はここから渋谷にあしげく通うようになるようだ。
すでに物語の残りはわずかとなった。
明日の放送が終われば、残り15回の放送。
ストーリーの展開も、およそ限りがあると言うもの。