万太郎はは自分自身が刊行した書籍が広く認められたことで、植物学者としての地位を確固たるものにした。
日本人で初めて新種の植物の名付け親になることも。
それは、類稀な好奇心と植物に対する深い愛情がなせる技。
そんな中、寿恵子はどうやらおめでたらしい。
しかし、そのことが原因で体調不良に。
十徳長屋の住人や長屋を訪ねてきた藤丸のおかげで何とか厳しい状況を脱出。
植物学教室では、万太郎が新しい植物学の権威として認められたことによって田邊教授の業績は達成されることなく本人は焦りを感じていた。
万太郎が持っている石版印刷の技術、そして描写力。
それらは他の追随を許さない。
植物学者としての地位を不動のものにした万太郎だったが、ルーティーンの植物採集と標本作り相変わらず。
身重の寿恵子を1人長屋に残したまま採集旅行に出かけるという。
寿恵子は臨月になりながらも1人留守番を守り、内職やら植物標本の制作に励んでいた。
万太郎不在なまま、ついに寿恵子が産気づく。
ここでも、頼りになったのは長屋の女性陣。
皆でてきぱきと準備をして、生まれてくる新しい命を迎えることになる。
寿恵子が娘を産んだその日に万太郎が帰ってくる。
やっぱり寿恵子のことが心配でたまらない万太郎だったが、生まれてきた子供を見ると喜びがこみ上げてくる。
そして、願いを込めて命名した。
園子
目次
寿恵子の妊娠
寿恵子のつわりはひたすら眠くなる眠りづわりと呼ぶものらしい。
さらにはつわりの症状あるあるで、食事を満足に取ることができない。
その時助けてくれたのが藤丸。
彼の義理のお姉さんがつわりの時、こればっかり食べていたと作ってくれたのが、じゃがいものちょっと厚めのポテトチップ。
素揚げして、塩を振っただけのものだがこれがうまい具合に食べられた。
無事妊娠初期を乗り切ることができた寿恵子は、お腹の子も順調に育ってもうすぐ臨月。
藤丸と羽多野
今週注目された万太郎の親友藤丸。
彼は、植物学者が厳しい競争社会の中に置かれていることに激しい違和感を感じていた。
自分はきれいな花かわいい花を愛でていたいのになぜ競争しなければいけないのかと。
藤丸の同期羽多野は藤丸の心の弱さを指摘していた。
実際に調べてみたところ、藤丸も羽多野もみんな実際にモデルがいる人たち。
藤丸のモデルとなった人も物語と同様、心の弱さがあってうつ病を発症したらしい。
とてもびっくりした事実だが、最後は41歳で自ら命を断ったと記録に残る。
らんまんではどんなふうに描かれるのかわからないが、あまりに生々しい事実でびっくり以外の何物でもない。
植物学教室にて
戸隠草の発表で遅れをとってしまったブラック田邊。
しかも、万太郎の発表した日本植物志図譜は衝撃の出来栄えだった。
ブラック田邊自身もこれからの植物学のベースになるものは、万太郎の描いた絵だと確信する。
以前、万太郎に“自分のプラントハンターになれ”と持ちかけていたブラック田邊。
きっぱりと断られたわけで、どうしても自分にも万太郎に匹敵する実績が欲しかったのだ。
そのために機嫌の悪くなったブラック田邊は周りに当たり散らすことになった。
植物学にかけるひたむきさの点で万太郎を超えるものはいなかったようだ。
それほど万太郎の発表した植物志図譜は周りに衝撃を与えていた。


誰もがこれこそが求めるものだと納得したようだ。
園子の誕生
生まれてきた長女に命名する万太郎
園子
実際に、モデルと牧野富太郎博士には奥さんとの間に13人の子供が生まれたと聞いた。
しかし、育ったのはそのうちの7人だけで、この時代はまだ妊娠出産は命がけのことで、しかも子供が育たないことが当たり前だった。
果たして、来週は園子がすくすくと育つ様子が描かれるのかどうか。
そして、万太郎の植物学に関わる仕事はどこまで進むのだろうか。
様々な疑問と期待が入り乱れる展開となりそう。