新しく始まった朝ドラブギウギは大正末期から昭和にかけての物語。
既に公式発表があって、この当時活躍した歌手笠置シヅ子がモデルとされる。
主人公は花田スズ子と言って大阪の銭湯の娘。
歌うことと踊る事が大好きな女の子。
天真爛漫で自由奔放に生きている。
物語は昭和23年、既に未婚の母となった主人公スズ子が舞台に上がるときの様子からが描かれた。
成長した姿のスズ子を演じているのは、趣里。
俳優、水谷豊と元キャンディーズの伊藤蘭のDNAを引き継ぐ。
して、この物語では発表によると子役の時代がおよそ2週間続く。
演じているのが澤井梨丘。
当時、大阪で一世を風靡した歌劇団梅丸梅丸少女歌劇団に所属したメンバーの1人となる。
調べてみると、当時大阪には人気を二分する歌劇団が2つ。
1つは、物語の中で花咲と呼ばれた宝塚歌劇団。
もう一つがスズ子が所属する梅丸歌劇団こと松竹歌劇団。
こうしてみると辻褄があって、ストーリーがよく見えてくると言うもの。
今週のエピソードでは、スズ子の生い立ちについても若干謎の部分が語られていた。
それは調べてみるとすぐにわかったことだが、モデルの笠置シヅ子の生い立ちを踏襲しているものと思われる。
せっかくなので、今日のまとめブログの中で少し紹介しておきたい。
目次
モデル笠置シズ子
笠置シヅ子の生い立ちを調べてみると、彼女の育ての親は実は実の親ではないことがわかった。
彼女が生まれた当初、母親は産後の肥立ちが悪くしかも乳の出が悪くて近所の知り合いの女性からもらい乳をしていたそうな。
実は、その後乳を分けてくれた女性にそのまま育てられることになる。
つまり育ての親と生みの親が明らかに異なっている。
本人がそのことを知るのは後年になってから。
なるほど、この物語で謎とされる部分はどうやらこの辺に種明かしがありそう。
物語の中の母親、ツヤはどうやら育ての親で実の母親ではなさそうだ。
しかし物語としてはそのことが重大な事実にはならないような気がする。
義理と人情で言うなら、スズ子は母親にとてつもない義理を与えてもらっている。
物語の性質で言うなら、当然恩返しが必要になるだろう。
笠置シヅ子は松竹歌劇団の後は、日本で数少ないジャズミュージシャンとして世の中から広く支持されることになった。
しかし、それは当時のご時世を考えると、敵性音楽として迫害の対象になったのも事実。
さらには彼女は30歳になった時、21歳のとある若者と運命的な恋に落ちる。
相手は、吉本興業の跡取り。
この時吉本の支配人せいからは最後まで反対されたと伝わる。
しかし意気投合した2人は同棲生活を始め子供を1人設けるのだ。
乳飲み子を抱えながら、戦後舞台に立ち続ける笠置シヅ子は当時の大勢の女性たちから支持された。
歌手もこなしつつ、女優業にも転身する。
そして70歳の人生を終えることになる。
物語の主人公も同様の描かれ方をするに違いない。
舞台は大阪銭湯
物語の舞台は、大阪の銭湯。
映画制作を目標にしている父梅吉と母ツヤの間に1男I女。
家族構成のほかに住み込みで働いているゴンベエもいる。
スズ子は毎日楽しく暮らしながらも、そろそろお年頃。
自分のこれからの進路なども考えるようになっていた。
漠然と銭湯を手伝うと思い始めていたが、母親のアドバイスによれば、自分がこれはと思うことをやるのが1番だと。
そういえば銭湯では彼女の歌声を楽しみにしているお客さんも多数。
スズ子自身も人前で歌うことがこの上もなく楽しい。
考えれば考えるほどこの道に進むのが1番だと納得。
義理と人情
義理と人情は母親のポリシーでもある。
世の中は人それぞれが助け合い励ましあって生きている。
誰かに助けられることもあるだろうし、助けることも。
そのたびに恩を返すのが義理と人情だと母親は語る。
スズ子にとっては、親友のタイ子が義理人情の対象になる。
彼女の恋物語に一肌脱ごうと思い立ったが、物事は子供が考えるほどに単純ではなかった。
逆にタイ子から自分の進路について大きなヒントをもらうことになる。
ここのエピソードがなかればスズ子が花咲とか梅丸を目指すことにはならなかっただろう。
義理人情とはいかにも大阪風だが、スズ子は人生の進むべき道をここでしっかり自覚するようになった。
花咲と梅丸
当初、花咲を受験して不合格になったスズ子は、自分が小柄なことが不合格の理由だとずいぶんしょげていたけど。
父が持ってきた梅丸歌劇団の生徒募集のチラシに応募して、困難を乗り越えて見事に合格する。
ここで出会った様々な先輩や同級生たちが彼女にとって大切な宝物になっていく。
来週はいよいよ梅丸歌劇団での研究生としての生活が始まる。
予告編によれば、当初大勢の仲間がいたが、結局最後まで残ったのはスズ子を含めてわずか3名。
確かに訓練が厳しいんだろうなと推察。
しかし、とにもかくにも本格的な物語はこれからということに。