ブギウギの表題から見て今日から描かれるストーリーが今週の目玉になる。
物語が始まった頃から、ある程度は明かされてきた事実だがスズ子は花田家の娘では無い。
それは、物語のモデルになった笠置シヅ子の生い立ちを考えるとすぐにわかる。
笠置シズ子は子供の頃、母親の母乳の出が悪くもらい乳をして育ったそうな。
そのままもらい乳をしてくれた女性の元で育ったと伝わる。
笠置が自分の出生の秘密を知るのは18歳になってからと伝わっている。
ブギウギはこのエピソードを忠実に再現しているものと思われる。
物語の中で母親の実家が香川県であることが紹介されていた。
そこからの手紙で、スズ子に帰ってもらって近所の法事に出席して欲しいらしい。
物語ではどんな設定になっているかはこれから明らかになるので、ネタバレはできないが、実の母親となる女性も公式発表の中では既に明らか。
しかし、スズ子が事実を知ってもそれほどうろたえるようには思えない。
物語では、スズ子は弟の六郎がよそからもらわれてきた子だと勘違いしているように描かれているが、その辺も明日決着がつくような気がする。
桃色争議が終わって物語は昭和9年1934年の設定。
今から90年近く前のことになるので、かなり昔の印象が強い
そしてもう一つ今描かれたエピソードの中で、新しい登場人物が登場。
後にスズ子とタッグを組むことになる作曲家の存在。
目次
作曲家羽鳥善一
今日わざわざ登場したのはこの先スズ子とは共同でたくさんの作品を発表することになる作曲家なので。
モデルは言わずと知れた昭和の大作曲家、服部良一。
有名人なので、検索すれば山ほど写真がヒット。
私があえてこの1枚を選んだのは彼が座っているピアノがベーゼンドルファーだってところが気に入った。
このピアノメーカーはリストが愛用したことでも知られるよね。
そんな事はともかく、この当時から彼はジャズの専門家として世の中に知られるようになる。
登場してくる羽鳥善一は服部良一そのものだと言える。
ブギウギのこれからの展開にとても重要な役割を果たすものと。
昭和9年
昭和9年は、戦前の日本を語るときにその通過点として記憶に残る。
私の親世代がちょうどこの頃出生していた。
私の父が昭和2年、母親が昭和7年生まれなので、彼らの子供時代の話はうっすらと記憶に残る。
歴史的には、昭和7年に⒌15事件が起こっている。
内閣総理大臣が暗殺される重大案件だったと記憶するが、わずか4年後の昭和11年にも226事件が起こった。
日本はこの時、軍主導で、政治、世の中が変革の時期を迎えていた。
この時代をリアルタイムで生きた人は今はほぼいなくなっただろう。
日本の歴史の表裏が混然一体となっていた時期だと言える。
梅丸の代がわり
梅丸はトップのスター2人がいなくなったことですっかり代替わりしたと言えるだろう。
かつて二大スターだった2人はその後の消息がいまひとつ伝わってこないが、礼子だけはなんとなく消息をたどることができる。
若くして死んでしまうのが、彼女の運命。
登場した頃はちょっと嫌な奴を演じていた秋山も今はすっかり仲間に打ち解けて活躍する。
真面目に舞台に取り組むのが彼女の持ち味らしい。
今日の展開の中で、歌劇団のメンバーは1週間の休みがもらえたそうな。
その時に秋山は東京まで赴いて、様々な舞台を鑑賞すると語っていた。
他のメンバーがあちこち旅行に行ったり楽しんだりする中で、スズ子と同じように自分の仕事をしようとしていたね。
ちなみにスズ子は家業の風呂屋を手伝うと語っていた。
花田家の心配事
長い時間かけて丁寧に描かれていたのは、花田家の両親の様子。
実家から送られてきた妹の手紙にずいぶんと心配気な様子。
手紙の内容は、それほど複雑なものには感じなかったが、スズ子に会いたいとの記述があったようだ。
物語はこの後重大な発表が予定されているような気がする。
それはスズ子の出生に関わる裏話。
彼女の出生は笠置シヅ子の生い立ちと被っている。
どうやらそのことが明らかになるような雰囲気。
今日のドラマ放送後の朝イチに登場していた中越典子。
彼女の存在が気になるところだが、実は既に公式発表では彼女の身分はあっさりと公開されている。
それはすぐにわかることなので、私はあえてここでは発表しないが。
せっかくなので今主役を演じている趣里の母親と中越典子はかつて同じ朝ドラ「こころ」で親子を演じていた。
この物語は不思議に最初に様々な布石が貼られているようだ。
朝イチによれば、明日以降中越典子が物語の中に大きく登場してくるような感じに。
あまりしつこくこの辺にこだわると完全にネタバレしてしまうので、後は見てのお楽しみということで。