くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 産みの親と育ての親

先週からの流れを受けたブギウギはいよいよスズ子の出生の秘密が明かされる。

もう明らかになったことだがスズ子は次郎丸家の息子、菊三郎の子供だった。

そして母親は次郎丸家に女中奉公に来ていたキヌ

ここで問題が起こったらしい。

菊三郎とキヌが一緒になる事は許されなかったようだ。

キヌは次郎丸家を追い出され、実家に戻ろうとしても、実家も追い出され路頭に迷うことに。

この当時の田舎の日本人の世界観が色濃く反映されている。

既に昭和に入って、幕末や明治の頃の身分制度などはあまり役目をなしていなかったはずだが、実際はそれぞれ身分を気にしていたのが本音だろう。

とりわけその家の長老と呼べる祖父祖母の世代は、古くからのしきたりを厳格に守ろうとする。

この場合、キヌが菊三郎をタブラかしたと判断されたようだ

実際は2人が相思相愛か菊三郎がキヌにちょっかいを出した可能性が大きい。

おそらく最初の相思相愛の関係が妥当な線だと思われる。

途方にくれたキヌを救ったのは里帰りで帰ってきていたスズ子の育ての親ツヤ。

彼女がスズ子の子育てを買って出てくれた。

そして、その時の約束事として年に1度は田舎に帰ってくること。

その時は娘をしっかり可愛がってほしいと。

さらにキヌの生活が安定して娘を育てられるようになったら返すと言う約束。

それが詳しいいきさつだが、いつの頃からか年に1度の里帰りはなくなった。

キヌ(産みの親)を訪れるスズ子

目次

詰問

全てを話して😤

法事の時のやり取りで、自分の出生の秘密が化されていることを確信したスズ子。

法事に参加していた大西家の人たちが慌てふためく中、次郎丸家の祖父祖母が自分の孫だと言い出して、決して譲ろうとしない。

どうやらその辺を秘密にしたかったようで、大西家がずいぶんと気にしているような雰囲気。

スズ子はタカおばさんに厳しく問い詰める。

本当のことを全部話して‼️

さすがに隠し切れないと悟ったタカが詳しいいきさつを全て話すことになった。

スズ子は本当は次郎丸家の孫。

父親は菊三郎、母親は当時女中奉公をしていたキヌで、母親の方が追い出されてしまって今は隣村の西田家に嫁いでいると言う話。

スズ子にはまさに寝耳に水な話。

スズ子の混乱

茫然自失 あまりにも情報がない

今まで自分がツヤの娘でないとはつゆほども思った事はなかった。

それがここへ来ていきなり大否定される。

心の準備も何もあったものではない。

しかし、混乱した頭の中でも、必死に情報の整理を試みようとするスズ子。

おそらく聞きたい事は山ほどあるに違いない。

散らかった頭でどれほどのものを整理できるのか実はその辺も定かではない。

スズ子は突然 山の中を駆け出して向かった先が産みの親のキヌの嫁ぎ先。

彼女にはそれ以外の方法が思いつかなかったのだ。

大西家

探さんでもええ 腹が減ったら帰ってくるわい

大西家ではスズ子がいなくなったことで、みんなで手分けして周りを探すがどうしても探しきれない。

弟六郎が「僕が姉ちゃんを探しに行く」。

その発言を制したのがおばあちゃんあちゃトシ。

演じている三林京子は朝ドラでは、お馴染みの顔。

スカーレットでもかなり長期間登場していた。

朝ドラ最強のおばあちゃんと評判が高い。

今回も同じようなキャラクターでどっしりと構えて決して慌てない。

探さんでもええ。

腹が減ったら帰ってくるわい。

探すも腹が減っとったらろくなことができん。

まずは腹ごしらえ。

言ってる事は理露整然として全く澱がない。

でも、心配事が1つ2つあると気になって、食べ物も喉を通らないのが人情ってものだけどね。

産みの親と育ての親

ツヤはスズ子が真実を知ってしまうことを恐れていた

スズ子は時期が来ればキヌに返す約束をしていたようだ。

その約束を反故にして我が子のように育てたのがツヤと梅吉。

1人育てるも2人育てるも同じと明るく笑っていた。

子供を産んだばかりのキヌはスズ子を育てることにはならなかっただろう。

それは天の助けだったかもしれない。

ちなみに今産みの親になっているキヌ中越典子と娘スズ子を演じる趣里の母親伊藤蘭はかつて同じ朝ドラで共演していた。

しかも親子の役で。

朝ドラこころ この時親子だったね

物語の流れから言ってスズ子の迷走はまだ続きそうな雰囲気。

しかし、このエピソードは長く続く事は無いような気がする。

スズ子にはこれから梅丸歌劇団の主要なメンバーとしての活躍の場が準備されている。

物語はもうじきそちらの話題に移行しそうな雰囲気。

この時 父親の形見として金の懐中時計を持たされた

スズ子が大阪に戻ってからどんな振る舞いをするのかに興味が湧くところ。

母親にどんな報告をするのか、ありのままに感じたことを話すのかその辺もまだわからない。

この物語は思った以上に複雑な人物描写が続いている。

心の揺れ動く様を丁寧に描き切る。