スズ子の出生の秘密は、今まで全く知らなかったことゆえに本人は到底受け入れられない。
今まで母親だと思っていたツヤは、実は育ての親で産みの親は今まで会ったこともないキヌだった。
スズ子が生まれる前の詳しいいきさつも明らかに。
今週の物語の大きなテーマは、スズ子の出生の秘密の公開になるがどうやらそのエピソードも今日で一段落しそうな雰囲気。
昨日の法事の後、スズ子はいっとき行方不明に。
一晩じっくり考えたところで、簡単に受け入れられるものではなさそう。
しかし、事実は曲げようもないのでそのまま納得せざるを得なかった。
描かれたストーリーの中で、今日1番の見所だったのはスズ子の祖母トシとのやりとり。
朝ドラ史上最強のおばあちゃんの本領発揮。
女優三林京子がスズ子に涙ながらに気持ちを伝える。
おばあちゃんにとってはツヤとタカは実の娘で、彼女たちの幸せを願う以外に何もない。
娘たちの幸せを願うことこそが、母親の務め。
自分の気持ちをスズ子の2人の母ツヤとキヌの切ない心情に重ね合わせる。
そして、スズ子に言って聞かせる。
ここで体験したことをツヤに話すも話さないも、スズ子の気持ち次第と。
混乱した気持ちのままでいながら、スズ子は知ってしまった秘密を誰にも話さないと心に決めた。
目次
混乱するスズ子
衝撃の事実だったことには違いないだろう。
スズ子の場合、全くの寝耳に水の話で六郎以上に何も知らなかったと言える。
次郎丸家の法事で知った事実は簡単に受け入れられるようなことではなかった。
自分の母親が2人いることも衝撃で、しかも産みの親はついさっきあったばかり。
着物を着たまま川の中で子供と戯れるスズ子。
明らかに自暴自棄になった様子。
どう受け止めていいか混乱してしまってわからなくなってしまった。
一晩あちこちさまよって多少の時間は経ってみたけれど。
弟 六郎
翌日、フラフラと大西家に戻ってきたスズ子をいち早く発見したのは弟の六郎。
彼なりの優しさで、姉のことを気遣う。
弟の優しさに泣きじゃくるしかないスズ子。
抱きしめてくれと弟に頼む。
六郎は物語の中ではかなりユニークな役どころ。
動物好きでとりわけ亀が大好き。
自分と姉が本当の兄弟ではないと彼なりにあちこち調べてみたが本当の事はわからずじまい。
しかし、どうやら姉は自分とは本当の姉弟ではないらしい。
事実がわかっても、六郎に取とってスズ子は姉以外の何者でもなかった。
いなくなってしまえば、ひたすら心配でたまらない。
戻ってきた時は本当に無事なのか確かめてみようとする。
祖母トシ
今日のエピソードの1番の見所がスズ子の食事中に話しかける祖母トシの様子。
最初にスズ子に秘密にしていたことを率直に謝っていた。
そしてそのことについておばあちゃんなりに詳しい説明をしていたね。
どうしてツヤが事実をひた隠しにしていたのか本人しかわからないことだが、私には察しがついていると。
ツヤはスズ子が可愛くて大切でどうしようもなかったのだと。
そして自分が最後まで育てると心に決めたのでは。
ツヤとキヌは2人ともスズ子の母親。
それぞれの気持ちがスズ子に向けられている。
スズ子はトシに言われた言葉を深く受け止めていた。
自分が知ってしまった事実を母親に告げるべきかどうか。
どうやら答えは出たようだ。
秘密のままにしておこう。
決意
今日のエピソードの最後では、1週間の休暇の後大阪に戻ってきたスズ子たちの様子が描かれていた。
いつもと変わらない日常が戻ったように見える。
かつての3人組に秋山が加わって今は4人。
スズ子のおおらかな歌声が稽古場に響く。
どうやらスズ子は歌手としての才能が見出されそうな雰囲気。
明日からは梅丸歌劇団の日常が語られるはず。
スズ子はどうやら歌手として大きく羽ばたきそうな雰囲気。
さらには物語の冒頭で今週登場した羽鳥善一。
彼はあの時だけの登場で、まだ本格的には姿を見せていない。
後にスズ子とタッグを組んで、様々な曲を発表するようになる。
どうやらそのエピソードが描かれるのももうじき。