くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 願いをかなえるために

朝ドラ「ブギウギ」にとって1番辛い時期を描くないようになっているのではなかろうか?

様々なエピソードが披露される中で、スズ子の周りではいよいよ戦争の影響が色濃く現れるように。

昨日、梅吉と大喧嘩をしたスズ子

しばらく経っても仲直りできないでいる。

2人の険悪な様子は、大家の小村夫婦にとっても明らかに迷惑なもの。

お互い相手を大切に思う気持ちは共通しているが、それ故にどうしても許せない気持ちが先立ってしまうのだろう。

そんな中、恐れていたことが現実になる。

梅丸楽劇団がついに解散の浮き目を見ることに。

団員たちにいきさつを説明する辛島も辛そう。

物語は、笠置シズ子をモデルに描かれているので、そのままの運命を踏襲している。

当時、笠置が所属していた楽劇団は昭和16年1月に解散している。

そのまま太平洋戦争に崩れ込むわけで。

スズ子は自分に何ができるかを考えたときにステージ上を飛び回らずに歌える歌を作曲家に依頼した。

蘇州夜曲を歌わせてほしい。

当時李香蘭の芸名で活躍していた山東昭子のヒット曲

これは西条八十作詞で服部良一が作曲した。

しかし、スズ子の願いを羽鳥はあっさりと却下。

歌いたくて歌うわけじゃないだろ…。

羽鳥善一の作曲家としてのこだわりがここに。

音楽は表現する方がどうしてもやりたいと思ったものでなければ客には伝わっていかない。

いよいよ厳しい時代に突入する。

梅丸楽劇団は解散💦

目次

親子喧嘩

梅吉はツヤの死から立ち直れていない

父親に何とかきちんとした日々を過ごしてほしいと願って止まないスズ子。

しかし、そんなものはまるで通用しないほど梅吉の悲しみは深い。

酒を飲んではどこにでも寝てしまう

物語の最後の方でも描かれていたが、いつものおでん屋で喧嘩をして警察に連行されたそうな。

およそ、未来に希望を持てなくて自暴自棄になっている人の特徴がよく出てるのかも。

スズ子はふがいない父親をどうしても許せないでいた。

こちらの家族はスズ子がお金を入れることで成立している。

親子喧嘩の様子は、大家の小村夫妻にとっても迷惑な話。

六郎出征前のオフショット

スズ子と梅吉の関係はどうしても元通りにはなり得なかった。

劇団の解散

団員の前で平謝り

わかっていたこととは言え、劇団は解散することに。

昨日も描かれていたが、既に赤字で経営が成立していなかった。

お客さんが来てなんぼの世界なので、このまま舞台を継続することにはならない。

辛島や演出家が謝ったところで今更どうしようもないよね。

作曲家の矜持

レコード会社から梅丸から手を引くように提案される

羽鳥は毎日減っていく楽劇団のことを考えると、音の出る楽器で演奏を編曲し直す作業に追われていた。

それは夜も眠れない延々と続く作業のように思われた。

今ある音で組み立てし直す

羽鳥は作曲も編曲も全て自らこなしている。

仕事の量も膨大なものと思われた。

コロンコロンレコード(コロンビアレコード)から梅丸撤退を打診される

この頃の羽鳥善一がどれほどの実力者だったのか容易に想像できる。

お客さんにどれだけアピールできる曲作りができるか。

羽鳥は職業作曲家のようでいながら、音楽に関してはしっかりとしたポリシーを持ち合わせていた。

何よりもジャズが大好き。

ジャズの楽しさや喜びを伝えたい。

そしてそれは演奏家たちにも伝わって、舞台でも大勢のお客に受け入れられた。

この時代活躍していた同じような作曲家に古関裕而がいるが、彼は求められるままに軍歌を作曲し続けて、「軍歌の王」と呼ばれる。

 

www.kuwa-chu.com

こちらは3年前の私のブログ。

物語の主人公は古関裕而なので、今回のブギウギとは全く同じ時代設定になると思う。

暗い未来

元気の出る人は皆無だったかも

八方塞がりなまま物語は容赦なく先へ進む。

解雇を告げられた楽団員はさすがにご時世を考えると行くあてもないような雰囲気。

羽鳥善一もまたいつか一緒にやろうと励ますが、逆に団員たちから拒絶されてしまう。

羽鳥先生は良い

我々ヒラ団員は、行くあてもない。

確かにこの時代のことを考えれば、ジャズで楽器を演奏する者なんて全く社会的に需要がなかったと思う。

スズ子の願い 蘇州夜曲を歌わせて欲しい

何とかして生き残らなければならない。

しかし作曲家は絶対に妥協しない。

自分の思い描いた音楽ポリシーにそぐわない事は絶対に許可しないと。

どうやらスズ子はこの先八方塞がりになりそうな雰囲気。

今週のエピソードは明日1段落する予定だが、果たしてどんな結末が描かれるんだろう。