くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

どうする家康 乱世の終焉

いよいよ放送回数は今週と次回のみとなった「どうする家康」

長く続いてきたと思われる物語だが、主人公徳川家康は幼少期から晩年に至るまでが、

「松本 潤」のみで描かれていたように思う。

演技の良し悪しはともかく、ここ最近の徳川家康は落ち着いており物語が始まった当初からはイメージを一新している。

時代設定は1615年。

大阪冬の陣から夏の陣にかけての戦国最後の戦。

そして、徳川家康が没する前年に相当する。

歴史的には、事実関係だけはきっちり明らかになっているがその時代に登場した様々な人物の心のひだまでは想像する以外に術は無い。

茶々と豊臣秀頼

徳川家康の最後の障壁となった相手。

しかし、物語は当時の近親関係が複雑に絡み合う。

茶々は織田信長の血を引いており、浅井3姉妹の長女。

ちなみに3姉妹の2番目がお初。

三女がお江で2代将軍徳川秀忠の正室にして 豊臣秀頼の妻千姫の母親でもある。

豊臣秀頼は、織田信長と豊臣秀吉の正当な血筋の後継者であるとも言える。

この時代100年続いた戦乱の世がまさに終了しようとしていた頃、どうしても敵味方に分かれて戦ってしまう以上、負けた方は生き残るための術を模索しなければならぬ。

老齢となった徳川家康にとって、人生の集大成が今ここでなされようとしている。

生まれた時は人質 その後は戦に続く戦の中で生き抜いてきた

目次

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豊臣家が存続するためには

徳川の要求は厳しい

豊臣秀吉が築いた大阪城は難攻不落。

徳川が豊臣を滅ぼすために画策した戦は1年近くにも及ぶ

当初、冬に始まり(大阪冬の陣)少し時期を置いて(夏の陣)で決着した。

今日描かれた内容はその期間内に限ってストーリーが展開する。

既に豊臣家は大阪近郊の一大名に過ぎなかった。

対する徳川は全国を支配する。

しかし、徳川家康にとって豊臣家は簡単には扱えないシロモノ。

もともと、徳川家康は豊臣秀吉の家臣に相当する

つまりこの時代の慣例に習えば豊臣秀頼にも家来として付き従わねばならない。

歴史上明らかな事は既に豊臣家の権威は失墜し、徳川が全てを束ねる時代に。

豊臣家に対して徳川が突きつけた要求は豊臣秀頼 茶々が江戸に参勤すること。

さらには抱えている浪人たちを解き放つこと。

史実に伝わった内容では、徳川の要求を豊臣は突っぱねたと聞いている。

それはすなわち、徳川に豊臣家討伐の大義名分を与えるようなもの。

関ヶ原の戦い以降、浪人たちが生き残るためにはどうしても再び戦が必要だったようだ。

徳川家康は、そのことを絶対に認めなかった。

浪人たちの受け皿が豊臣家になっているがゆえに取り除かればならない。

茶々 お初 お江

撮影終了時のオフショット お市の方と茶々の2人を演じきった

織田信長の血筋を引く浅井三姉妹。

彼女たちは数奇な運命にもて遊ばれている。

特に歴史的に注目すべきは長女の茶々。

政略結婚で父親が浅井長政、母親は信長の妹お市の方

数奇な運命と言ってしまえばそれまでだが母親と妹とともに小谷城落城を経験。

そして豊臣秀吉に見初められることになる。

茶々以外も数奇な運命をたどることになった姉妹。

既に次女のお初は京極家の未亡人となって出家している。

三女お江は家康の息子秀忠に嫁ぎ三代将軍家光を産んでいる。

他にも何人かの子供を産んでいてその1人が千姫。

お江にとって豊臣秀頼は娘婿に相当する。

日本の戦国時代の集大成は、この三姉妹のたどった運命に大きく左右された。

徳川と豊臣の話し合い 女性たちに任されたと聞いている

しかし、すでに戦国時代は今まさに終わろうとしていた。

再び戦乱の世に戻ることなどありえない。

大阪の陣のカナメにいたのが浅井三姉妹。

運命は彼女たちの出自に関係なく滅びる以外の道を選べなかった。

秀頼と千姫

千姫は豊臣の嫁として生きることを選択

豊臣秀頼は、豊臣秀吉の忘れがたみ。

彼は生まれた時から、様々な戦国大名の間で生きてきた。

物語の中では本心を決して明かすことのない好青年として描かれている。

歴史に伝わるところによれば、身長180センチを超える大男だったと聞いている。

今日描かれたストーリーの中で打倒徳川を叫んでいた

天下人の名にふさわしいのは自分自身であると浪人たちの前で宣言。

それに家臣たちがこ呼応する形で、雄叫びをあげる。

夫が本心を明かしたことで、千姫も進むべき道が決まったように見えた。

徳川を倒そう。

大阪の陣で秀頼と茶々は死ぬ運命にあるが、千姫は生き残るのだ。

奇しくも浅井三姉妹の血筋はしっかりと受け継がれることになる。

夫に従うしかないよね😰😭

彼女は大阪の陣を生き抜いた後、別な家系に嫁ぐことになる。

彼女にとって果たして幸せな人生を送れたかは別として、浅井三姉妹の運命を否応なく背負わされたと思ってしまう。

抗えぬ運命

豊臣は滅びるしかなかった……

徳川家康にとって、最後の後始末となった戦い。

ここでいい加減なことをして、そのまま後世に憂いを残してしまうようなことがあれば、再び戦乱の世に戻るかもしれない。

物語の中で所々現れる家康のセリフ

すべての業を背負って自分が連れて行く。

そのためには大阪が再び戦えないようにするしかない。

今日の物語が終わったことで、いよいよ来週が最終回。

徳川家康の波乱の人生は、今まさに集大成を迎えようとしている。