物語はいよいよ盛り上がりを見せてきたが、9歳年下の若者との恋をスズ子は想定していなかったような。
しかし、知り合った村山愛助青年は、真剣にスズ子を愛しいと思っている。
昨日のエピソードで自分の家に蓄音機を聞きに来るように誘っていたが、今日はその続きの展開になる。
スズ子と小夜2人で行った家はかなり大きな家だが、愛助の母親の知り合いの住宅の2階をひと部屋借りているらしい。
当時としてみればかなり立派な部屋な印象。
部屋の中は、ずいぶん散らかっていたので、スズ子が真っ先にやったのは掃除。
大阪の梅丸少女歌劇団の時も掃除洗濯は先輩からきっちり仕込まれていたよね。
スズ子のレコードをかけようとする愛助にスズ子は恥ずかしさいっぱいでやめてくれと懇願。
これらのたわいもないやりとりの最中、愛助は恋心を抱いていたかもしれないがスズ子は自分の立場や年齢を考えて微妙にブレーキをかけていたような。
愛助は屈託なくスズ子を誘ってあちこち出かけたり。
誘われたスズ子も何のためらいもなく応じて日々が過ぎていった。
そんな中、突然の訪問者が。
それは村山興業の東京支社長なる人物。
スズ子の楽団の事務所にまでやってきて、ピシャリと言い放つ。
ウチの坊ちゃんをタブラかすのをやめていただきたい。
この辺が今日の物語展開の1番の見所になる。
申し入れにその通りだと思うスズ子。
愛助に話してみたら、逆に激昂する愛助。
友達同士でやましいことなんか何もない。
でも、僕はスズ子さんが大好きです。
恋人になってください。
直球勝負で投げ込まれた恋の告白は、スズ子の恋心にも火をつけてしまったような。
目次
村山愛助青年の部屋
愛助の住まいまで2人とは言えわざわざ出かけることにしたスズ子。
多少なりとも好感度を感じてなければ行く事はなかったように思う。
当時にしてみればかなりハイカラな部屋に案内される。
部屋の中ははっきり言えば乱雑に散らかっている印象。
しかし、愛助にしてみればこれで片付いていると言い張る。
自分の必要とする書類等が本棚にきちんとある状態が片付いていると思う向きは多い。
しかし、それだと落ち着かない人がいるのも事実。
愛助はどうやら芸術などを始めエンターテイメントについて研究しているような印象を受けた。
そしてスズ子のパフォーマンスを絶賛していたのも事実。
東京の大学に通う一青年と売れっ子の歌手の組み合わせは少し意外な気がするが、男女の関係は世間体では決まらないので。
親密になる2人
愛助は最初に誘いに応じてくれたスズ子のことが大好きになった。
ことあるごとに呼び出してはあちこち出かけたりするようだ。
そしておそらくスズ子を下宿まで送っていくのだろう。
下宿の近くには伝蔵のおでん屋がある。
そこで一緒に食事をしたとしても何の違和感もない。
ただ、伝蔵は2人の様子を見て、
こんなところでいちゃつくな😤
それに対する2人の答えは
友達なんだからええやん。
この段階では、少なくともスズ子は友達だと認識しているようだ。
村山興業東京の責任者 坂口からの忠告
スズ子と愛助はしょっちゅう2人で会うようになった。
もちろん、秘密にまではしていなかっただろうけど、若い男女のカップルなど、東京の街中では、珍しくもなんともなかっただろう。
スズ子より愛助の方が護衛がきっちりついていたようだ。
この彼がスズ子の事務所にまでやってきてきっちりと申し入れをした。
坊ちゃんは大学を卒業したらすぐに仕事を覚えてもらう。
村山興業の跡を継ぐ。
坊ちゃんの邪魔をしないように‼️
申し入れは事務的に何のためらいもなく投げつけられた。
彼は村山興業の東京での仕事の一切を取り仕切ると同時に、愛助の後見人も務めているような。
おそらく、愛助にはそれとなく見張りがついているような気がしないでもない。
告白
今日の1番の見所がこの場面。
おそらく15分の最後の2 3分だと思う。
愛助は坂口の存在をよく知っていた。
そして、彼が東京で1番偉い人なんだと。
スズ子は坂口が言う通りに、自分たちにやましいことがなくても、世間からはそうは見られないかもと。
そう言って、2人の関係をもっと控えなければと言う印象で語り出す。
スズ子と会えなくなってしまうことで、愛助の恋心に拍車がかかる。
僕はスズ子さんが大好き。
恋人になってください。
見事な直球を投げ込まれたスズ子は思わずたじろいでしまう。
しかしこのやりとりこそ2人が恋に落ちる瞬間でもある。
昨日のブログでも紹介した通り、この2人は間違いなく恋仲になって結婚を約束するように。
当然子供もできる。
今週のエピソードは明日で一段落するが、来週どんな展開になるのか。
ブギウギの頂点がこの辺なのかと思う。