くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ 舞台は楽しむもの

今日のエピソードが終了すると、いよいよ残りは1週間。

5話で物語の全てが終了する。

スズ子はアユミに自分の持ち歌「ラッパと娘」を歌うことを許可。

図らずも昭和31年大晦日の男女歌合戦での一騎打ちの様相に。

週刊誌を始め、テレビ局なども2人の戦いを盛んに煽り立てる。

挑発にひたすら踊らされるのはマネージャータケシ。

当事者のスズ子とアユミは意外にも冷静で落ち着いている。

スズ子はアユミが自分の持ち歌をどのように歌うのか待ち遠しくてたまらない。

興味が頂点にまで達していると思われた。

対するアユミは自分の無理な願いを心快く受け入れてくれたスズ子には感謝の気持ちしかない。

そして大晦日の夜、舞台はついに開かれることに。

今日初めて披露されたアユミの「ラッパと娘」。

演じている役者が舞台の実力者とのことで見事な出来栄え。

吉柳咲良は舞台女優とのことで、重大な役どころに起用された理由がわかると言うもの。

しかし、この物語の主人公スズ子の描き方はアユミのパフォーマンスを上回るものに設定されていた。

物語なんだから当然と言えば当然なんだけど。

スズ子の歌手としてのポリシーが感なく描かれきった設定になっていた。

このタイプの歌は楽しまなければ値打ちが発生しない。

そのことを自でいくスズ子のパフォーマンス。

ステージ上の様々な描写が当時活躍していた歌手たちを絶妙に変化させながら登場させるあたり、スタッフたちの遊び心も充分堪能。

役者が1枚上手かも🤣

目次

昭和31年大晦日

当時は東京宝塚劇場で開催された

物語の中では30組の男女が歌い合うと言う設定になっていたが、実際の紅白歌合戦はこの年から全体で50組の歌合戦となった。

今とはシステムが若干異なっていて、男性女性に分かれた戦いに司会はどちらも男性がついたらしい。

当時の司会宮田輝と高橋圭三

お祭りとして盛り上げようと言う意図が強く感じられる。

ブギウギは物語なので実際の紅白歌合戦とは微妙に違いが見られる。

当時の映像 今以上に盛況だったかもしれないね

 この時代、戦後の混乱期を脱していた感が強く、大晦日の恒例の娯楽としてたくさんの人が視聴していたものと思われる。

テレビではなく、NHKラジオ第一放送での放送となった。

競い合うより楽しむことが先

周りから一騎打ちとは立てられても楽しくなければ意味がない

スズ子は歌手として自分にしかない持ち味を今更のように噛み締めていた。

自分の歌はみんなを元気にできる。

かつて愛助から言われた言葉は今もしっかり胸に残る。

何のために歌うのかと聞かれればまず自分が楽しむこと、そして皆に元気を届けること。

スズ子は忘れかけていた自分の持ち味を再び反芻することになる。

流行歌なので、楽しめなければ存在する意味がない。

大歌手になってスズ子には守るべきものがたくさんできて、歌うことの本来の喜びを見失いかけていたところ。

水城アユミの存在は本来の姿を取り戻すきっかけになったのかも。

アユミの実力 スズ子の底力

スズ子圧巻のステージ

スズ子のステージはお客さんも巻き込んで、他の歌手とは全く次元が異なる。

 

実際に趣里のパフォーマンスをフルバージョンで観させてもらえば納得できる。

お客さんに対してどのようにアピールしているかがよく伝わってくる。

それぞれのブギウギ

水城アユミ スズ子の後継者

アユミの歌声もネットでフルバージョンが紹介されていた。

スズ子の「ラッパと娘」と比べてみればよくわかる。

確かにこれを見れば大いに納得できる。

若い頃のスズ子に似ているとの表現があったが、こうして比べてみればやっぱり別な気がするね。

私の印象では、フルパワー感はスズ子の方が強い。

アユミを演じている吉柳咲良はピーターパンの舞台を長く務めているらしい。

中途半端な力では到底演じきれるものではない。

舞台女優なんだと改めて認識させられる。

さらには歌声が今日初めて披露されたのでは。

さて、今週のブギウギが終われば、来週1週間で全てに決着が。

思った通り、スズ子は歌手を引退するようだ。

笠置シズ子の人生そのままに福来スズ子は自分自身の歌手人生に幕引きをすることになる。

自分の歌うジャンルが誰が演じることが望ましいのかを考えた結果だろう。

この時、既に42歳の彼女にとってそこから10年先20年先のパフォーマンスは想定できなかったのかもしれない。

泣いても笑ってもあと1週間で全てが完結。