くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

ブギウギ1週間振り返り 不幸を乗り越えるもの

先週からの流れを受けて、物語はスズ子が生まれたばかりの愛子とともに再び歌手活動を再開させる1連の流れが描かれた。

愛子はスズ子にとって守るべき家族の象徴。

愛子の誕生は愛助との命の引き換えのような雰囲気さえ漂う。

スズ子の人生は大切な人が自分の身近から次々と消え去っていく辛い経験の蓄積。

最初になくしたのが母親ツヤ。

そして弟の六郎。

最後極めつけとも言うべき結婚を約束した愛助。

愛子は愛助の忘形見でスズ子の命よりも大切な存在なのかもしれない。

しかし、乳飲み子の子育ては1人で頑張るには驚くほどの大変な仕事。

戦後時間が多少経ったことで、スズ子には歌手活動を再開するオファーも。

何よりもスズ子本人が愛助の遺言や自らの気持ちに向き合った時歌わなければならない要求がふつふつと湧き上がってくる。

新しい福来スズ子を何とかして、大勢の人たちにお披露目したい。

羽鳥善一に新曲の依頼をし見事に叶えてもらえる。

スズ子の大ヒット曲は愛子の子育てと同時進行でお披露目されることに。

今週は東京ブギウギの完成に至る1連のエピソードが詳しく描かれた。

間違いなく名曲には違いないが、物語の上で最も大切なのはスズ子の子育てに関わるポリシー。

必ず自らの手で人任せにはしない。

それはあらゆることに真正直にごまかすことなく向き合うスズ子の生一本な性格がそのままていた。

ブギの女王福来スズ子が降臨する!

いたるところに様々な配役が😅

目次

愛子の子育て奮戦中

いろんな人の応援がありがたい😍

今週のエピソードが始まったのは、愛子が生まれて3ヶ月経ったころ。

まだ夏の暑い盛りだったろうと思う。

スズ子は基本的に1人で子育てをしている。

乳飲み子なので、母乳で育てる。

およそ3時間おきに授乳して、さらにはオムツ替えや泣き出したときの様々な世話が24時間休みなく続くと言っていい。

スズ子は愛子の可愛さもさることながら、休みなく続く世話にさすがに疲労感も。

そんな時助けてくれたのが善一の妻麻里。

彼女自身が今3人の子育て真っ最中。

スズ子がどんなふうに苦労しているか手に取るように理解していた。

麻里のおかげで、久しぶりにきちんとした食事にありつけた😋😅

この頃、愛助の母トミもやってきていたね。

トミにしてみれば、かけがえのない孫になる。

スズ子とトミのやりとりは、かつてのわだかまりを越えて心温まるものに描かれていた。

オフショット 和やかな様子がよく伝わる

そんな中、スズ子には歌手としての新たなオファーが。

福来スズ子の復活は、かつてのファン周りの者たちの願い。

何よりもスズ子本人も再び歌うことへ情熱をたぎらせていた。

歌手福来スズ子の復活をかけて

舞台に向けて稽古中

歌手活動を再開するにあたって、スズ子は善一を尋ねて新曲の作曲を依頼していた。

様々な思案を巡らせ善一が作ったのは名曲東京ブギウギ

福来スズ子の最大のヒット曲になる。

これはスズ子のモデル笠置シズ子の人生と見事にリンク。

ただ、ブギウギで描かれたスズ子はスズ子ならではの譲れないポリシーが。

子育てを人任せにせずに自分でする

しかし、それは見事に稽古の足を引っ張る。

赤ちゃん同伴で舞台稽古 助けてくれたのが茨田りつ子

りつ子が愛子の子守をかって出てくれた。

どんなにスズ子が頑張って稽古の滞りはいかんし難かった。

渡りに船とはこのこと。

笠置シズ子のときも同じように娘の世話をしてくれていたと聞く。

シズ子の娘エイ子は子供の頃から淡谷のり子と親交があって会うたびに言われたそうだ。

あなたはお母さんに感謝しなきゃだめよ。

淡谷の口癖のようだったと聞いている。

周りの目にもシズ子の娘への愛情は手厚いものに映ったようだ。

大勢の人の助けもあって、スズ子は大ヒット曲東京ブギウギを発表。

物語の中で描かれた第一話の時とほぼ同じシーン。

しかしこれは回想ではなく、新たに撮影し直したものと思われる。

現在の物語の進行状況に合わせて、微妙なニュアンスが各人に盛り込んでいたような。

特にりつ子を見ていると強く感じる。

名曲 東京ブギウギ

歌って踊る 楽しさ爆発

この曲は、羽鳥善一が汽車の中でインスピレーションを得て書き下ろしたもの。

作詞家はほとんど謎に包まれているが、鈴木勝。

スコットランド人とのハーフで通常アランと呼ばれていたらしい。

物語の中では、鈴木ちゃんと呼ばれていた。

歌って踊るスズ子の東京ブギウギは戦後の日本の復興ソング。

日本全体を励ます応援歌。

曲調はもちろんのこと、明るく歌うスズ子にとっても歌手活動再開のための力強いノロシになったと思う。

ブギの女王降臨

拍手喝采 満面の笑み

それまでスウィングの女王として名声を得ていたスズ子。

東京ブギウギを皮切りにブギを題材とした様々な楽曲を発表。

もちろん、来週以降詳しく描かれることになるが、彼女はブギの女王と呼ばれることになる。

特に来週のエピソードになるが、彼女が歌ったジャングルブギ。

これは黒澤明の映画に使われる。

来週の予告編より

このときの楽曲はもちろん服部良一の作曲だが、なんと作詞は黒澤明本人。

このときの映画が酔いどれ天使

御船敏郎の出世作だと言える。

さて、来週のエピソードも笠置シズ子の人生さながらに様々な人たちとの交流が描かれることになる。

新しい登場人物も多数。

付け加えれば、それらのエピソードも笠置の交流関係をそのまま踏襲したようなもの。