くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

虎に翼 それぞれの再チャレンジ

描かれる物語は、当時の時代背景を参考に驚くほどキビしそう。

今日物語の中心で描かれたのは朝鮮からの留学生崔香淑。

彼女の置かれた状況をもとに物語全体が描き出される。

昨日の放送で兄妹ともに警察に拘束されることになった。

詳しい理由が、今日明らかにされた。

時代は昭和13年3月、明律大学を卒業した寅子たち。

残念ながら誰1人として司法試験に受かる事はなく、それぞれが再チャレンジを誓って毎日勉強に励む。

寅子は共亜事件で世話になった雲野法律事務所で働かせてもらえることに。

猪爪家では学校を卒業した以上働かざるものは食うべからずと言ったところか。

法律事務所で働きながら勉強を続けるのが寅子の日常。

崔香淑は兄が特高警察に捕まると同時に彼女自身もとらわれの身に。

当時、日本は日中戦争に向けて世の中がピリピリしていた時代。

特に共産主義など反体制と呼ばれる思想犯は厳しく取り締まりの対象に

重苦しい時代背景を描くにはどうしてもそれなりの準備が必要とさえ思う。

朝ドラは15分の枠の中でそれなりに物語を完結させる必要が。

別な仕事をしながらテレビをつけていても内容はなかなか伝わりにくいのだと痛感。

今回司法試験を受けた女子部の生徒たち5人はそれぞれ決意も新たに翌年の再チャレンジに向けて再びスタートラインに立つことになった。

卒業おめでとう😍😭

目次

卒業後の仲間たち

花岡と寅子 運が良い時はわずかな時間会える❣️

卒業後それぞれの道をみんなが見つけるしかないわけで、法律関係の仕事にたどり着けたのはどうやら花岡一人だけ。

彼だけは裁判事務官補として仕事をしている。

仕事の内容はもっぱら書類の書き写し。

この時代はコピーなんかなかったから、全て手書きで書き写すしかないわけだ。

昼休みのわずかな時間だけ運が良ければ、2人は会って、一緒にご飯を食べながら会話をすることができる。

明らかにデートには違いないけど、昭和13年なので日中戦争が始まり、3年後には太平洋戦争が始まる非常に危うい時。

寅子たち女性は誰1人として司法試験を突破できなかったので、就職することにもならない。

しかし、意欲のある彼女たちは定期的に甘み処にやってきて勉強を重ねていた

ちなみに甘み処“たけもと”では香淑ちゃんがそのまま住み込みで働いている。

卒業後、彼女も行き場所がなかったようだ。

再チャレンジを胸に秘めて

勉強会だけは欠かさない

女性の法律家になる夢は決して諦めるわけにはいかない。。

その一念が彼女たちを再び勉強会に。

来年の司法試験を目指して、様々な判例でシミュレーションを。

とにかく筆記試験を必ず合格すること。

さらにはその後に口述試験が待ち構える。

両方クリアできなければ、弁護士として仕事をするわけにはいかない。

今回明律大学で合格したのは男子生徒2人のみ。

実は合格者ほとんどが帝立大学の学生たち。

明律の生徒たちが帝立に劣等感を抱いているのもここら辺に理由がありそうな。

新聞の掲載記事でも、ほとんどが帝立大出身者で埋められていた。

狭き門である事はよくわかっていたが、その中でも大学で大きく差がついていたことがわかる。

花岡合格のときの胴上げ

試験を突破することがこれほどの難関である事は物語を見て初めて気がつくことが多い。

崔香淑と崔潤哲

オフショット ちょっとした韓流ドラマ🤣

この兄妹もエピソードが加わることで、時代背景がとてもよく理解できる仕組みに。

彼らは韓流の美男美女であることには違いないが日本語もびっくりするほど堪能。

彼らの事情が多少込み入っている。

潤哲は反体制派の思想の持ち主と関わりがあるとのことで、同様の疑いをかけられていた。

香淑は妹なのでさらに同様の疑い。

美男美女 ばえる😍

香淑ちゃんは取り調べの時、警察から言い渡されていたよね。

いくら試験を受けたって合格するわけない。

思想犯の可能性のあるものを合格させるわけにはいかない。

取り調べの最中に厳しく言い渡されていた

香淑ちゃんが合格するはずのない勉強をあえて続けていたのは、仲間たちのためそして後輩となるべき女子生徒たちのため。

自分のことを棄ておいて他人のために労力を惜しまない。

法律を学ぶ者としてお手本となるような素晴らしい振る舞いだと思う。

物語の中で厳しいやりとりもあったよね。

よねが真顔で語っていた。

朝鮮に帰るんなら今しかない

厳しい決断だけど、香淑の将来を考えればその選択は必ずしも誤りではない。

時代背景 特高警察

当時の記録は今でも厳然として残る

物語はとてもわかりやすい作りになっている。

虎に翼では何人かの悪人が登場するが、今回の特高警察はその最たるもの。

彼らは香淑ちゃんの自宅はおろか仕事場に至るまで土足で踏み込んでいたよね。

我々日本人は土足で踏み込むことを相手を侮辱する最大の行為だと認識する。

言葉にもある位で、この物語の中の警察たちは土足でズカズカと入っていく。

日本が誤った方向に進んでいくことをわざわざこんな形で表現するんだろうか。

今はネットであらゆる情報が思いのままに収集できる。

日本が過ちを犯したことになっている太平洋戦争。

正確には過ちを犯すように仕向けられたと言うのが正しい。

今更こんなことを言っても始まらないけど。

さて今週のエピソードは始まったばかり。

この先どんなオチが用意されているだろう?