くわちゃんの独り言

音楽や映画が大好きな爺さん。長年の経験から知りえたことを発信します。

アルツハイマーとレビー小体

 

様々な認知症は手強い

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認知症の原因となる様々な病気(日本国内)

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 目次

 

認知症は主に高齢者に多いのだが、思った以上に深刻な病気と言えるだろう。

何よりも認知症かそうでないかの境目ははっきりしない。

ある程度それらしい症状が出なければ認知症とは認定されにくいのである。

しかも、症状がかなり進んでも本人は周りから指摘されない限り“認知症です”と自ら名乗る事はほとんどない。つまり言われなければわからない場合がほとんど。

症状は知らないうちにどんどん進んで、やがては普通の社会生活を営むことも困難になるのである。

認知症と気がついた本人は、苦しみ悩み、何とか頑張ろうとするのだが、きちんとした治療を受けても認知症が治癒することは、現段階ではないとされている。

せいぜい病気の進行を多少遅らせるぐらいが関の山なのである。

また、認知症の家族を持った人たちは驚くほどの苦労を強いられる。

例えば夫や妻のどちらかが認知症になった場合、またおじいさんやおばあさんなどの場合、父親母親が認知症になってしまった子供たち。

様々な状況が考えられるが、苦労なく乗り越えている例をほとんど聞いたことがない。

ご本人と家族共々、大変なご苦労されている場合がほとんどである。

世の中では日本に限らず、いわゆる先進国と呼ばれる国々で認知症が社会問題化しているのである。

正確な数字をきちんと把握できないのもこの病気の特徴と言えるだろう。

ずいぶん昔に(多分7年前か8年前)日本の国内の認知症患者は確認できているだけで462 万人との発表がなされた。

この数字から以降は正確な発表はなされていない。

認知症を少し勉強してみると、およそ正確な数字など出にくいことがよくわかるのである。

今は、単純計算で、およそ500万人を超えるぐらいはいるはず。

国や社会がこのことを問題視するのは、これらの患者さんをお世話するのに莫大な労力が必要とされるからだ。

症状の重い人、軽い人様々だが、単純に誰かの世話にならずに1人で暮らしていける事はほとんど不可能に近い。

必ず誰かの支援であったり見守りであったりが必要になるからだ。

また世界的なレベルで認知症対応のための医療費等の膨大な増加が懸念されているのである。

お金がかかるから大変だと言う発想は、極めて不本意ではあるのだが、実際に日本でもこの辺の事情が国民全体に重くのしかかっているのは事実である。

アルツハイマー病

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やっぱり1番多い

アルツハイマー型認知症がどうやら1番多いとの報告を受けるようだ。

この病気には特徴的ないくつかの症状が現れる。

  • 物忘れがだんだんひどくなる。
  • 糖尿病とセットの病気である。
  • 感情表現が極端になる場合が多い。
  • 思い込みによる妄想や行動が多くなる。
  • 脳に老廃物であるアミロイドβが溜まり、脳が萎縮する。

アミロイドβが溜まり始めるとさらに脳細胞にタウ蛋白が沈着し始めて脳細胞が死に始めるのである。

ここまでくるとアルツハイマー病はかなり進んでいると言える。

この病気で最初に犯されるのは記憶に携わる海馬の部分が萎縮していくこと。

特に特徴としては、最近の記憶が全く機能しなくなる。

また古い記憶のみがある程度は生きているので、例えばお年寄りが自分の子供たちをさして“お母さん”や“お父さん”と呼ぶ場合があるのである。 

わずかに残った記憶で自分の思考をなんとか継続させようという勘違い現象があちこちに現れる。

アルツハイマー病で最近の研究で分かった事は潜伏期間がおよそ25年あること。

つまり、50歳代位で発症して、75歳を過ぎたあたりで症状が現れる。

また一般的に 10年程度生存して亡くなると言われているので、考えようによってはその10年間が介護に要する時間とも見て取れる。

アルツハイマー病の特徴は大体こんな感じにまとまるのだが、この病気は糖尿病と密接な関係にあるとも言われる。

つまりインシュリンの働きがうまくいかない場合に現れるらしいのだ。

体に現れれば糖尿病、脳に現れればアルツハイマー型認知症。

このような言い方をする医者も多い。

今世界中の医療機関で特効薬の開発中なのだが、まだ出来上がったという話は聞かない。

開発途上なのである。

仮に首尾よく出来上がったとして、一体いくらで世の中に販売されるのだろうか。

肺がんの特効薬オプジーボも年間の治療代が1000万円を超えると聞いている。

最近保険適用が認められたので、高額医療費の申請をすれば格安で治療を受けられることにはなっているのだが。

アルツハイマー病の特効薬ができたならば同じようなことが起こるに違いない。

レビー小体型認知症

アルツハイマー病とは違う。薬を間違えて処方すると大変なことに

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パーキンソン病とセットで考えられている

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レヴィー小体型認知症は最初アルツハイマー病と誤診された経緯がある。

聞いた話では、アルツハイマー病の治療薬をこの病気に投薬すると、レヴィー小体型の症状がより重くなるらしいのだ。

アルツハイマー同様物忘れ等があるので、似たような認知症に括られやすいが 、病気は全く別の原因で発生しているのでその治療法は違うようだ。

この病気の病理学上の第一発見者は横浜国立大学出身の小坂憲司氏である。

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日本での認知症専門医

この方は何度もテレビに出られていて、この病気の詳しい説明を何度もされていた。

この病気が様々な認知症の中で最も辛く厳しいとされるのが、幻覚を見ること。

自分の目に飛び込む様々な景色の中に自分自身の記憶によって作られた幻覚が現れるのである。

よく聞く例では、夜トイレに1人ではいけなくなるとの事。理由はトイレの扉を開けると 、そこに何人かの人間がいるから。

また部屋の中に本来見えないはずの人影が見えたり、それもぼんやりとしてではなくはっきりと目に映るのである。

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このニュースを見た方も多いと思う。

松島トモ子さんの母親がレビー小体型の認知症であることを初めてテレビで報告していたのである。

その厳しい悲惨な状況がありありと描かれていた。

ちなみに松島さんは今73歳。あと2年経てば後期高齢者である。

ちなみにお母さんが98歳。紛れもなく老々介護といえよう。

この後どのように生活し続けるのか、見ている方としてもけなげに頑張っている姿が非常に不憫に思えたのである。

まとめ

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病気を自覚しないことが多い

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アルツハイマー病とレビー小体型認知症はこの2つで認知症全体の7割近くを占めるだろうか。

これから増えることはあっても減ることがないのが実に厳しいと言わざるを得ない。

もちろんある程度、病気にならないための様々な健康法等はテレビ、インターネットなどで紹介されてはいるのだが、実際のところは病気になってみて初めて自覚できることが多いのではなかろうか。

しかしこのような大変な状況でも、医学界の取り組みも日進月歩で進んでいて、今はℹ︎ps細胞などを活用した研究も盛んに行われている。

黙って手をこまねいて見ているだけではないのだ。

最近注目された研究内容は、病気に打ち勝つためとか病状を回復させるとかで病気になっている人の研究が主力にはなっているのだが、今は目線を変えて、歳をとっても健康を保持している人たちの健康であるための理由を探すことも盛んに行われている。

例えばがんとか内臓に関わるさまざまな病気において全くトラブルなく長生きできる人たちのその理由を明らかにしていく研究である。

ここから病気になった人たちへの治療法が発見されるらしいのだ。

およそ病気に関しては、医療の進歩と新しい病気の発見がいたちごっこのように続いてきていた。

あの不治の病と言われたエイズも今は病気と上手に付き合うことによって死には至らないとされている。

これらの認知症を代表するような病気もやがては医学の力で駆逐される日が来るのかもしれない。

老いも若きもそのような医学の発展を期待して健やかで元気な人生を全うしたいものである。

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