いよいよ大阪行きが決まった喜美ちゃん。
思い出の詰まった故郷を離れがたい気持ちが、切なく胸を焦がす。
今日はそのことにまつわる話し。
新しくなった配役たちも元気いっぱい。
目次
信楽の里を出ることをみんなに止められる
信楽を出る話が出たときに 真っ先に反対したのが照ちゃん。
“私が会社の従業員を説得するからそれまで大阪行きを待ちなさい。”
しかし、そんなのどかな話は 通用するはずもなく鼻先でセセラ笑う喜美ちゃん。
そうしているうちに、“柔道で私を倒してからならば、大阪に行ってもいい”と提案する照ちゃん。
それならばと“道場で試合をしましょう”と言うことに。
信ちゃんに柔道着を2着とってくるように言いつけた喜美ちゃんたち。
道場につくと、挨拶もそそくさと済ませて、セーラー服のまま試合をしてしまう。
このシーンを撮影するにあたって大島優子と戸田恵梨香のインタビューがあった。
実は、2人とも柔道はまったくの素人。全然やったことがないそうだ。
そして、いざ組み手を始めてみると、2人ともあまりのへたくそさ加減に思わず吹き出してしまうぐらい笑ってしまったそうな。
今日の放送を見ていると、ぎこちなさはあまり感じられなかった。
2人ともそれなりに様になって見えたのは、これは編集の力と言うべきもの。
2人の感想ではまともに試合になんかならなかったらしい。。
試合の結果は喜美ちゃんが照ちゃんを“体落とし”でしとめ、1本勝ち。
そこで勝負あったということに。
信ちゃんの柔道着は残念ながら試合には間に合わなかったのだ。
信ちゃんは気弱な臆病な性格。
勝ち気で負けん気の強い女子2人のパシリを務めている。
15歳の年齢の役どころはそう長くは続かないと見ている。
ちょっとあまりにも厳しいと思うので。
仲良し3人組はそれぞれがアラサーで林遣都くんだけが2歳年上とのこと。
本来の年齢に近い設定の演技を早くしたいのではないか。
喜美ちゃんも本当は信楽に残りたい
喜美ちゃんの家のことを、なんやかんやと面倒を見てくれる 大野さんのご夫婦。
喜美ちゃんの大阪行きの服もきちんとこしらえてくれている。
そういえば中学生の喜美ちゃんはスカートをはくこともなく、もんぺを履いていた。
上着だけがセーラー服で、下はズボンまで行かないもんぺ。
私が子供の頃も中学生ぐらいだとこういった女子生徒が結構いたような気がする。
私の家は、はるか昔のことだが10代の時は中学校の校門からわずか50メートル程度しか離れていなかったので、登下校の生徒たちを毎日見ることに。
むしろ、もんぺの女子の方が多かったかも。
今にして思えば花も恥じらう乙女たちだ。
小さかった私にとっては、ただの上級生でしかなかったが。
お父さんに本心を打ち明ける
風呂に入っているお父さんとのやりとりが今日の番組のメインのエピソード。
風呂釜の前で火の番をする、喜美ちゃんは初めて本心を打ち明けるのだ。
それは自分が10年育ってきたこの故郷はかけがえのないもの。
- 自分は信楽の子なんだ。
- 大阪へは行きとうない。
- この信楽に残りたい。
- 友達と離れ離れになりたくない。
涙ながらに語ったものの、その言葉の裏では大阪に行って働くことを放棄することなど絶対にできない覚悟が秘められていた。
自分は大阪へ行って働いて家計を助けなければならないと。
今ならば子供が働いて家計を助けるなんてほとんどありえない世界。
決してゼロとは言わないがほとんど子供が働くことなどしないのが今の世の中。
しかし昭和30年前後だと、子供たちも家の手伝いをして働いている家庭は意外に多かったのだ。
私の同級生でも、新聞配達や牛乳配達などをしている友達がいた。
家計を助けると言うよりは、自分たちの小遣いは自分で稼ぐ心意気だったのだろう。
子供の時代はそういったことだった。
ちなみに私は高校1年から初めてアルバイトを少しするようになった。
いろいろさせてもらったがきつくて大変だったのは水産加工場のアルバイト。
臭いと体力的なきつさでやっとの思いで務めた記憶がある。
また灯油や練炭等の配達もやったことがある。
トラックの助手席に乗って、運搬の手伝いをするのだ。
様々なアルバイトをやったが、大学時代は八百屋のアルバイトなどもやった記憶が。
私の時代アルバイトは普通なことで、様々に手がけたアルバイトで動物実験をする会社の実験用の動物の管理をすることもやった。
当然のことながらお金になる仕事は汚い仕事なので、ドブさらいなども盛んにやった記憶が。
さて、喜美ちゃんは大阪で女中さんとして働く事に。
信楽よ さようなら
涙ながらに自分の本当の気持ちをお父さんに告げた喜美ちゃん。
ここでのお父さんの対応が神対応。
さりげなく、信楽の里の本当に美しい景色をちゃんと見ておくように教えるのだ。
それは学校へ行く時にいつも通っている“たぬきの道路”。
その道路の先は細い道がずっと続いていて、その先には大きく開けた場所があってそこからとてもきれいな夕日が見ることができると。
大阪へ行ってしまったら信楽のその美しい景色も見ることができなくなるから、今のうちにしっかりと見て目に焼き付けておけと。
お父さんも喜美ちゃんの気持ちをよくわかっていて、喜美ちゃんの覚悟も納得している。
この見事な夕日の中で喜美ちゃんは古い信楽焼のかけらを見つけるのだ。
夕日に映えるその破片は心にしっかりと残り、後に陶芸家として世の中に出る時に、焼き物の美しさの基準となる。
この時感じた美しさを生涯かけて表現しようと努力することに。
ここで見つけた破片は実は古い信楽焼で自然秞で彩色されたもの。
後の彼女の作品の1大特徴となる手法の発見につながる。
さて、予告編の中では来週の大阪の様子が少し語られていた。
大阪で仕事をする時間は1年間ほど。
ここで様々な世の中の仕組みを学ぶようだ。
1年後、彼女は信楽に戻ってくることに。
その時には正式に丸熊陶業に彩色師として雇われることになるのだ。
どうやらその辺の物語もすぐそこに来ていそうだ。